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コロンブスの新大陸発見をモチーフにしたハイファンタジー。
題名どおりゴーレムっぽい巨人が登場し戦闘場面もあるけれど、物語の主題はそこではなく、侵略するものとされるものとがどんな未来を作っていくかというお話。
『はたらく魔王さま』の作者の物語らしく、一筋縄ではいかない展開と、それぞれの立場のぶつかり合いがイイ具合に描かれている。
こう言う、いろいろあったけど収まるところに収まってハッピィエンドなお話はやっぱり好き。
そりゃまあ、この後もいろんな大陸の国が押し寄せてくるのに、そんなうまくいかないだろうとか、あの陰陽術の使い方はどうなんだとか、いろいろツッコミどころはあるんだけど(笑)
個人的にはやっぱり人の想いの部分に心を動かされた。
ディエゴが出自を明かしたときのローゼンの激情。
幼い頃出逢い引き離された少女を助けたいと想い続けたディエゴの優しさ。
誰かのために自分にも出来ることがあるならやってみたいと決意するアルバロ。
やっぱり、いいよね。
それにしても後書きにあるけど、もしかして続編書く気満々ですか?
見てみたい気もするけど、さて。