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日本の南極基地の建設の道のり。その困難さと創意工夫を辿る。
昭和基地の建設 日本初のプレファブ建築
昭和基地を設計した建築家・浅田孝 高床式の建築へ
スノードリフトとの付き合い 内陸基地への挑戦
南極生活をより快適に 自然エネルギーの活用
南極大工体験記「創意工夫と臨機応変で愉しんだ!」
南極で暮らすテクノロジー 世界の南極基地
執筆者紹介、南極建築年表有り。
氷の大陸、南極の地。
その極寒で過酷な場所に基地を建設する、困難さ。
始まりは、短期間で素人の隊員が建設出来るプレファブ工法。
続いて、ブリザード対策の高床式。
雪の吹き溜まり対策、更に内陸基地の開設への挑戦を経て、
ハイブリッド構造体へと進化。開設当時4棟だった建物は68棟に。
南極観測船の進化に伴い、大量輸送が可能になり、
建設ラッシュが続いたのは、安全性と快適さへの追求であり、
ひいては、日本の住宅建築の技術向上にも繋がっていく。
風や太陽光の自然エネルギー活用等も行われている。
基地での衣食住や医療、トイレ、水など、多くの写真とイラストで
簡潔ながら凝縮された情報が、たっぷり詰まっています。
設計図や平面図もあるし、他の国の基地まで紹介されています。
そして、なによりも装幀と中のデザインが良かったです。