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障害のあるキーランは、川に浮かぶホームレスの死体を発見するが、警察は事故としてしまう。同じホームレスのジーンさんの言葉を信じ、事件を解決しようとするキーラン。
しかし、キーランの家族も家庭内暴力や働かない義父やらで深刻な状態だった。
キーランの純な気持ちが事件の真相を浮かび上がらせる。
かなりヘビーなストーリーながらも、最後の安心感は救われる。
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イギリスの少年キーランは、母親とその再婚相手のトニー、その息子のライアンと暮らしていた。トニーは暴力で家族を支配していたため、キーランはほとんどの時間を外で過ごしていた。そんなある日、家の近くに死体が浮いているのを発見する。鋭い観察眼と正確な記録で、警察が事故と判断したこの事件の犯人を見つけるため、密かにキーランは動き始める。初めは探偵ごっこのようなものだったが、トニーやその周りに不審な動きが…。
人とのコミニューケーションが苦手だが、持ち前の粘り強さと思いがけない行動力で突き進むキーランがとても魅力的な物語。
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キーランが、ある日川に浮かぶ死体を見つけ、その殺人事件を解決する。キーランの家は義理の父と兄が乱暴で読んでいて苦しい。母はやさしいが力が無い。最後は義理の遅々と兄が逮捕されキーラン達はおばあちゃんと暮らす。最後はすっきり。
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キーラン・ウッズは中学生。はっきり書いてないけどアスペルガーだと思う。
これをいったら(お父さんが殺されたときに脳みそがどう飛び散ったか知りたいんだけど……)相手がどう感じるか理解できないし、見たままをそっくり絵に描けるから。
でも学校で補助の先生がついてくれて、そういうときにそういうことを言っちゃいけない、ということをいろいろ教わってるので、そういう意味でのトラブルは減っている。
学校にはいじめっ子がいるし、うちに帰ればお母さんがいま一緒に暮らしてるトニーという男が殴ってくる、という問題はあるけど。
ある日キーランは川で浮浪者の死体を見つける。
アメリカの“CSI科学捜査班”というドラマの大ファンのキーランは、捜査の手順には詳しい。
これは殺人だ、と思ったのは亡くなった浮浪者の友だちだ、という浮浪者のおばあさんとキーランだけ。
というわけで、彼は捜査に取りかかります。
ジャンル的にはバリバリYAには違いないけど、いまのティーンたちがこれを面白がるかどうか、はわからない。でも、ミステリ好きの大人たちには気に入る人たちが結構いるような気がする。
最近なんかおもしろい本、当たんないなぁ、と思っているのなら一回トライしてみてください。
2017/03/13 更新
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キーランの友人、ホームレスのジーンさんが川岸で泣いていた。「あの人(川の中に浮いている水死体)は、あたしの友だちだったんだよ」。イギリスのノッティンガムに住む9年生の少年キーランは、警察が事故で処理しようとしたこの出来事を殺人事件の可能性ありとして独自に調査を始める。
母と、継父とその息子と4人で暮らす彼は、人と少し違ったところがあるために学校では補助教師がついているが、画才があり、見たことを瞬間的に記憶し描くことができた。
ちょっと変わったところのある少年キーランが、コリンさん殺人事件(?)の謎、乱暴な継父とその息子からの自分と母の保護、会えなくなってしまった祖母の捜索等々に奮闘する姿を描くミステリー。
殺人事件や犯罪・DVを扱いながらも、素直で前向きな少年の視線で描かれ、読後感もよい。
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「キーラン・ウッズは、コリンさんが川で死んでいるのを見る。コリンさんがホームレスだからか、警察はろくに調べもしない。でもキーランは殺人事件だと思った。転校生のカーワナと一緒にキーランは真相を追っていく。」
「あらすじだけを読むと、ミステリーのようですし、他しかにキーランが色々調べていく話が描かれてはいますけれど、物語の読みどころは、キーランという少年にあります。ーキーランの視点で語られていますから、読者は彼が正直にいろんなことを考え、周りの気持ちにときには配慮しない思いを抱くのを知っていきます。ーキーランの真っすぐさを愛せるか、うっとうしいと思うか、許容範囲か、あなたはどうかな?」