紙の本
発見が多い
2022/01/02 23:25
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投稿者:じゅんべぇ - この投稿者のレビュー一覧を見る
業界に関連している人間として、身につまされる話が多かった。
割引をはじめから織り込んだビジネスモデルと価格、百貨店の消化仕入契約、SCのダブル出店契約など、それぞれの立場が少しずつ思いやりをなくしていって、現場にしわ寄せ、そして消費者離れに至っているように感じる。
コロナで動きは加速したが、もともと厳しい業界。
消費者に受け入れられる姿を模索し続けなければならない。
紙の本
問題点が理解できました
2017/08/18 00:44
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投稿者:くりんぐりん - この投稿者のレビュー一覧を見る
アパレル業界の知識はまったくありませんでしたが、鮮やかなピンクの表紙に惹かれて購入。門外漢の私にもわかりやすく書いてありました。
川上から川下まで、あまりに分業化しすぎて全体を見て指揮する人が居なかったのが最大の敗因でしょうか。場当たり的なやり方でも、時代がよかったからイケイケドンドンでやってこれた。
その強烈な成功体験にとらわれて、新しい方策を打ち出すことができない首脳陣。
安けりゃ売れるだろうと、生産拠点を中国に移動させた結果、国内の作り手が居なくなってしまった。
これからどこに向かって行くのでしょう。
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記念すべきブクログ上で読み終わった千冊目。
それはさておき。再びアパレルの会社に転職するようなことがあれば絶対再読する。
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日本の経済環境は厳しい。特に、消費は厳しい。その中でも、アパレルは厳しい……。そんな悲観論が流布する昨今ではあるが、嘆いているだけでは始まらない。
現状の問題を直視することで、打開策も見えて来る。ということで、手に取った『誰がアパレルを殺すのか』。まぁ!怖いタイトル。今、業界の中で話題沸騰のビジネス書である。
▷そもそも本当に状況は悪いの?
またまた~!「殺す」だなんて怖いこと言っちゃって!アダムがリンゴを食べたとかで、服を着るようになった人類。今でも皆服着ていますよ?だから、大丈夫でしょ!なんて楽観視しながら、ページをめくる。
・業界大手Oワード、W-ルド、TS○、S陽商会の合計売上・利益が激減!(詳細は割愛)
・合計希望退職者が1200人を超える
・地方、郊外を中心に百貨店の閉鎖が相次ぐ などなど
う~む。確かにヤバい。
▷誰か一人のせいではない。
『日経ビジネス』の取材によると、犯人は、分かり易い悪玉で、「こいつを成敗すれば万事解決!」というわけではなさそうだ。川上(素材)から川下(小売)まで、分業が過度に進んだ結果、構造が非常に複雑になり、当事者も誰が悪いのか分かっていない。そして、残念なことに、皆悪いようだ。
▷アパレルメーカーの罪
まずは、犯人の有力候補であるアパレルメーカーの罪を検証しよう。メーカーの罪を一言で言えば、「売れもしないのに作り過ぎ」ということだ。結果、大量の不良在庫が発生し、セールで販売せざるを得ない。さらに、あらかじめそれを見越した高いプロパー価格(定価)を設定するから余計に売れない。以下、悪循環。無論、いたしかたない理由もある。「とにかく売上は欲しい」「規模の経済でコストを抑えるため」「何が売れるか分からないから色々作る」などなど。私は代案を強固なサプライチェーンを築いた柳井正氏の目にはこう映ったようだ。「もう、‟散弾銃商法“は通用しない」。
▷小売店の罪
悪いのはもちろんメーカーだけではない。メーカーがつくったものを売っている小売にも責任がある。その代表格である百貨店の罪に触れよう。百貨店のビジネスモデルは、「消化仕入」だ。別名「売仕(売れたら仕入れ)」とも呼ばれるこのやり方は、「商品が売れてから、その商品を仕入れて売り上げたことにする」という後出しジャンケンのようなモデルだ。百貨店にとって、この仕組みの美味しいところは、「リスクを背負わなくていい」ということ。商品が売れ残っても、自分が責任を取らなくてもよい。これは流通事業者にとって夢のような話だ。しかし、百貨店が自らのために構築したこの方式は、自らの首を絞めることに繋がった。売れ残りを恐れない百貨店は、とにかく商品を並べろと、メーカーに大量の商品を要求した。結果、大量生産で作られた同じような商品ばかりが世の中の百貨店に溢れかえり、百貨店から顧客は遠のいた。そもそも、百貨店に来るような人は、ありきたりなコモディティ商品を求めない。さらに悪いことに、リスクを負わない他人任せのやり方に慣れ切った百貨店は、自分達のマーチャンダイジング力を失っていった。『イノベーションのジレンマ』の中にも��んな話があった。デルコンピューターが、目先の資本効率を高めるために、台湾のエイスースに付加価値の低い工程をアウトソーシングしているうちに、自分の能力を失ってしまったという話だ。百貨店もこうなってしまっているのだろうか。
▷では、どうすればアパレルは生き残れるのか?
