投稿元:
レビューを見る
めちゃくちゃおもしろかった。
どんな宗教も結局似ちゃっているという点で、
人間の想像力の限界を感じるし、
あるいは神の存在を決定づけることになるとも言えるんだな。
円城塔以来のおもしろさ。
投稿元:
レビューを見る
短編にしてはラノベ臭がある。
傍点強調や遠回しな言い回し
深く考えすぎると袋小路。
案外そのまま受け取った方がいいのかも。
クォーターというのは
もう1人の人格なのか?とか
コンピュータ用語を使うと言うことは
最後にこう来るか?とか考えすぎた。
コンピューターや道具が
発達すればするほど人間は退化しているのでは?
その退化していることさえ気づけないかも
神をつくるという行為を人間が行なった
代償として払うものとは?何なのか。
高田山が勝ったは
『ユニバーサル野球協会』を見てたので……
投稿元:
レビューを見る
オウムと幸福の科学の話を足して、もう一個何かを盛って、三で割ったような話だったのです。
もうひとつ盛ったのは、ホリエモンかな。
現実にありそうな話のような無さそうな。
まあ面白くて一気に読みました。
Kindle版で。
投稿元:
レビューを見る
図書館でたまたま目にした本。
タイトルに惹かれ、パラパラとめくっていたところ、面白そうだったので、借りてみました。
『再起動』ともう一篇が収録されているのですが、どちらも、「人間とは何か」に対する、筆者なりの答えの一つなのだと思います。
内容的には面白いのですが、何か物足りない気もしました。
それはおそらく、「意外性」のようなものだと思います。
もしかしたら、キレイにまとまりすぎているのかもしれません。
投稿元:
レビューを見る
表題作がさらっとこわくてよかった。
山田悠介先生作品ぽい?星新一先生も入ってるかな。
2作目はちょっと意味がわからず。
投稿元:
レビューを見る
二人のIT起業家がビジネスで始めたインチキ宗教法人「リブート教」。それが創始者の意思に反して生き物の様に成長していく話。
以下感想。
リブート教のシンプルでシステマチックな理想と原理は正にコンピュータシステムを彷彿とさせるもので、信者(人間)さえもシステムに組み込まれた一部品であり感情や苦悩もアンインストール可能な機能という考えは、理路整然として面白い設定だった。
自分は自分の意思で決定していると思っていても、システムの一部でしかなく、インチキと分かっているはずの創始者でさえもそのシステムの流れには逆らえない。
システム開発者が巨大なシステムを制御しているつもりでも、いつの間にかシステムに支配されているような恐ろしさを感じた。
人工知能やビッグデータ収集・活用がその本質を理解されないまま言葉だけ先行している今、その恐ろしさを考えさせられる内容だった。
「リブート教」の設定が後半にあまり生かせて無い気がして、少し不満だった。
同時収録「高山田は、勝った」は視点の切り替えが面白い作品だった。読後にタイトルの意味がわかった。
投稿元:
レビューを見る
大学時代からの友人であった僕とクォーター、ふたりはビジネスとしての宗教法人を設立する。名前はリブート教。ありもしない自身の再起動を目指して修行をする信者たち。だが、僕が考えた嘘の教義にクォーターが心酔して修行を始めてしまい…。
うすら寒い話だった。シンプルになりたいと願う気持ちはわからなくもないけど、余計な機能を削ぎ落とすことが果たして幸せなのか、と考えてしまった。
投稿元:
レビューを見る
宗教をビジネスとして始めたら…。
小説とはいえ実際に起こりうる可能性があるリアルな内容で読んでいて少しゾッとする怖さもあります。
ある意味これはホラー小説かもしれません。
面白かったです。
投稿元:
レビューを見る
理系の人は、プログラミングや数字で完全にコントロールできるシステム構築をして運用することに自分の神性を感じるのかもしれない。でも完璧なシステムを作ったりしてもどうしても残り続けるバグや論理では説明できないことがあって、そこに宗教性や神の存在を説明しているのだと思った。論理的な正当性から外れる部分を神にしか起こせない超現象として作者は捉えているのかなと思い興味深かった。
投稿元:
レビューを見る
⚫︎受け取ったメッセージ
システムのメタ構造に飲み込まれる!
自由選択は本当に自由選択なのか?させられていないか?
⚫︎あらすじ(本概要より転載)
「僕」は親友と教団を作ることにした。その名も「リブート(再起動)教」。人格をPCのソフトウェアに見立て、「修行を積めば、不要な機能をオフにして再起動できる」そんな教義だった……。どこか怖ろしくも切ない、一気読みの中編「再起動」。他に自作の相撲ゲームを究めようとする男と架空の力士「高田山」を通して「神」を描くユーモラスな短編「高田山は、勝った」を収録。
僕は、大学時代からの親友と教団を作り、起業した。その名も「リブート(再起動)教」。
人格をパソコンのソフトに見立て、「修行を積めば、不要な機能をオフにして再起動できる」そんなもっともらしい教義だった。
順調に入団希望者は集まり、教団は発展。しかし思いがけない展開に…。
群像新人賞作家による、どこか怖ろしくも切ない、一気読みの中編「再起動」。
他に、自作の相撲ゲームを究めようとする男と、彼のつくった架空の力士「高田山」を通して「神」を描く、ユーモラスな短編「高田山は、勝った」を収録。
⚫︎感想(本概要より転載)
「再起動」
再起動を人間に当てはめるという着想がおもしろかった。テキトーな思いつきで始まったリブート教。最終的に飲み込まれて再起動。
「高田山は、勝った」
こちらもメタ構造を楽しむお話だった。バグなのか?と必死に平岡が修正するが、高田山は勝ち続ける。