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投稿者:かち - この投稿者のレビュー一覧を見る
いつも通りテンポよく、サクサク進みます。
新キャラも登場し、次巻からの活躍が楽しみです。
そして今回は意外にもほろりとさせられました。
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お下劣満載だけどたまらなく楽しい‼︎THE 変態漫画。次から次へと変態がでてくる。でも、愛すべき変態。オソマ好きのスギモトにオソマ好きの自分はシンパシーを感じる。そして、素敵過ぎるネーミングNo. 1はチンコ先生。
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血飛沫飛び交う変態大サーカスの楽しさがあるから、人が死なないにこしたことはないということを忘れがちだ。
アシリパさんが杉本を人間に繋ぎ止めている
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相変わらずコンスタントに面白い。
悪趣味なくらい陽気に連発されるブラックジョークが癖になってる気がする。
(今巻は鹿児島弁が多くて何とはなしに嬉しい。
「じゅじょな」とかは初めて聞いたけども)
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心がずっと戦場にいる杉元に、「干し柿を食べたら元に戻れるかな」と問いかけるアシリパさんと涙ぐむ杉元に涙。二人が干し柿を食べる日は来るのでしょうか。
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「オイお前 白石だろッ」 逃げるは上手いが、すぐ捕まる! 第七師団に捕らえられた脱獄王・白石を救うべく杉元、土方一行は「白石奪還作戦」を決行することに。迎え撃つは総本山・旭川第七師団本部!! この作戦に需要と勝機はあるのか!? 冒険・歴史浪漫・文化・狩猟グルメ! LOVE&GAG! 全部煮込んだ和風闇鍋ウエスタンついに大台・第10巻!!!!!!!!(Amazon紹介より)
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いやぁ、最後めっちゃいいやん。白石まで含めて最高にいい。
是非とも干し柿食ってもらいたいものである。
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主に白石奪還+時々谷垣。
生きることと食べることの繋がりを感じるラストは印象的でとてもいいと思うだけに、若干死亡フラグっぽくて震える…
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素敵な足をもらえてよかったネ二階堂!!ではこのメンバー全員ラリっているのかと。今回は鯉登少尉がこの一な発見。彼が余裕のない時にでる薩摩言葉の吹き出しには字幕的なものが必須。これまた、残念な感じのハンサムキャラな予感満載。鶴見中尉のブロマイドってなんだ、どんだけ鶴見中尉は人たらしなんだ。そして、杉元に故郷の干し柿を食べさせてあげたいという優しい気持ちで終わっていった10巻。だが、アシリパの和名が小蝶辺明日子ならば、土方歳三でなくとも父親の本名が気になる。アムール河か流域の入り組んだ河→樺太→北海道?
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谷垣の冷静なツッコミが笑えます。
心温まる素敵なクリスマス話ノリな義足、よかったね二階堂。
ぐわあ、嗚呼もうだめだ、ありがとうございます作者様。
しかし生臭いだろうなぁ。
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杉元の惨虐性にビビって逃げ出して囚われの身になった白石を真っ先に「助けたい」と言い出したのが杉元…という皮肉さ。
ラストで戦争帰りの残忍さを色濃く残しながら、ごく普通の青年に戻りたい…という杉元の葛藤の涙に泣ける。
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白石救出大作戦 in 旭川。敵味方が入り乱れて合従連衡しちゃうと、双方に顔繋ぎしてる人間はとってもやりにくいわなー。危ういとこだったわ白石。そうそう。今までこの感想ではあんま書いてなかったけど、この作品、北海道グルメ紀行だったりもするよね…毎巻アイヌの野性味溢れる料理が何処かしらで出てくるという。旭川での白石奪還を狙った巧妙なコンゲーム、成功寸前まで行ったのにまさかのどんでん返し【てかそりゃどんでん返らないと話が盛り上がらんけど】で、こういうのってやっぱ難しいんだなあ、と。鈴川あんなにあっけなく死んだんかな…
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冒険・歴史浪漫・文化・狩猟グルメ!
LOVE& GAG!
全部煮込んだ和風闇鍋ウエスタンついに大台・第10巻!!!!!!!!
