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直木賞受賞後、初の新刊!
受賞前から刊行は決まってたし、随分前に書かれて初めていた作品だと思うけど、直木賞受賞後の新刊だと思うと、恩田陸ファン以外はこの作品は戸惑わないのかと心配になる。
恩田陸ファンには慣れ親しんでいる、このあやふやで雰囲気を楽しむための感覚は、問題ないと思うけど、他の人はどうだろと余計なお世話だけど心配になる。
で、肝心の本作。
一気に読まなかったせいか、ちょっと感想が難しい。面白いんだけど、ちょっと緩いかなぁ。
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「らしい」の好き。
あれ?なんか前作あったっけ?説明なしで唐突に始まり、え?あと2ページしかないけど・・・スパッと唐突に終わる。
気になってしゃあない。
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今回も面白くてアッという間で一気読み。恩田さんワールド炸裂ですね。何か能力を持って生まれてくる人たちの異世界の物語で度々登場するオカマちゃんキャラの登場人物達がいつも憎めなく今回もそんなキャラの人が登場でした♪
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恩田さんだーーーって嬉しくなる、こういう作品。
不思議な力で、人知れず「グンカ」と戦っている鮎観と遼平。
ちょっと「遠野」っぽいのもいい。
一緒に闘う浩平やカオルのキャラもユニークで好き。
2人の子供が、終盤、どんどん大きな意味を持つようになっていく展開にぐんぐんひきつけられる。
謎の蛇や戦艦のことも明らかになっていないし、新シリーズと期待していいのかな。
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『怪』連載の単行本化。
恩田陸らしいバトルもの。本書だけで完結はしているのだろうが、続編がありそうな終わり方だった。どうなんでしょう? あると嬉しい。
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日本各地の旧軍都に発生する「裂け目」。
かつてそこに生きた人々の記憶が形を成し、
現代に蘇える。記憶の化身たちと戦う男女、
遼平と鮎観。彼らが息子を授かったことから
運命の歯車が狂い始め…。
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これぞ恩田ワールド。月の裏側から入った私にはこちらがA面。この放り込み感も、投げっぱなし感も久々でワクワクした。蜜蜂と遠雷から入った方には目が点でしょうが、、、(笑)
雰囲気的にはエンドゲームに近いかな?に、してもこれは続編書いてもらいたい。単純に好きだ。
「りょうほう」から生まれた「めんどう」。多分これは序章に過ぎない。ゼロエピソードの家族の話。
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"時空超え"な結構ちゃんとしたファンタジーなだけに、主人公たちの(特にカオル絡みの)しょうもないボケ的要素は要らないんじゃないかと思うのだが。。。続編が期待される、というか物語はここからか、と思わせるエンディングがマル。
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序章のようなお話。どれかというと常野のある一族というような。エンドゲームっぽい。続くのかな?どうだろう?息子きになるよ息子。
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グンカや主人公たちの一族のことをもう少し知りたかったなと思うけど…
取り上げられているそれぞれの街に今とは違う近代の街があったんだと思うと歴史のロマンを感じる。
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久しぶりに読んだ「蜜蜂と遠雷」が傑作で、つい新作と言うことで手を出してしまった・・・全国の軍都と呼ばれたところに、「グンカ」と呼ばれる過去の記憶の化身が蘇る「裂け目」が発生。「煙草屋」の情報を元に、その「グンカ」を裂け目の中に戻し、裂け目を塞ぐ遼平や鮎観たちの活躍を描く。作品的には「常野物語」シリーズに近い感じ。非日常な物語だけれども、「裂け目」が現れる理由の時代背景はしっかりしており、歴史の勉強にもなる作品。
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直木賞受賞第一作!という帯がついているが、『蜜蜂と遠雷』で初めて恩田作品を読んだ人が、本作を読んだらどう感じるだろうか。
