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後味の良い小説。こういうリラックスして読めて最後にホッとする話もいいものです。まあ確かに私が小さい頃にはこういう怖いジジイが何人かいましたなあ。
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善吉爺さんの人となりが、じわじわと表れる。
「三 景子、困惑する」 のクレーマーへの対応はちょっと現実離れしてないかなぁ?
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火災で家と父親を亡くした母と子供たちは、父親の実家に身を寄せることになる。
昔気質の大工の棟梁、善吉は気難しいのですが次男、長男、母親と次第に気心が通じていきます。
ただのファミリーものに収まらず、火災は事故だったか事件だったかで刑事が登場して来ます。
読後感がさわやかで、気持ちのいい一冊でした。
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主人公善吉氏を中心に家族目線で1話ずつ構成されているお話。善吉氏サイコーです。スカっとする一冊。シリーズ化希望。
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昔気質のじいちゃんが営む、それが秋山善吉工務店。
火事で焼け出された嫁とその子供とじいちゃんが絡む話。
生きざまが見事である。
このじいちゃんが自分の、子供のじいちゃんだったら、学ぶ事が多いいだろうな、と思う。
面白かったし、後味もよかった。
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善吉じいさん好きだなあ。頑固じじいと見えるけど、家族や地域の人を大事にする筋の通った人。楽しく読めた。
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火事で家、父親をなくして父親の実家へ。おじいさんはカッコいいがミステリー的なのがないほうが好きな感じ。 2017.7.10
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めっちゃ面白かった。
火事で夫を亡くし、焼け出された母子が
義父母の自宅に居候。
頑固で、一見こわーい善吉爺ちゃん。
しかぁし、善吉爺ちゃんは優しくて温かくて厳しいのです。
かっこよすぎ!!
おじいちゃんも奥さんのおばあちゃんもとても素敵だった。
でも、だからといって
その子供が素敵にはならないっていうのが皮肉だけど。
宮藤刑事ができそうに見えて全然できない刑事なところが
面白かった。
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今は少なくなった昭和堅気の職人肌の爺さんが主人公。しかも職業が大工の棟梁。やくざも恐怖するほど力持ちで手も早い。火事で焼け出された息子の嫁と孫達を引き取り、一緒に住む事になる。その孫達と嫁がそれぞれ問題を抱えるが、この大工の棟梁が助けると言うパターン。最期に子供をかばって無くなってしまうのがさびしいが、いずれにしても単純明快で面白い作品だ。あっという間に読めてしまった。
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人はみんな何かしら弱い部分があって負けそうになることもしばしばで、最善の道というのも長い目で見ればわかってもその時々では迷う事の方が多い。ああそうだなぁと思います。秋山善吉さんのような一本筋の通った人にどうしたらなれるのか。「責任を取れ」心に響く言葉です。「それができる大人になれ」改めて我が身を振り返り自らを戒めました。「楽な方は選ばない。いつも辛い方厳しい方を選ぶ。」「負けるんじゃねぇぞ」主人公への言葉だけど、私も、ドキっとしながら読み終えました。
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火災によって家と家長の史親を失った秋山太一、雅彦、景子の3人は、史親の実家で工務店を営む善吉・春江夫婦の元に転がり込むことになる。しかし気難しい善吉との生活に神経をすり減らし、そして3人はそれぞれの生活でも様々な困難に直面することになる。その一端には、火事の原因が未だはっきりしていないことにもあったが、警視庁捜査一課の宮藤は、放火の可能性が捨てきれないと考えていた。
いじめ、脱法ドラッグ、クレーマー処理など、現代の問題をうまくからめながら、その解決の影に善吉あり。「要介護探偵の事件簿」の玄太郎おじいちゃんに近いキャラで、宏龍会の山崎岳海がヘイコラするほどの人物。何者かもっと知りたいなぁと思ったけど、この結末かぁ。残念。宮藤刑事登場は、「スタート!」以来?葛城もちらっと登場。結末は、『真夏の方程式』を思い出した。
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昔気質の職人さんが、ビシバシと勧善懲悪な典型。ただそれだけじゃなくて、解決していない事件が、ちょうど良い緊張感を作ってくれたなと思う。
最後、良かったな。
2017/6/30読了
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(図書館本)お勧め度:☆7個(満点10個)。こんな毒気のある爺さんを描かせたら中山さんの右にでる人はいないだろうと思わせるすごいキャラが出てきたなと思ったら・・・。最後はちょっといけないなあ。もう少しシリーズ化して書いてもらいたかったけど、これではシリーズ化は難しいかも。ただ、内容も読みやすいし、また、大工さんというのもうなずける。やはり、こういう昭和の男は大工さんか漁師さんでしょう。ちょっと偏見かもしれないけど・・・。とりあえず、最後にホロッとさせらたり、ちょっとした驚きもあって面白かったです。
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久々に中山七里さんの小説に中で面白かった。
もちろんいつもの面白く読ませてもらっているが、このシンプルな考え方、さらにその奥にある論理的思考、そして痛快極まる今家懐かしい昭和初期時代のオヤジの姿が非常にかっこいい!まさかのオチではあったけど。
シリーズ化を期待していただけに最後のオチは残念。
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色んな問題が一冊に濃縮されていて、読んでて胸が痛くなりました。社会も学校も敵だらけ。そんな世の中をどうやって泳いでいくんだろう、どうやって泳いできたんだろう。振り返ってしまったり、まだ見えない未来を思ってしまったり。善吉おじいちゃんのような人が身近に居てくれたら・・・と思うけど、その息子を思うとそんな単純な話でもなくて。エンタメ小説なんだろうけど、私にはとても重い一冊だった。終わりがまた衝撃的というか、あっけないというか。あまり人を殺さないで欲しいもんです。小説でそれを言うのは無茶なのかもしれないけれど。