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匿名生徒による自警団「ガーディアン」の働きで落ち着い手いるかに見える中学校だが、長期欠席の生徒も相次ぐ。
ガーディアンのメンバーが、問題のある生徒らに「制裁」を行い、学校に出てこられないようにしていたのだ。
ガーディアンは必要悪?
生徒の悩みを把握しきれない教師は、無力な存在なのか?
交差する教師と生徒の思惑。
ちゃんと見て、頑張ってる教師だっているんだよ・・・という、教師自身にも生徒にも、ほのかな希望のメッセージが。
・・・とはいえ、やっぱり?的なwww
期待した感じの岳さんではなかったけのが、ちょいと残念w
夏目刑事がちょこっと登場するのがファンとしては嬉しい♪
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教師という仕事の限界を突きつけた上で、それでも教師は無力ではない、ということもまたしっかりと描ききってみせてくれた。
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英語教師・秋葉が赴任した石原中学校は、不思議なくらい問題のない中学校だった。しかし、そこには生徒たちが作る自警団「ガーディアン」の存在があった。「ガーディアン」は、生徒たちの問題を自分たちの力で解決し、表面上は学校が平和であるように装っていた。学校が変わり始めたのは、秋葉が赴任する前の年の2学期から。その時、何が起こっていたのか?なぜ、他の教師たちは学校が変わったことを不思議に思わないのか?そんな疑問から秋葉は「ガーディアン」の正体に迫っていく。「ガーディアン」が出来た理由、そして、その背後に隠された暗黙の了解。その謎が明かされていくにつれ、涙が溢れそうになった。初めて「天使のナイフ」を読んだ時と同じくらいの衝撃を感じた1冊。ほんの少しだけど、夏目刑事が登場しているのも、見逃せない。
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薬丸さんらしい、子供たちへの優しいまなざしが感じられる作品。
スマホ時代の子供たちの、大人にはうかがい知れない危うさ、昨日の友は今日の敵のような猜疑心、孤独感が作品全体を覆い、ヒリヒリした気持ちで読んだ。
子どもたちは親に、教師に絶望しているように見える。。。それでも、本当は秋葉のように全力でぶつかってきてくれる大人を待っていると信じたい。
「いじめられてすごくつらかったけど、本当に苦しかったのは自分が独りぼっちだったってことだ」という大雅のことばがつらい。
「刑事のまなざし」の夏目刑事がちょっとだけ登場したのがまたうれしい。
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教師は、無力か?些か現実離れした生徒設定が、なんだか陳腐だけど、テーマはすごく面白い。万能ではないが、無力ではない。うん、これは分かる。それで、オチもまたいい。ミイラ取りがミイラになる。ありきたりだけど、この奔流の中での終着点であることに意義があった。読み方によっては、真理を突き詰めると、生徒の持つ関係性の力に、教師の力は到底及ぶべくもないと。もちろん、そんな意図で結末を書いたわけではないだろうけど、そんな読み方を与えてくれた題材ということで、星三つ。
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2017/4/5
ムラ社会である中学校、苦難にあっても逃げ場がない状況を改善させるには...
机に折り鶴を置かれた生徒は制裁を受ける。それにより平和に...なるのか?
ラストで戦慄走って受け止めきれないけど、面白かった。一気読み。
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中学校の生徒の間でひそかに活動する「ガーディアン」。恐るべき存在であると同時に、安寧な学生生活を送るための組織でもあるのだけれど。それに頼り、教師を信頼しない生徒たちと、正統な手段で自らの使命を果たそうとする教師との確執がとてつもなくスリリングです。
たしかに教師には言えないこともあるものだし、頼れない教師だってそりゃいるでしょうし。生徒たちの自警的組織、というのも納得できる気がします。でも中学生ができることには限度があって、その点では大人の助けを求めることも必要なのだと思いました。実際にこれくらい頼れる教師がいてくれたらなあ。
夏目刑事がちょこっと登場するのも読みどころ。やはり彼はいいなあ。
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スマホやSNSが普及し、教師は生徒の悩みを把握しきれない。いじめ、不登校、夜間徘徊-荒れていた中学校は、匿名生徒による自警団「ガーディアン」によって落ち着いた。赴任したばかりの秋葉は単身、学校の謎に迫るが…。
学園ミステリーだけに登場人物が多くなるのは覚悟していたけど、限界を超えていた。同じ人物が名字で描かれたり名前で描かれたりするのも混乱に輪をかけた。ストーリーはよく練られていたけれど、通勤電車内の読書でなければ人物相関図を作っていたところだ。そしてラストの4行…!
(B)
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秋葉は、新たに赴任した中学校は特に問題がない思っていた。しかしながら、ある生徒の突然の登校拒否をきっかけに、数年前までは荒れていたということを知る。問題解決を試みると、生徒による自警団「ガーディアン」の存在が。彼らの抵抗にあいながらも真相を探るが・・・
学園ものだからやむを得ないのだろうが、登場人物が多すぎた。間が空くと、ページを前に戻すことも。現実的には、モンスターペアレンツなどの組み合わせもあるのかなと。
夏目刑事が少しではあるが登場したのは面白かった。
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主人公の教師である秋葉が赴任したのは,一見平和かのように見える中学校。実はその平和を守っていたのは,生徒による自警団「ガーディアン」,彼らは問題のある生徒らに「制裁」を行い治安を保っていたのだ…。真に守るためには生徒を思う教師,そして,行動を起こす事のできる友達を思う心なのだと思う。衝撃的な内容の割にあっさり終わった感も…。
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うーん、薬丸さんにしては小さく納まってるなぁという印象です。多感な年頃の中学校が舞台でもちろん重大な問題を扱ってはいるのだけど、子どもたちの行動と教師の行動がちぐはぐで上滑りしているように感じました。登場人物が多すぎて覚えていられず、その点だけ難解でした。主人公の教師が誠実なのは良いとして、この中学校の教師は(最終的に)優等生すぎて非現実的。本当にこんなに頑張ってくれる教師ばかりなら夢があります。
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違法行為に対して違法行為で対抗するって、中学生の設定ですよね?
いくらなんでも無理じゃないですかね。
昭和のドラマ「ハングマン」を思い出した。
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石原中に赴任して半年経った秋葉は、平和ではあるけれどなんだか学校の空気に違和感を感じていた。秋葉たち教師は知らないことだが、子どもたちの中にガーディアンという自警団が存在し、不良たちに制裁を与えていた。ガーディアンの存在に気付いた秋葉は生徒や教師から聞き込みをしてその正体を探ろうとするが……
全体的に淡々としているしラストもわりとあっさり解決してはいる。大人が思うこと、子どもが思うことはかくもすれ違うのかとさみしい気持ちにはなるけど、ありそうなことだと思った。子どもたちの見当違いの一生懸命さ、思慮の浅さ、それでも友達を思う気持ちにはぐっとくる。本当に、顔を見て笑いあえる友達を大切にしてほしいことだ。
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読み易い作家さんですが、今回は登場人物が多く、語り手もコロコロと替わるので混乱してしまいました。
また「ガーディアンのメンバーは誰なのか?」という最大の謎はあっさりと判明し拍子抜け。危害を加えていた生徒は改心することなく卒業、ラストの4行は矛盾を感じるなどモヤモヤも残りました。
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次々とかわる視点に引き込まれて、一気に読んだけど、
ラストであれ?となった。唐突というか説明不足?
たぶんこういうことかなー?と思いつつ、
もっとちゃんと描写欲しかったような…。