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本のタイトルに惹かれて購入したものの、経済を学べないばかりか、予備校講師が地理のトピックをいくつかピックアップしただけ、という得るものが少ない本だった。
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地理は、歴史や経済と密接な関係性がある。中学時代はこれらを意識せずに、切り離して勉強していた。が、関係性を意識することで、社会に関する出来事への興味が湧いてくるだろうと思った。
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昨年度、初めて地理Bを担当することになり(高校で履修したことさえないのに免許状はあるという不思議!)、何をどう教えてよいのかさっぱりわからない状態で何とか1年を過ごしてきました。ただ教えるのではなく、物事の背景の説明や統計資料の読み取りに役立つような本はないかと思っていたところ、この本がTwitterで紹介されていたので読んでみることにしました。
著者は代ゼミの人気地理講師ということで文章は読みやすく、「なぜアメリカは木材の輸出額・輸入額ともに大きいのか?」など、私自身が授業をしながら疑問に思っていたことのいくつかが解消されるとともに、雑学的な知識も得ることができました。もっと早く読むべきだったなぁ(^_^;)
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自分は地理が好きなので、タイトルに惹かれて購入。
各国が自国の地理的特徴・強みにあわせてどのような政策・産業を進めているかについて浅くではあるが広く解説されている。
共通点としては、やはり自国の地理的条件をどのように強みとして見出し、どのように生かすか?である。
弱みの改善はもちろん重要だが、飛躍的に成長していくためには強みをどのように生かすかを考えることがやはり重要であろう。。と地理の話なのに日本企業や各個人・自分にも想いを巡らせてしまった。
〇以下は面白かった点や教養的に新しく得た知識
・アルミニウムは「電気の缶詰」
ボーキサイトの電気分解に大量の電力が必要であるため、電力が安い地域でアルミニウム産業が発達。
例)大国を除いては、水力発電がほとんどのアイスランド
・ロシアの最大輸出相手国はオランダ
⇒オランダはライン川の終着点でありEUの玄関口として港が発達(ユーロポート:ロッテルダム)
⇒世界最大級の石油化学工業
・バクー油田からジェイハン(トルコ)までのパイプラインは直線ではなく、ジョージアを経由(政治的な不都合)
・オーストラリアとブラジルの鉄鉱石の増産
⇒中国に対抗するため。中東諸国の対アメリカ(シェールオイル)と似た事例。価格が下がってでも寡占を狙う。
・ノルウェーは自国意識が高く、資源に恵まれることから経済的にも自立しており、EUに未加盟
・オーストラリアは資源大国だが人口が少なく、資源エリアと大都市エリアが距離的に離れているため製造業が発展していない。でも移民大国。
⇒単純労働者や低賃金労働者の数は少なくてよい
⇒移民はリタイア移住組や富裕層が多い。
⇒政策もそれ向きに
・タンザニアは東アフリカ共同体を結成。
中国の経済的支援を受けサブサハラでは最も成長が見込まれる国のひとつ。
・イギリスの食文化が発達していない理由
⇒長年支配者階級であったジェントルマンが質素な食生活を好んだため。(プライド)
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地理は暗記モノと思われがちだが、人の生活や歴史、未来を紐解く鍵になることがよくわかる。文章は読みやすく興味を惹かれ、1テーマが程よい長さで書かれているのがよい。
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地理が大好きなので、最高すぎる本でした!高校以来地理に触れてなかったので、復習にもなったし、大学や社会人から得た知識によって、高校の時に気づかなかった視点で地理を楽しめました!
最後に書いてあったように、まさに地理は、「一見関係なさそうな知識が繋がって1つの物語ができあがる」
本当にその通りだなって気付かされました。
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まあ、地理の本。
簡単にまとめてあり、読みやすいが、
話があちらこちらに飛ぶので、じっくり考えるのには適していないように思う。
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・アイスランドは水量発電74%残りは水力発電。安価な電気によるアルミの精錬が主要産業。
・包蔵水力は米中露ブラジルカナダの上位5カ国で世界の51%。水もまた奪い合う資源の一つ。
・インドはカルフォルニアと時差が12時間なだけでなく、イギリスの元植民地で英語が使えるのが強い。
・インド(ヒンドゥー教)にはカースト制度があるが、ITはカースト関係なくできるため、低カーストの人が努力して上に行こうとして成長。
・ロシア最大の貿易相手はオランダ。オランダのユーロポートはライン川の河口で、ヨーロッパ各地に輸送できる。
・スペインはかつて低賃金で自動車産業活発だったが、それが東ヨーロッパへ移った。しかし、スペインは高級路線に舵を切り、生産数を維持した。
・メキシコは安価で豊富な労働力とFTAによって、米向け自動車生産地となっている。中国などの台頭というリスクもあるが、人口が多いので国内需要という希望もある。
・アンカレッジは冷戦時代、日⇔欧の経路として栄えた。冷戦終結後は北半球全土から近いことを活かして貨物経由地として栄えている。
・世界の約7億人が水不足。21世紀は水の世紀。
・冷戦時代、西側にとって貴重なレアメタル源であった南アフリカ。アパルトヘイトへの批判もできなかった。冷戦終結後、ロシアなどのレアメタル源がでてきたので、アパルトヘイトへの経済制裁が強まった。
・ブラジルの強みは水力発電。
・TPPは大企業が政策に関与できるようになる体制。
