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こじらせ綿矢全開な1冊。
主人公は、プロのおひとり様(33)。
でも、タラレバ娘みたいにそのことに焦っているわけではなく…。
脳内の自分と会話するという危ない感じではありますが、ひとりであることを悲観していないおひとり様でした。主人公より、先輩の方が心配です。
狭い世界でそれなりに楽しい生活もまた良し。
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おひとりさま。女子。Aと頭の中で話しながら、自分を整理する。そして、居心地のいい空間で過ごしていく。それが悪いとは言えない。でも、みつ子は一歩踏み出した。
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なんかつまんない? 新聞で読めばおもしろかったのかな。途中を50ページくらい飛ばしたとしても全然平気じゃないかと思った。
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おひとりさまライフを満喫しながらも、やっぱり孤独は不安。
脳内の友人Aとの会話のやりとりがとても面白い。
痛々しさ、のようなものをもっと!とは思ったけど飛行機のシーンでは圧巻の綿矢節炸裂で最高でした。悔いなし、悔いなし。ただしパイロット、お前はだめだ。
Aの外見は予想外だったのにしっくりきて、ますます好きになった。
そして思いがけず泣いた。
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33歳のおひとりさまの恋愛物語。素朴で派手さのないストーリー。特殊なのは主人公の中にもう一人のAという人物がいて、たまに相談にのってもらうこと。そうは言ってもさほど登場するわけではなく、影響がさほど大きいわけでもなく。恋愛に揺れ動くごく普通の物語。イタリアに行くことに意味があったのかわからなかったけれど、この世代の女性なら色々共感できるってことなんだろう。が、どこか何か物足りない気持ちが残ってしまった。
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2017/2/18
ひとりタラレバ。
特に大きな出来事が起こらない30代中盤一人暮らし。真ん中150Pくらいなくても良かった。
環境が似てたらもっともっと楽しめたのも。
主人公のキャラクターがイマイチよくわからない。化粧気がなく気配を消している33歳と、代官山の美容院帰りにカフェで他の女を値踏みしてる33歳が繋がりにくい。
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恋愛なんてよくわからないからと、お一人様をポジティブに楽しむみつ子の心理、うう、わかるかも......。少なくとも、この本を薦めてあげたい人が身の回りに何人も思い浮かぶ。いい大人ならではの不器用な恋を、デフォルメなしの等身大ジャストで描いた佳作。
Aをめぐるラストの展開は、懐かしい児童文学の雰囲気をどこか彷彿とさせる。現代人のための、幸せになれてちょっぴり切ないメルヘン?
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もう一人の自分「A」に相談しながら、お一人様を楽しんでいる様子。
楽しんでいるというか、誰にも邪魔されない生活が楽チンであるというのが正解か……。
そういうあたしもひとりで**とか好きだな。誰にもジャマされないから(笑)。
みつ子と似てるな。
ひとりだっていいじゃないか。
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素直なこじらせ系女子。
こういう淡々と、というか、さっぱりと30代をこじらせつつ生きている人たち好きだな。
誰も彼もが面倒くさい人たちなんだけど、一緒にいて多分楽な人種。
無駄にぐいぐい入り込んでくる図々しい人間関係につかれたときに、楽になれる、そんな感じ。
脳内会話、めっちゃわかるわー
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独身のアラサー女子・みつ子の日常を描いた作品。「王様のブランチ」で紹介されていたのが、気になったので、読んでみた。綿矢りさの作品は多分「インストール」以来。まだ10代で芥川賞を受賞して話題になった作家さんも、「もうアラサーなんだ」としみじみ…おひとり様を楽しむみつ子の生活は充実していて、もっと悲壮感や孤独感を感じる話なのかと思っていたので、意外。会社には何でも話せる先輩もいるし、近くには自分の作ったご飯をもらいに来る取引先の男性もいるし、年末年始を一緒に過ごそうとイタリアに誘ってくれる同級生もいる。そして、何より、みつ子が前向き。いろんなことに挑戦して、いろんなところに行ってみて、仕事も一生懸命頑張って。ラストで自分の頭の中にいたもう一人の自分「A」と別れることを寂しがるみつ子に、「そのままで十分だよ」と言ってあげたくなる。そして、そんなみつ子に「私も頑張ろう」と思った。
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脳内のAとの会話を楽しみながら過ごす不器用なアラサー独身。1人でいる気軽さ
『相手の心に自分の居場所を作るのは楽しいですよ。』というAの言葉が良かった。
マッサージ、山羊の匂いも気になるところ
H29.2.22読了
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独身女性の気ままで楽しい生活の反面、恋愛をし結婚を考えるお年頃の主人公。脳内にいるもう一人の自分と会話しつつも行動と頭の中身が一致せずいつもモタモタ。でも、一歩ずつ確実に幸せを掴む内容になっており、ハッピーな気持ちで読了しました。
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大好きな綿矢さん作品ということで
期待して読みました。
結果、デビュー当初の「蹴りたい背中」や
「インストール」と比べると、
作者が年齢を重ねたこともあると思いますが、
だいぶ落ち着いた雰囲気の作品でした。
ですが、やはりこじらせ女子を書かせれば
右に出るものはいないな、と感じるのは
変わらず。
頭の中のもう一人の自分、Aと会話する
主人公みつ子も相当こじらせている32歳で、
我ながらこじらせているなと感じている私も、
年齢が離れているとはいえ、みつ子に
共感できる部分が多々ありました。
終わり方も今までで一番なのではないか
と思う前向きな終わり方で、
読後は清々しい気持ちになりました。
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途中でここで終わりでもいいかなあと思ったけど、全部読んでちゃんと面白かった。恋愛も旅行も料理もあって、読者が本作のどっかで楽しめるようにたくさん引き出しを作ってくれたような作品。
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自分の中にいるもう一人の自分が、時に離反し、時におもねってくる。同じ自分なのに違った世界を作っている。おひとりさまの総本山として他人の目も気にせず平然としていたのに少しずつ崩れてくる。いい悪いは別としていつの間にか本当の意味での一人を獲得し、他者を獲得していく。なんでもない純粋に楽しい日常生活がそこにはある。