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頭の中を整理することや考えるとはどういうことか、アイデアを出す効率的な方法とはなどを解説する本。本書の発行年は2017年であるが、元々は1983年発行の本である(文庫化が1986年)。そんなわけで、現在ならITを活用した思考の整理学のページがそれなりに割かれるのだろうが、本書はほとんどない。カードやノートを利用したアナログ的整理法が紹介されるにとどまる。とはいえ、本書の魅力は、細かい思考の手法を知ることではない。人間はどのように頭の中を整理するのがよいのか、根元的なことを提示する。ITを使うかどうかは、個人が手法を確立していくものだ。さて、個人的には「ことわざの世界」に感銘を受けた。人類の思考のエッセンスを文字にしたものがことわざだと、私はとらえた。
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今回、「ワイド版」を読みましたが、初版から30年経った今も、十分通用する内容でした。
忘却は必要。
忘れることに対する偏見を取り払う。
何でもかんでも手に入れたくなる私に、響いたメッセージです。
価値観にもとづいて忘れる。
価値観のものさしをはっきりさせていないと、上手に忘れられませんし、肝心なものを残せません。
関心・興味の核をはっきりさせること。
理想かもしれませんが、近づきたいものです。
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さすがに30年前のおじさまが書いた本なのでコンピューターとか、メモの方法とか古い部分はあったけど、24世紀にも揺るがない原理原則を改めて学ばせてもらいました!
グライダー人間をつくってはだめ、記憶はコンピュータに任せて、発想、知恵を人間がやるべき!って30年前のおじさまがわかってるのは凄い!
思考の整理とは、いかにうまく忘れるか、である!
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# 書評☆2 ワイド版 思考の整理学 | 昔の人の思考整理術
## 概要
1983年に「ちくまセミナー1」として刊行され,1986年にちくま文庫として刊行されたもののワイド版となっている。
元となった本が1980年代のものであり,昔の人の思考整理術が書かれている。
著者が英文学者であり,いかにも文系的な内容となっている。つまり,文献の引用などはなく,著者が考えること,他の文献を読んで参考になったことなどが書かれている。
けっこう一般的なことが書かれている。例えば,一度他のことを考えてみるとか,とにかく書き出してみるとか。
記憶にとどまった内容をノートに記し,特に印象的だったものなどをさらにまとめていくことで,自分だけの思考整理ノートができる。こういう考え方はよかった。
ただ,全体的に文体が偉そうな感じで,読んでいてあまり気分は良くなかった。
## 結論
図書館での貸出が人気であり,人気の本なのだと期待していたのだが,期待はずれだった。
昔であれば,このような本も貴重だったのかもしれない。しかし,今となっては別にそこまで目新しいことでもない。
せめて,もう少し文献を引用するなど,科学的根拠に基づく内容を展開してほしかった。著者の思考整理術に終止しており,個人の方法論を出るものではなかった。
パーマリンク: https://senooken.jp/blog/2019/04/25/
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外山氏の本は二冊目だが、自分の性格とは合わなかった。前の本がハズレだったのかと思い読んでみたけど、論旨展開の間のお小言みたいな情報が多過ぎて集中出来ない。何だろうこの世捨て人みたいな書きぶり。
対象読者は、大学生かな?
