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山口組組員の刑事弁護人から始まり、山口組顧問弁護士まで務めた著者による、山口組をはじめとするヤクザのルポルタージュ。
山口組トップ層の勢力争い、組同士の熾烈な抗争や、ヤクザの実態・特徴などが、著者の体験に基づき生々しく語られる。
落ちこぼれを掬う「セーフティネット」としてのヤクザ社会。
憧れてヤクザになる者もいるが、家族欠損、貧困、被差別など、本人の責に帰すことができない理由からこの世界に入っていく者も多数いる。
単に自業自得では片付けられない、根深い問題がある。
ヤクザによる犯罪や暴力に擁護の余地はないが、ヤクザ社会がある種の必要悪的側面を持って(しまって)いることは否定し難い。
ヤクザとは何であるかを知り、考えることのできる本。
話題が唐突に変わるなどして読みにくいところも多々あるが、山口組(元)顧問弁護士という無二の存在が本音で語っており、その意味でも貴重な本である。
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神戸山口と分裂した後の出版だけに、最新事情を反映している点に大きな価値がある。顧問を辞めた、という背景も配慮したい。
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少数派の人権こそ守られるべきだし、守らなきゃいけないという気持ちは見習わないといけない。
山之内先生はヤクザに魅せられたというよりも、魅せられた人がヤクザだったという感じがする。
暴力団事件はエンターテイメント的な面白さがあるけれど、それだけで山之内先生のような仕事はできないでしょう。
#読書 #読書倶楽部 #読書記録
#山口組顧問弁護士
#山之内幸夫
#2017年6冊目
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警察のヒドイ捜査に対する対抗以外は、ちょっと共感できなかったな。犯罪やっちゃだめだし、ホントのこと言った人に嘘つかせるよう方向づけて、結局翻させたのを正当化するのは弁護士倫理的にどうなのか。
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山口組顧問弁護士
山之内幸夫
2016年10月10日初版発行
2017年8月16日読了
日本最大の犯罪組織集団山口組の弁護士として31年間携わった山之内氏の手記。
弁護士としては40年のキャリアを持つものの2015年に弁護士資格を剥奪。
三代目山口組から五代目山口組の内情を実体験から描いている。
あとがきにも書いてあるが、「ヤクザとは社会に順応できない人が通常とは別の方法で生きていくために集まった組織」それは社会で失敗した人のセーフティネットにもなっていると。
その道に至る経緯は様々であるがやはり幼少期に親の愛がなかった、極貧であった、差別されていた、強烈な劣等感を持つなどが彼らをその道に進ませているとも語る。
ヤクザに魅せられたのか、長年付き合った存在に愛着があるのか読んでいてヤクザの必要悪、ヤクザは悪事を働いているが彼らにも社会の底辺なりの矜持があり不細工な生き方しか出来ない姿ながら、1人の人間であるという想いを感じさせる文章が見られました。憧れや深い興味もあるのかも知れない。
そして今日のヤクザ撲滅の原因についても触れていてその一つは組織の行き過ぎた肥大化と「山一抗争」を挙げている。
しかし多数の「組」や名前が出てきて人物関係、相関図を理解しながら読むのは予備知識がないと大変。この辺の知識はまた別の機会に取得していきたい。
元顧問弁護士として内情を語った一冊として価値ある本だと思います。
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内容そのものの前に、筆力不足。
接続詞が使えていないため、とても前後がわかりづらいのと
単純な用法の誤りも。
そして重複も多い。
編集者がだめなんだな。
文章が下手だと、それが気になってまったくアタマに入ってこない。
内容も、まあ、知られた話を客観的立場(でもないが)から記述している感じだ。
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日本で唯一?ヤクザの顧問弁護士だった著者。
だった、というのは、懲戒食らって廃業したから。
そもそもそのことにも問題あると考える。ヤクザは人間ではないのか。日本人ではないのか。
マフィアと、ヤクザは全く違う。
ヤクザは存在が認められて?来てはいたが、堅気を対象にした民事介入暴力があまりに酷くなって来たんで、締めにかかっている。そもそも、日本最大の暴力装置である警察が本気になったらヤクザなぞ完全に消滅させることができるのに、そうしていないところが独特の関係を顕示する。
出てくる警察はほぼ大阪府警だろうが、ほぼ、ヤクザやな。昔は。
法律通りなら有罪になる親分を、起訴させないように持って行く下り、弁護士の仕事としてはそれでいいんだろうが、なんだかなあ、と思わなくもない。
全編通して、ヤクザに対する愛を感じる。
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あまり面に出てこない話が垣間見れて面白い/ 文章が読みやすい/ ヤクザという組織の解釈や分析が分かりやすい/
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山口組に集まった男たちの気の遠くなるような年数、そして数々の命を奪った血と涙の山菱ブランド
ヤクザの行動原理
他国ではマフィアは地下結社