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癌に関する小説を同時に(意図的ではない)読んでいて少々混乱してしまった。読み方を見直さないと...。
癌細胞をテクニカルに掘り下げて、これをミステリーに仕立て上げたことは新境地と言える。
浦安に住んでいるので、浦安中心に描かれていることで私個人としては日常感があった。
癌と人間、というテーマにはほとんど触れていないことが小説としてはちょっと物足りない。
最後にどんでん返しがやってくる。意外性はあるものの、紙面が限られてとってつけたような、唐突な印象を拭えない。
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タイトルで一目瞭然のガンを題材にした医療ミステリー。余命宣告されたガン患者が生命保険会社よりリビングニーズ特約により保険金を受け取ったあとガンが完全寛解してしまう。最初は保険金詐欺関係の医療ミステリーかと思ったが、実はそこではなくもっと奥深くラストは凄い展開。さすがこのミス大賞受賞作♪
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今年は、100冊の本を読もうと、目標を立てたのに4ヶ月経過して、まともに読んだと言える本が...。1月に買った本をようやく読了。「がん消滅の罠」「このミス大賞」を取っている本です。
ネタバレしたくないので、あまりくわしくは紹介できませんが、私など思いもつかない最後の一行。
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登場人物はごちゃごちゃしているが、トリックは斬新、というか専門知識がない者には全く思い付かない。
前応募作のトリックを序盤で早々に使い、更に上手を行くトリックを二つ上乗せしてきたらしい。
その甲斐はあった。
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『このミステリーがすごい!大賞』受賞作
殺人時間ならぬ、活人事権と言う設定もユニークだし、難しい医学の話を読者にも理解できる様に説明している。
癌寛解のトリック解明まではいいテンポで進んでいるのに、最後がバタバタと終わった感じ、
もう少し最後まで丁寧に話を終わらせてもらいたかった。
「癌寛解のトリック」だけで話を作ってしまったのではないか、ストーリーとしてもう少しねっていただきたかった。
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じれったいというか、まどろっこしいと言うか、そんな部分が多かった。またプロフェッショナルな表現が、一般人(私も含めて)には理解しにくかったかな。
表紙装丁はダイレクトすぎる。
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読了。面白い。スラスラ読んでしまう。
いい意味でこちらの推理を何度も裏切られる。最後の一文が小気味いい。
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余命半年の告知を受けた末期ガン患者、リビングリーズ特約で生前給付を受けた後にガン細胞消滅。他にも不可解な末期ガン患者のガン消滅。ある医療機関の自由診療にその謎があり、なぜガン細胞消滅ができるのか?黒幕の正体や理由。主人公の夏目医師が仲間と共に解明に挑むのだが…最後の方は強引な設定の展開に感じたが、ガン消滅の謎も明かされるし、医療ミステリーとしては面白く読めた。
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「このミス」大賞受賞作。余命宣告を受けたがん患者がその後、リビングニーズ特約で大金を受け取ったのにもかかわらず、がんが消えてなくなるという謎に、余命宣告をした医師・夏目と友人の保険会社社員・森川、そして同僚の羽島と共に立ち向かっていく。医療系ならではの難解な言葉は多いものの、登場人物が個人的に仲が良いので、会話自体に堅苦しさがなく、医療系ミステリーの割には読みやすかった。ただ、やはり謎の本質自体は、本当にそんなことが出来るのかどうか、素人では判断出来かねるので、「ふーん」って感じ。
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「このミステリーがすごい!」大賞受賞作。
余命宣告を受けた末期がん患者が生命保険の生前給付金を受け取ると、がんが消えてしまう‥そんな事例が次々起こる。転移したガンも独自の治療方法で治癒させると噂される民間病院の存在が浮かび上がる…。どうして完治困難な進行がんを消失させることが可能なのか? 医学的知識を持つ作者ならではのストーリー!トリック解明か?と思われたところで、また次々に別の謎がでてくる。最後の一言ですべての謎が明らかになるところも見事! 患者側の私にとってはリアルに怖い…。医療ミステリーの傑作です!
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特に盛り上がる展開はなく、淡々と物語は進むのだが、不思議と飽きることはない。
謎になる部分とトリックが斬新だからだろうか。ただ、驚きよりも、こんな事ができるのか、ふーん、と関心するほうが大きい。
こんなマッチポンプのようなこと、現実にできそうな技術だから怖さも感じる。
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治るはずのないがんは、なぜ消滅したのか―余命半年の宣告を受けたがん患者が、生命保険の生前給付金を受け取ると、その直後、病巣がきれいに消え去ってしまう―。連続して起きるがん消失事件は奇跡か、陰謀か。医師・夏目とがん研究者・羽島が謎に挑む!医療本格ミステリー!2017年第15回『このミステリーがすごい!』大賞・大賞受賞作。
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治せるはずのないがんが、消滅する理由を紐解いていくのがメインのテーマであるが、その横に遺伝子、DNAに関わる人間模様が隠されていた。
物語の進み方としては、何回な医学用語(漢字が多い)が多用されるため、医学用語に不慣れな身にとっては、テンポよく読み進められるという訳ではなかった。
物語の中盤からなんとなく真相がわかったような気になって読み進めていたが、最後の最後であっと驚く展開が次から次へと起こり、伏線が色々とつながっていく。
このミス大賞ということで読んでみたが、楽しめる一冊でした。
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はじめ本屋でタイトルを見たとき、なぜか医療ものと勝手に勘違いし、小説だと知ったときとはびっくりした。
本作の感想は惜しいの一言。末期がん患者のがんが生命保険の給付を受けた後に完全に消滅してしまうという壮大な謎に対し、チーム・バチスタを彷彿とさせる羽島と夏目のコンビが挑んでいく医療小説。ただ、羽島がチーム・バチスタでいうところの白鳥なのに、めんどくさくなく、結構まとも。もう少し変人的な要素がないと面白みがないかな。
あと、恋愛がすんなり展開しすぎかな。いつの間にか夏目は結婚しているし、もう一人主要人物の恋愛もあっさり成就していて、淡白すぎて惜しいなと。もう少しひねれば絶対面白くなるのにと感じられる要素が多い。
しかし、この小説のすごいところは、がんという極めて医療専門的な、素人を寄せ付けないような話を優しく解説していて、何となくわかったような気にさせてくれる。この解説技術はすごいものがあります。
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岩木一麻著:「がん消滅の罠」
私はかつて、肺がんの宣告を受けたことがある。
その日から私の中に芽生えた人生に対する虚無感と死への恐怖は日常生活に起きるどのような楽しみも期待も粉微塵にしてしまうものだった。
幸いにして私の肺がんは消滅し今もこうして生きながらえている。
果たして誤診だったのか、本当に自然消滅だったのか?
いずれにせよ今だに不治の病的な感覚を持つ「がん」の恐怖はそれこそ死ぬほど味わった。
本作品ではそんな「がん」の恐怖を利用した世直しを企てる医療テロとも思える行動に出る医師たちを描いている。
その手口は、もちろんネタバレになるので書けないが、現在のがんに対する治療の片鱗を素人ながらに味わえると思います。
そしてかつてがんの恐怖を味わった私は、作品の面白さとともに過去の記憶が蘇り、面白かったと一言では済まされない読後感でした。