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あまりにも重厚長大なファンタジー。
冒険のわくわく感と,人間社会の難しさ,そして愛について緻密に綴られた物語。読むのにかなりの体力が必要だったが,読んで良かった。
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この本がどんな物語なのか、うまく説明する言葉出てこない。
ひとりの科学者が、西洋文明圏の人たちが、まだ、誰も知らぬ地に足を踏み入れる。
その付近の村での神話のような自体に出会う。それは命そのものの皮肉さだし、人生や成功への皮肉さでもある。
この物語は、その科学者の手記と、その手記を読み解説を付け加えた人物によって描かれるフィクションだ。作り話だ。
派手なアクションがある訳でもなく、大いなる謎が解き明かされる訳でもない。淡々と科学者が、過去を振り返る。
なぜ、こんなにも、切なくなるのだろう。
読まないとわからない物語なのだろうなと思う。
すごい。
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悪夢だ。
泥沼で先の見えない所を歩かされている。
ただ辞める事もできない。
後にも先にも進むのみ。
フェイクフィクション(モキュメンタリー)の程をとっているが、自伝を託したというノートン博士は読者が知りたい事をすぐには話してくれない。のたのた、そろそろと進む。
何かあるのでは?と期待するが
特に変わった事、驚く事はない。
だが突如として物語は終焉を迎える。
その時自分がこの沼に立ち入り出れなくなった事に気づく。
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少し前に話題になっていたので購入。
ノーベル賞の受賞歴もある、著名な科学者(しかしその後、養子への性的虐待で逮捕拘禁される)の自伝という体裁を取った小説。南洋の島の文化や自然の描写が生き生きとしている。突き放したようなラストシーンも好みだ。
著者についてはよく解らない部分も多いようで、取り敢えず、本国では本書の他にもう1冊、著書があるとのこと。こっちも読んでみたいから、今更だが、この本が売れてくれないものか……。
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エンターテイメントとして、よくできている作品だった。病気を見つける過程の臨場感や、彼や彼の友人の人間性の偏り、ラストの展開など、読んでいてドキドキした。
世界観の作り込み具合には脱帽。
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地図帳でイヴイヴ島を探した。一応googlemapでも検索してみた。ほんとに架空の島なのを確認して読み進めた。
フィールドワークの場面はつめが甘い感じだけれど。
レヴィストロースの「悲しき熱帯」を思い出した。
しかしなんて終わり方!