ファンには言うまでもないが、恩田陸さんの作品には、本屋大賞受賞作『夜のピクニック』など、現実世界の青春小説も多いのだが、本作のように、何だかよくわからないけどスケールが大きいファンタジーも多い。どちらも恩田陸なのである。
失礼ながら、青春小説が万人受けしやすい一方、ファンタジー系は大風呂敷を広げた末にフィニッシュで尻すぼみという作品が多い。本作もまた、ご多分に漏れず…というのが、正直な感想である。「らしい」なあと思うのは、ファンだけだろう。
日本各地の旧軍都に生じる、時空の裂け目。人知れず「グンカ」と戦い、裂け目を縫い合わせてきた一族がいた。手頃な長さの本作は、彼ら一族にスポットを当てた連作短編集である。映像的スケールの大きさは、誰もが認めるだろう。
謎の一族を描いた恩田作品といえば、「常野」シリーズが真っ先に思い浮かぶ。新刊が10年以上途絶え、全貌がさっぱり見えない常野シリーズと比べれば、情報量は多い印象を受けるが、大風呂敷が広がったままなのに変わりはない。
一つ注目されるのは、近年のきな臭い世界情勢を意識させる点だろうか。日本もまた、きな臭さと無縁ではない。今後、一族の力が及ばない事態が、起きるかもしれない。現代に警鐘を鳴らしていると、解釈できないこともない。
ある意味、作家恩田陸の本質を表している本作だが、続編は出るのだろうか。続編が出るなら、プロローグとしては悪くないが、これで終わりだったら、あまりにも薄味と言わざるを得まい。『夜の底は柔らかな幻』くらい弾けてもらわないと。これからもやっぱり、気になる作家には違いない。
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久々の恩田ワールド全開のファンタジー小説。
漫画的な世界観と登場人物が日本各地の軍国的世界との「裂け目」を封じていく連作でした。
昨今の好戦的な風潮に対して作者の反戦的な心情を作者らしい世界観で語られているように思いました。
それにしても、前説もなく「裂け目」「グンカ」などが登場して、レフ板やカメラ場k具から放つ超などで応戦して簪で「裂け目」を縫うというパターンがある前提なのが不親切ながらも一気に物語世界に引き込まれてしまいました。
鮎観と遼平の息子や「くだん」と思われる男や幕間に登場する鮎観の再婚相手らしき大臣などの登場人物や、どんどん巨大化する「裂け目」や大量発生する「グンカ」の始末がついていないので、続編が出ると思われますが、遠野物語シリーズのように放置される可能性もあるので何とかこの作品の続編は出してほしいです。
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直木賞受賞後第1作目ですが、
また『蜜蜂と遠雷』とは随分雰囲気を変えてきましたね(笑)
でも、これぞ恩田ワールド!「裂け目」を「縫う」とか、常野シリーズを思い出しました。
文体はいつもに比べると軽妙なタッチでサクサク読める。
「件」(くだん)が登場したり、怪しげな「グンカ」との戦いが面白く、是非シリーズ化して欲しい。
いつもながら装丁も綺麗で手元に置いておきたい一冊。
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ある時期まで恩田陸の著作は全部読破していた。「三月は深き紅の淵を」からハマって、特に常野物語シリーズ、夜のピクニックやドミノ、上と外とかが好きだった。
10年くらい前まで。
木曜組曲とかの女たちの思わせぶりな深みのある小説の雰囲気が好きじゃなくて、2010年代以降の夢違あたりから、なんか違うなと思って、
雪月花黙示録でなんかコレジャナイと思って完全に離れてしまった。
さて、今回久々に読んでみようとなったのは、帯に「運命の歯車は、同族の彼らが息子を授かったことから狂い始め」とあり、常野物語のシリーズが復活したか。
もしくは二二六事件にタイムスリップする、ねじの回転のような話展開なのか。
好きで読んでいたころの恩田陸作品であれば読んでみようと、読む気になったのだ。
東京は江戸時代から軍都である。その記憶が街に刻まれている。
川崎、上野、大阪、呉、六本木、かつての軍都に発生する裂け目。
裂け目から這い出て災厄をまき散らす”グンカ”たちを押しとどめ、その裂け目を察知し、修復するのが風雅一族の務め。
地獄の蝶を使いグンカを押しとどめる鮎観、
三脚の仕込み銃でねらい打つ浩平、
髪に差した簪で裂け目を縫いつける遼平、
人知れず都市を守っている彼らだったが、鮎観と遼平の息子、俊平に変化が表れ始めた。
で、読んでみたんだが、やっぱり昔と違ってコレジャナイ感が強い。
最近、話ぶった切っておしまいってパターン多くない?(最近のを読んでないから知らないのだが)
直木賞の「蜜蜂と遠雷」もあまり読む気しないなぁ。