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19世紀における主に女性向けのエチケットやマナーを解説した本。
図版や写真も多くコンパクトによくまとまっている。
「ダウントンアビー」を好きな人ならおば、あの様の時代といえば理解しやすいかも。
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産業が発達して裕福になった中流階級が上流階級の社会に加わろうという時に読んでいたお作法の本から見た当時の文化。
無駄に思える複雑な決まりごとばかりで、後から身に付けようとしてできるものではなくて。お上品な世界に見えても、身分の上下でキッチリ区別されて、ルール通りに空気読んでスマートに立ち振る舞えるかどうか、新参者は常に試されている状態。我が身だったらと思うと肝が冷える…。でも日本もそういうとこ今でもあるよなあ。
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ヴィクトリア時代のエチケットについて書かれている。
この時代のイギリスには現代の日本の冠婚葬祭の本のような
エチケットブックがたくさん刊行されていたそうです。
上流階級の社交界での振る舞いなどについて書かれていますが
訪問するまでがとても大変!「訪問カード」というものがあり、
サイズなどがきっちり決まっていて、訪問した際に置く場所も
決まっています。しかもひっかけ問題のようにさも「ここにどうぞ」と
言っているような「カード受け」に入れてはいけないのです!
このカードだけで1章費やされてました。どれだけ複雑だったのか。。
当時の様子を知ることができるカラー絵やペン画が多く掲載されていて
面白かったです。雑誌『パンチ』からの引用が多かったです。
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おもしろい。この先生は偉い。
贅沢はステキだし、こういうの知らないと文学も読めない。西洋古典小説の各時代、それに日本の各時代の風俗についてもこういうのがほしい。明治花柳界遊興ガイドブックとか。
挿入されている絵画や図版とかは著者のひとが探してくるのか、それとも専門のひとがいるのだろうか。
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かなり詳しく、よくぞここまで丁寧に調べていただけたと感心しました。貴族社会最盛期のイギリス社会の華やかな部分が細かく描かれています。写真やパンチの風刺絵も盛りだくさん。資料として手元に持っておきたい一つです。
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このところ毎朝犬と散歩を続けている。行き先は毎日異なるが、最後に近くの福祉センターの前庭に寄る。近隣の愛犬家が集まるので、うちでは社交界と呼んでいる。
うちの社交界は、特に行く目的も義務もなく、犬の機嫌次第の付き合いであり、いつまで参加するかは勝手だ。いつまで会が成立させるのかもわからない。ところで社交界の元祖である英国では、いろいろしきたりがあり、必ずしも楽しくて行く場所ではなさそうだ。結婚相手を探す以外に、地主の仕事をサポートする活動でもなさそうだ。が、人間は古今東西、群を作るのが好き、人の噂話をするのが好き、ただそれだけのことか。
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ヴィクトリア朝の“上流階級に憧れる中流階級“向けのエチケット・ブックを通し、当時の社交界を垣間見る。
印象的だったのは、ルールを作るのも破るのも、地位を保証された高貴な人々だということ。身分の低いもの達がエチケット・ブックを握りしめ戦々恐々とする傍ら、貴族達は時に「ごろつき」になりきって見た目と地位の落差で人を驚かせて楽しんでいたとか。なんとも皮肉。
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NDC 385
「訪問、カード、茶会、正餐、舞踏会…19世紀の英国で、中流階級のレディが「エチケット」を武器に乗り出した社交生活。礼儀ともてなしの壁の向こうに彼女たちが見たものは?」
目次
序章 ヴィクトリア時代のエチケット・ブック
第1章 訪問とカードの使い方
第2章 ドレスコードが人を作る
第3章 家庭招待会と正餐会
第4章 舞踏会と男女の駆け引き
第5章 喪服のエチケット