社会人が読む本ではない。
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思考の整理法というよりは普遍的な情報の真実や在り方が書かれてあるように思う。もう一度読み返してみたいと思える本。今、世の中は情報の氾濫や生き方の錯綜で色んなことが忘れられてる。そういうものを少し思い出せる本。
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自分がどのような人生を送りたいか、どんな人間になりたいかと考えた時に、飛行機人間という概念は大変参考になった。コンピューターの進化が著しいこの時代に、人間らしく生きるには独創性などが必要とあったが、日々の生活の中で色々考えて工夫するなどしたい。
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1983年発行。この本の内容をベースに発展させたものか、と思う本を今まで幾つか読んできた気がする。「知的生産の技術」に次ぐ。
その後、三人会は、どうされたのだろうか…、と、思いながら。合掌。
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30年前に書かれたものとは知らずに読み始めたが、文章に古さを感じなかったし、書いてあることも今に通用することのように思う。グライダー人間と飛行機人間。手元に置いて、書いてあることについてじっくり考えながら読みたい一冊。
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グライダーと飛行機の教育
朝飯前のほんとの意味
すぐれた考えは三上 で浮かぶ
ひとつところでなく、広い経験も無駄ではないのだなと理解
とても説得力のある内容です。 いま一度読み返したい本です
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完全にタイトルだけで購入した本ですが、頭、思考の整理についてよくまとまっていて大変参考になるいい本でした。
【なるほど!そうだよな!と思ったフレーズ】
テーマと題名
長く説明しなければならないほど、考えが未整理なのである。よく考え抜かれていれば、おのずから中心が絞られてくる。
行動と知的世界とを馴染ませることができなければ、大人の思考にはなりにくいであろう。
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こ、これ、凄いぞ!?めちゃくちゃ面白いぞ!?なんだコレ!?ちょっと、コレ、凄い本やんか!?と驚愕。めちゃくちゃ面白いです。ホンマです。めちゃくちゃ面白いです。極端に言いますけど、読書が好きな人で、日本語を解する人なら、全員読んだ方が良いんでは?というくらいに、ちょっと、並はずれて面白いです。いやもう、凄いぞコレ。
自分が、この本に興味を持ったのは、中日ドラゴンズの根汚 昂(あきら)選手が切っ掛けでした。2018年のプロ野球ドラフト会議で、4球団競合の1位指名で、超幸運にもドラゴンズの与田監督の黄金の右腕で抽選当たりクジを引き当て(遊戯王バリの引きの凄さ)ドラゴンズに入団した超大物ルーキー(当時)です。
ちなみに、2021年5月現在のプロ3年目では、この二年間の雌伏の時を経ての遂に三年目の今季の大飛躍か!?を感じさせてくれている、全てのドラゴンズファンが愛していると言っても過言ではない程の超スーパー愛されキャラの期待の星です。
その根尾選手が、2018年当時で、愛読書なんですよ、ってガンガン紹介されていたのが、この「思考の整理学」なんですよね。おおーそうなのね。根尾君、こんなにちょっとコムズカシそうな本、読むのね。やっぱすげえなあ~根尾君。ドラゴンズを頼むぞ!って思って、そのままその話題をずーっとほっぽったまま、2021年になりましてね。
最近、自分、図書館利用し始めたんですよ。で、図書館は、色んな本を無料で借りることができて大変に素晴らしいので「あ、そういえばアレだ。根尾君が愛読書に挙げてたあの本、あるかなあ?」って調べたら、あるやないですか。そらそうだ。超有名な本ですもんね。で、ラッキーあったぜありがとう、って、借りて、読んだら。
途轍もなく面白いやんか!!!!!
という嬉しさよ。いやあもう、根尾選手、本当にありがとう。間接的に、この本を俺に紹介してくれてマジありがとう。おそらく、間違いなく、根尾選手の愛読書、という情報がなかったら、俺はこの本に辿り着いていなかったよ。自分がこの本に辿り着けたのは、もう100パーセント、根尾選手のお蔭です。いやあ、根尾選手、ホンマにありがとう。あなたがドラゴンズの選手であることに、心から感謝します。そして、これからの日本プロ野球界を、決定的に革新する存在であると、信じております。ホンマ大好きなんですよ根尾君。
いやしかし、根尾選手が、この本を愛読書に挙げていたのが2018年。そして俺が実際にこの本を手に取ったのが2021年。おい。3年もブランクあるやないか、ってのは、俺なにしとんねん、って言いたいですね。2018年に「根尾選手の愛読書!」って話題になった時に、直ぐに手に取れよ。ってマジ言いたい俺に。そこは反省ですね。うむ。間違いなく反省です。気になったら直ぐ手に取れ!ってことですよねえ、、、うむ。反省。
で、根尾君の話ばっかりして、この本の話全然してないやないか俺。外山先生ゴメンナサイ、ということで、この本の話をします。
いやもう、抜群に面白い。ビックリしました。もうホンマ。「思考の整理学」ということでね。「思う事、考えること。そのことの整え方���理解の仕方を学ぶ」本。でしょうか。いやあ、めちゃくちゃこう、読んでいて、頭の中がスッキリ理路整然としてきます。