単なる悲観論に留まらず、革新的なサービスが紹介されている。しかし、大手小売店に務める私としては残念なことに、いずれもゼロベースで新たなビジネスモデルを創造したベンチャー企業ばかり。既存の巨大企業に向けた特効薬は提案されていない。それはそれとして、紹介されている事業はどれも素晴らしいと思った。例えば、販売店に在庫を持たず、購買フローを全てオンラインで完結させる「エバーレーン」。あるいは、新品を作って売るSPA企業でありながら、共食い必至と思われるレンタル事業を始めた「ストライプインターナショナル」。この他にも、実に豊かな事例が紹介されている。それらに共通するのはやはり「IT技術」だ。例えば、IT技術によって仲介者を飛ばし、コストを減らす。あるいは消費者同士が直接繋がるプラットフォームを作る。という風に各社が創意工夫している。いずれも、既存の枠組みの本質を抽象化し、その逆を張ることで成功しているようだ。
この本を読む限り、希望はある。犯人捜しのために読み始めたが、終ってみるとむしろ胸が高鳴っている。どうなるか分からないというのは、このままで安泰と言われるよりもずっと面白そうではないか。アパレル業界で働いている方、業界を目指す方、あるいは新しいビジネスモデルを模索している方、あらゆる人にお勧めしたい。
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今の時代、同じ様な物が溢れているし価格が安くても洋服にかける金額って少ないと思います。何故同じ様な服ばかり溢れているのか、今後のアパレル業界はどうなっていくのか、また新たな分野からアパレルに参入してきた企業についても書かれている。
時代は進み、昔と同じ様なやり方では生き残れないし、常に変わっていかなければいけないのだなと感じた。
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学生時代からつい最近までアパレル一本だったけど
ここ一年退いた身としてはなんとも耳が痛いというか
あぁ的を得ていると思う…なかなか厳しいことがたくさん書いてあるけどw
そこは悲観せずに、アパレルオワタ!ではなく
これからたぶんいろんな切り口の産業として
いろんな可能性があるのかなぁと思った。
ただ、このままじゃいかんのも確か。
特にバブル以前からやってる大手とか中小企業然り
うちは大丈夫と胡座かいてる上層部の方々。
わかる、わかるよ〜
アパレルってほんと、好きじゃないとやっていけないと思うし
耐え難きを耐え、忍び難きを偲び。
どの駅ビルやファッションビルも同じような品揃え
そりゃつまんねーってなるわな、消費者からすると
どれも同じなら安いとこで買ったほうがいいもの。
とか、ウンウン言いながら読んだ。
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前半~中盤にかけての不振の理由等については首肯できる内容だった反面、後半の伸びている企業については内容が薄く、本当にそこが伸びている原因なのだろうか?という内容が多かったように思えた。
私も悪い慣習の中にいるからそう考えるのかもしれないとは思いつつも・・・。
ただ、色々な事例がまとまっており非常に勉強になる一冊でした。業界人必読と感じます。
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アパレル業界の仕組みがよくわかった
川上川中川下、これまで個別最適しかできなかった業界を、一気通貫させて、うまくいった起業がユニクロ。
それを表面だけ真似て失敗した多くのメーカー。
これから、ITやブランドのストーリーの力でアパレル業界を変えて行こうとしてる人たち。
もう少し、どのブランドで服を買うかしっかり考えてみるのも良いなと思った。
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ぜひ関係者の方に一読してほしい!
今後のアパレルを見つめ直すきっかけに、すこしでもなればいいのにな。
関係者じゃなくてもアパレルの現状がよくわかる一冊だとおもいます。
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アパレル業界を繊維などの川上、メーカーの川中、リテールの川下に分けて、どうしてダメになって行ったのかを解説。ただ、最後の方では、成功例をあげながら、ちょっとは希望が持てるように書いてある。けっこう、昨今ダメになっているどの業界でも当てはまるのではないかと思う。
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最近エコからはじまり、トレーサビリティや企業の社会活動など消費者が"何"にお金をかけるのか多様化しており、これはアパレルに限った話でなく、どんな分野にも多大な影響を与えているように思う。生き馬の目を抜くようなアイデア勝負、誠実でトラディショナルな製造等々、、本質は情熱のまま変わってないのかもしれないけど。
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日経ビジネスさすがの取材力。
低価格はユニクロのようなSPA、高価格帯はこの本でも取り上げられてるような高付加価値な服や聖域化されてた部分に踏み込んだサービスを提供していかないと淘汰されると思う
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殺すのはアパレル業者。昔ながらのビジネスモデルと、その延長線でしか考えない連中が、自分で自分の首を絞めたってきたことですね。でも、そのエグジットがメルカリやゾゾというのも、なんか寂しい気がする。
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アパレル業界の必衰に興味があり読んでみた。三陽商会やオンワード等の老舗のアパレル企業の歩みやゾゾタウン、アースミュージック&エコロジー等の新興企業の取り組み等がとても分かり易く書かれている。最初は消費者を向いていたはずがいつの間にか大量消費に合わせた値段設定になっている流れが老舗企業の没落に繋がっていったのかもしれない。小さくても顧客に向き合う姿勢を忘れないことが如何なる業種でも必要かもしれない。
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NHKの連続テレビドラマ小説で出てきたあの方々も、時代の流れには対応しきれなかったのか。
将来、今の人たちがドラマの題材になるのかな