…です。
毎度煽りを引用していますが、要素盛り盛りでどんな作品なのか一言で言い表しにくいこの漫画を頑張って紹介しようとするとこうなりますよね。
これまでどうして積読のままにしていたのか我が事ながら全く理解できない面白さに、一気読みの高揚感、積読崩しの爽快感も加わり、人生が充実しています(大袈裟)。
カバーイラストは一周回って杉元佐一。
これまで杉元、アシㇼパさん、土方歳三、鶴見中尉、谷垣、不敗の牛山、キロランケ、尾形、脱獄王白石が順に表紙を飾ってきました。こうして改めて振り返ってみると、登場するのは暑苦しいおっさん・じじいがほとんど、萌え要素なしでこれだけ盛り上げてみせる作者に、青年漫画の無限の可能性を感じます(大袈裟)。
偽の刺青人皮を見分けさせるため、稀代の贋作師熊岸長庵を手に入れようとした杉元+土方チームでしたが、熊岸は流れ毒矢で死亡。
やむを得ず、白石の脱獄術を頼りに網走監獄でのっぺら坊とコンタクトしようとを考えますが、その白石が第7師団に捕まってしまいます。
奪還のため、脱獄囚たちのまとめ役でアイヌコタンの偽村長だった詐欺師鈴川聖弘を網走監獄の典獄犬童四郎助と偽り、旭川の第七師団の駐屯地に乗り込むことになりました。
ということで、この巻はドタバタのバトル中心、久しぶりに疾走感あふれる展開となりました。
土方歳三が一太刀で吊り橋を切り落とすのも、鈴川聖弘が典獄犬童四郎助に成りすまして薩摩弁を使いこなすのも、杉元が怪しさ満載のマスクをかぶって鈴川に同行するのも、偽犬童を見破った鯉登がいきなり鈴川を射殺するのも、拳銃弾とは言え2発食らった杉元が「俺は不死身の杉元だ」の一言で超人的能力を発揮するのも、鯉登が使う自顕流も、杉元一行が気球を奪取して逃走に利用するスペクタクルも、どれもこれもがストーリーの勢いを強めています。
活躍するのはこの巻だけですが、鈴川聖弘の詐欺師っぷりが頼もしいです。顔つきや態度を似せるだけでなく、騙そうとしている相手の弱みを握り、方言まで予習してくるほどで、江戸貝といいわずか1巻ほどで退場するのが惜しまれるキャラクターでした。
そんなドタバタの後、仕留めた鹿の腹の中でビバーク中に「杉元も干し柿を食べたら戦争へ行く前の杉元に戻れるのかな」「すべてが終わったら… 杉元の故郷へ連れていけ 私も干し柿を食べてみたい」とアシㇼパさんがつぶやくのが切ないです。
その切ないシーンの直後に鹿の尻から白石の顔が出ているコマを持ってきて余韻をあっさり台無しにするあたりが作者野田サトルの凄みではないでしょうか。
新キャラクター鯉登音之進登場。
自顕流の使い手、鈴川が化けた犬童を偽物と見破る機転など、外見どおり優秀な人材に見えますが、ポケットに鶴見中尉ブロマイドを忍ばせているあたり、やっぱり変態であるのは間違いなさそう。
キャラと言えば二階堂も存在感マシマシです。義足に散弾銃を仕込んでもらっ��、この先も杉元を追うのでしょうか。
その他、谷垣、インカㇻマッ、チカパシ一行の行動が存在感を増してきました。インカㇻマッの能力は本物っぽいのですが、相変わらず目的が不明です。
グルメ関係はアイヌのトゥレㇷ゚(オオウバユリ)料理の紹介。
恒例オソマネタはウバユリ料理に合いそうだと杉元が持ちだした味噌に楳図かずお顔で飛びつくアシㇼパさんw。
そして、行者ニンニクとオオウバユリの神様の話が「登場人物全員変態かよ」と杉元に突っ込まれているのも笑えます。
アイヌの歴史や文化をこの漫画で「学んだ」と言ってはあまりに浅薄すぎるかもしれませんが、これで「興味を持った」、入り口・きっかけとなったという人は多いかもですね。巻末の【アイヌ文化関係参考文献】、手を出しやすいものはどれなんでしょうか。
ところで、この巻に出てくる2人、鈴川聖弘と三船千鶴子にも実在のモデルがいるようです(ネット検索って便利です)。
鈴川聖弘のモデルは鈴木和弘、「クヒオ大佐」だって。堺雅人主演で映画化されてるって…。全然知らなかった。
そして三船千鶴子のモデルは御船千鶴子。「魍魎の匣」、「千里眼」シリーズで語られている他、「リング」シリーズの山村貞子の母親のモデル(マジで?)だそうな。「魍魎の匣」も「千里眼」も、そして「リング」も読んだのに全然覚えていない…。
脱獄王白鳥由栄について書かれた「破獄(吉村昭)」、贋作師熊坂長庵について書かれた「疑惑(松本清張)」、そして「クヒオ大佐(幻冬舎アウトロー文庫)」。「魍魎の匣」「千里眼」「リング」の再読…。読みたいものが増えて増えてきりがない。
それにしても、これだけ漫画のネタになった奇人変人が実在したこの頃って、面白い時代だったんでしょうねえ。
そう言えば、電話交換手の「申します申します」みたいに時々放り込まれる「時代ネタ」も好きです。
杉元+土方一行が無事大雪山を越えられるかどうかが気になりつつ11巻へ。
第 91話 トゥレㇷ゚
第 92話 変装
第 93話 カムイコタン
第 94話 機能美
第 95話 似ているもの
第 96話 千里眼
第 97話 旭川第七師団潜入大作戦!!
第 98話 薩摩隼人
第 99話 飛行船
第100話 大雪山
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金塊争奪戦は、主人公達のグループに土方歳三達のグループ、第七師団の鶴見中尉のグループと三つ巴になった。主人公達と土方達は行動を共にしている。薩長史観押し付けへの反動から土方歳三は幕末の英雄と感じており、主人公達と土方の共闘は胸が熱くなる展開である。鶴見中尉のグループを敵勢力とすることはシックリする。
鶴見中尉は日露戦争の旅順攻略戦で無謀な突撃を兵士に求めた軍上層部に反感を抱いていた。この負担押し付けと無責任さは現代日本の公務員組織にも通じるものである。この点では鶴見中尉に感情移入できる。
しかし、鶴見は軍資金を得るために阿片に手を出していた(『ゴールデンカムイ 10』)。依存性薬物を資金源とすることは悪の組織の特徴である。鶴見中尉を正当化できない。しかも、阿片を資金源とすることは史実の日本軍が中国で行っていたことである。この点で鶴見中尉は史実の日本軍主流と同じである。日本軍主流を批判する立場ではなくなる。
鶴見は軍需で経済を回していく構想を持っている。軍需によって経済が潤うが、逆に経済を維持するために戦争を求めざるを得なくなる。これを社会が戦争に依存する戦争中毒と表現する。阿片密売の直後に戦争中国の話を持ってきた。薬物中毒になぞらえていた表現は巧みである。
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オソマの時のアシリパちゃんの顔ほんま好き。
白石が捕まり犠牲を払いながらも奪還に成功。
裏切ってるようで裏切ってないことも明かしされた。
あとは占いの人は本物なのか。