一家に一冊、とかではなくて、可能ならば、一家に三冊、くらいあった方が、いいんではないでしょうかね?極端に言うたら。いや、四冊くらいあったほうが?車の中、通勤に電車に乗る人は、通勤バッグの中(馬上)、枕元(枕上)、トイレの中(厠中)、そして自分の本棚、と。家の中の四か所に散らばせておいたら、どこでも気軽に手に取れますからね。そんくらい、ヒマがあったらなんとなく開いて読む、再三再四、読み返す、ってのが、似合う本だと思います。
1983年に刊行、ってのも、驚愕。今の世の中、2021年ですよね。えーと、2021-1983だから、38年前、か。さんじゅうはちねんまえ!?おいマジか。驚くほどに昔やんか。だが、おっとろしいことに、これっぽっちも古びてないぞ、この内容は。凄い事ですよコレは。38年後の今も、多分、この本は、「思考する」という事に関しての道案内の書としては、多分、多分ですが、バンバンの最先端だと思います。この38年間、世の中はなにをしていたのか?と思っちゃうくらいに、この本、最先端です。俺にとっては。凄いよコレ。
とりあえず、ホンマに面白いので、なにしろ読んでおくれやす、って本ですね。外山先生、この本を書いて頂けて、本当にありがとうございます。そして根尾選手、この本を愛読書に挙げて頂けて、本当にありがとうございます。思考はリンクする。誰かの「コレ、面白い!」は、別の誰かの「コレ、面白い!」に繋がっているのです。そうして人類の知は、ドンドン、好循環するのだ。それって、めちゃくちゃ素敵なことやないですか。いやもう、最高の一冊でしたね。
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『逆行が求められる世界で』
現代を生き抜くには、思考を整理することよりも、もっと根本的な、思考の段階から変えていかなければならないのだろう。
現代において学校教育とは受動的で社会に出て役に立つかと言われればそうでない。それは社会では昔に比べてより一層考えるということに対しての価値が高まってきているからだ。
ただ闇雲に考えればいいというわけではなく、信念を持って、包括的で且つ整理された綺麗なものでなければ使い物にならないのだ。そのためのこの書だろう。
やはり、課題を寝かせるということが大切で、その課題を無意識に放り込むためにまた他の課題で覆い被せて意識が向かないようにすればいい。そうすればある時閃きは得られる。それこそが人間にしかできない真の知的創造であり、コンピューターが我々に叶わない部分なのだ。
その創造のブースターとなるのがノートやカードだ。それについては本編をもう一度振り返るとしよう。ただもう一つ創造の起爆剤となるものがある。それが他人との会話だ。相手からの質問や意見などから、その課題が更に包括的になりうるのだ。様々な部分を淘汰し形成された思考はより一層柔軟かつ堅固なものとなる。ただし、その時に重要なのは、聞き手は話し手の考えを否定しないことである。現代の教育がそれを顕著に表している。教育は『正解』を作り、他の追随を許さないがゆえに、人に自分なりの『解釈』を創造することにトラウマを覚えさせ機械的な人間を作り出してしまったのだ。だからこそ、あらゆる事に寛容でそして素直でなければならないのだろう。
とっさの思いつきが革新的な何かに変わるためには多面的でなければならない。その時の感情のまま出そうもない答えを模索して苦しむのではなく、然るべきときに然るべき閃きを受ける、だから待つべきなのだ。その然るべき時が、朝の枕元だったり、入浴中だったり会話中だったりするのだ。そう我々は無意識のうちに閃きを生み出す。それこそが、とっさの思いつきが整理され、自分なりの『解釈』に変わる至高(思考)の瞬間なのであろう。
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グライダー人間と飛行機人間。コンピューターとの役割。が印象的。書くことしゃべることは思考の整理につながる。発想はつながりと成熟。
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なるほどと思うことが多かった。
・グライダー人間と飛行機人間。学校はグライダー人間を育てている。しかし、現代においてグライダーはコンピューターに取って変わられる。想像的思考が必要。
・思考の整理には寝かせることが大事。見つめるナベは煮えない。馬上、枕上、厠上。一晩寝てからの方がいい考えが浮かぶ。
・難解な文章や分かりにくいところは速く読む方が部分が全体にまとまりやすくなり、かえってよく分かる。
・偶然から新しい発見が導かれることをセレンディピティと呼ぶ。イギリスのセイロンの三王子という童話で、探し物をして全く違うものを掘り出す名人の話から造られた造語。
・新聞でも社説は第一次情報でなく、第一次情報のニュースをもとに整理を加えた第二次情報。具体的、即物的な情報は第一次、それを整理して関連づけたものが第二次、それをさらに昇華したものを第三次的情報になる。論文は第三次的であることが必要。
・講義や講演でメモを取ると忘れる。興味関心のあることは忘れない。あまりメモを取らないこと。
・島田清次郎の地上は当時凄かったが、風化した。ガリバー旅行記は政治風刺だったが新しい読み方がされて童話になった。時の試練を経ている。メモして忘れて次みた時には風化している。これを通過し変わらないものを見付ける。思考の整理には忘却が有効。
・とりあえず書いてみる。考えを聞いてもらうのも良い。思考の整理が進む。