紙の本
奇妙で夢のような小話
2017/03/08 20:17
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投稿者:真太郎 - この投稿者のレビュー一覧を見る
たくさんの物語の中で、「帰省瓶」はもしも、現実に...と思ったほど、楽しい反面空おそろしいと感じた話です。
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旅や土地をお題にしたショートショート集。ホラー有、ちょっと感動もの有り。どちらかというと、風景を想像したら美しいなと思う物語が多かった。
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たった五分で世界一周、読んだら旅に出たくなる。
パリに東京、ペルーに○○――物語は魂の旅。
電車で、車で、飛行機で……カバンに一冊入れておきたい!
ショートショート界の新鋭による傑作「トラベル」小品集。
ホーム列車/ペルーの土地売り/ポートピア/生地屋のオーロラ/理屈をこねる/
シャルトルの蝶/火の地/風の町/東京/Blue Blend/虚無感/
マトリョーシカな女たち/花屋敷/Star-fish/帰省瓶/竜宮の血統/砂寮/
セーヌの恋人
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想像の斜め上をいく短い物語がたくさん並んでいて、気軽に読めるのに満足感は高い。クスリと笑ってしまったり、なるほどと感心させられたり、テイストもさまざまだし、世界のあちこちが舞台になっているので、それも愉しい。お得な一冊である。
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18作品。ショートショート。
ちょっとステキな旅ができます。
好みだったのは「砂寮」と「star-fish」幻想的です。
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ショートショートというと最後にあっ!というものが多いけど、今回はそうでもなく旅を楽しむ感じかな。人間マトリョーシカは怖い。田丸さんぽい言葉遊びは理窟をこねるとか帰省瓶とか楽しい。
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綺麗系・ちょっと不思議系・ちょっと怖い系の3つ位の系統に分けられる話ばかりなので、頁を進めていくうちに、この話はこういう終わり方だろうな、と云うのが途中で読めてしまうのが残念ですが、著者はお若い方のようなので、今後の成長が楽しみです。
一話目の「ホーム列車」が一番良かったかなー。
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ショートショート18作。
列車のホームが走る光景。
ペルーの未整備の土地に居座り、開発の時を待つ人たち。
時空を超えて様々な人がやってくる港。
北欧で見つけたオーロラの生地。
理屈をこねて作られる陶芸品。
フランスで青いステンドグラスに秘められた蝶。
火種が作られる土地で出会った老人が求めていたもの。
オランダの風車は実は土地を固定するものだった?!
東京の街を再現したバー。
インド洋に浮かぶ島で見た空と海の融合。
虚無を缶につめて快楽に使っていた結末。
自分の中にいる過去の自分をマトリョーシカのように出す方法。
四季折々の花を咲かせている老人の根のようなヒゲ。
アメリカで天の川の星を釣る体験。
ビール瓶の中に入っての帰省。
リュウグウノツカイと画家の父から聞いた祖先の話。
砂漠の砂の茶を飲んで感じるその土地のこと。
セーヌの恋人からの指輪を受け取り損ねた後悔。
ショートショート読みやすい。
超短編だからこそのありえない展開、いいね。
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旅をテーマにしたのが成功の鍵かな。実際の旅もあれば、架空の地の旅もあり、心だけが旅立つ旅もある。こんなことはありえないというシュールというか幻想的な物語たちは、詩情に溢れていてとても読み心地がよかった。一服の清涼剤のようであったよ。「花屋敷」や「砂尞」に行ってみたい。