・アメリカは森林が豊富だが、人口の少ない西海岸側にある。国内を陸路で運ぶより、海からアジアへ輸出したほうが得なので輸出して、カナダから輸入してる。
・大豆は水が多く必要なため、工業用水需要の増えた中国では割高に。
・豊富な資源、少なくない人口、積極的な海外資本の引き込みによりタンザニアが急成長。
・ナイジェリアはアフリカ最大の人口を抱えるが、圧倒的な輸出超過で、国内経済の回りが悪い。多民族国家で政情も不安定なため、なかなか発展しない。
・資源の少ない日本が経済大国になれたのは教育水準と人口。
・アイルランド。ジャガイモ飢饉でアメリカに大量移住、アメリカにはアイルランド系が多い。飢饉後、法人税を下げ外資の流入を促進。一時期、一人あたりGDPがアメリカを抜く。
・水田は常に水を張っているため連作障害が起きづらく、生産が安定している。モンスーン地帯は人工支持力が高い。
・少子化でもスーパー戦隊のロボットの売れ行きは好調。大人買いにターゲットを移している。
・シンガポールは国土が狭く資源が少ない。主要民族の言語を全て公用語にするなど民族を平等に扱いみんなで仲良くやることで成功。また英語も公用語ナノも強い。シンガポールの資源は人材。
・イギリス紳士は質素であるべきと考えられていた。また、フランスとの対立でフランス文化も入って来なかった。そのため料理がまずくなった。
・ニュージーランドには若者が高齢の牧場主から土地を借りて酪農デビューする文化がある。世代交代をうまくしている。
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世界地理の概観をインプットするのに優れた本。
中学校の地理が1冊でしっかりわかる本
これを予め読んだうえで読むと、一歩理解が深まってよい。
ここから、興味あるジャンルの個々の歴史を学ぶのに橋頭堡になる一冊。
逆にいうと、個々の歴史背景の深掘りは本の目的上あまりされてない。広く浅く学び直したい方に。
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池上彰さんの番組で、学校の地理・歴史の特集があだだのを観て購読。番組の中でも、この著者が言うような「地理とは『地球上の理』」と同じような話があった。
各国の立地や歴史が経済に繋がっていく、全てにストーリーがあることがよく分かる。
ただ、地理は中学以来触れていなかったせいか、テーマが細かく分かれすぎており、散発的な印象を受けた。
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あまり内容が入ってこなかった。
個々の内容は理解できるが、個々が繋がる内容になれば、もっと面白くなると思う。
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新型コロナの感染拡大、資源価格、農産物価格が上昇傾向にあるが、その背景の1つは地理的要因(各国で生産できるものが違う)である。例えば、日本では天然資源は殆ど取れないため、オーストラリアからLNGガス、石炭、鉄鉱石などを輸入して、火力発電の燃料にしている。
人もそれぞれ向き不向きがあったり、容姿が違うように、自分に出来ないことは他人からのサポートで補完している。一方で、希少なスキルを持っている人は他人からの需要が多く、中には尊大な態度を取る人もいるかも知れない。
国家間の貿易も人間関係と同じように、石油産出国などの天然資源保有国は、日本を初めとする資源に乏しい国に対して、価格支配力を行使して、高値で取引を交渉してくる。つまり、天然資源を輸入に依存する日本にとって、価格高騰は死活問題だ。そよため、昨今のコロナウイルス後の価格高騰が、企業の利益を逼迫させることが良くわかった。
以下が面白かった点のメモ
①オーストラリアがAPEC 加入したのは、最大の貿易相手国であった英がECへ加入したから
・白豪主義を掲げアジア人への人種差別を公認していたオーストラリアも、英国のEC加盟による貿易量の減少を懸念して、アジアとの貿易を深化させた
②アメリカは国土が広すぎるので、カナダから木材輸入している
・アメリカを東西に渡る川はないので、アメリカ国内で木材を運送できない。もちろん、木材はでかすぎるので、飛行機ではなく船で運ぶ
・アメリカの木材は、アジアへ輸出
③中国が大豆輸入の最大国であるのは、養豚のため
・経済発展に伴い豚の消費量が増え、中国では養豚の飼料作物として大豆の需要が拡大
・大豆栽培は大量の水が必要なので、国内で大豆を作るよりも、大豆の最大生産国であるブラジルから輸入するほうがコスト安
④鉄鉱石を巡る、ブラジル・豪と中国
・ブラジル・豪は鉄鉱石の最大生産国であるため、生産量を増やすことで、価格を意図的に引き下げ、中国の鉄鋼産業へ打撃を与えている
・中国の鉄鉱石は鉄含有量が少なく、採掘コストが高く、鉄鉱石の精製には大量の電力が必要
・オーストラリアからボーキサイトを輸入して、それを中国でアルミニウムに精製して、世界へ輸出
⑤オーストラリアはでかすぎるので、天然資源を国内で運送せずに、海外輸出
⑥東京は沿岸部かつ平野なので、海運と陸運に適しており、物流の好条件を備えている。ゆえに、東京には人が集まる
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3月2日新着図書 :
【地理がわかれば経済ニュースがもっとわかる!立地、資源、貿易、人口、文化という5つの切り口から、今とそして未来を先取りするためのポイントを解説します。】
タイトル : 経済は地理から学べ!
請求記号 : 332 : Mi
https://mylibrary.toho-u.ac.jp/webopac/BB28197454
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ちゃんとした勉強というより、雑学として知るという目的で読んでいた。
その目的に照らすと、良い本であったと思う。
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一度で覚えるのは大変だが、地理の勉強の導入にとてもおすすめの一冊。
学校の地理の授業のようにただデータだけを並べるのではなく、そこにつながる国際社会のパワーバランスや歴史についての解説もあるので非常に面白い