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■やっぱり、河童の祟りですか?
東京近郊に広大な敷地をもつ百目鬼家は大正期の女流作家、百目一葉を世に出した旧家。その息子夫妻が屋敷内で刺殺され、遺品の製理と鑑定を請け負ったSYアート&リサーチの小川と真鍋、アルバイトの永田は新たな殺人に遭遇する。古い河童の絵と謎めいた文の意味するものは。Xシリーズ、待望の第四弾!
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多大な財を成す名家・百目鬼家の当主が殺害される。百目鬼家の財産の一部である骨董や絵画の鑑定を請け負った小川らだったが、敷地内の古井戸で再び遺体が発見される。
各務登場。
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Xシリーズ第4弾
かなり久しぶりにXシリーズを読んだのでおいてけぼり感は否めないが、今回も楽しく読めた。椙田の出番が割と少なく小川の内面がよく見えた。真鍋も相変わらず良いキャラだし永田が出て来て翻弄されている様は面白い。
古井戸から河童 からの血をめぐるお話
最後のあの人は…
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今年初の森作品。Xシリーズ、第四作。相変わらずのモヤモヤ感満載な終わり方。まあ、このシリーズの特徴ですね(^^; 各務亜樹良、四季博士、V・S&M両シリーズのどこら辺なんだろ、時間軸って…。本当に気になるわ!笑
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その井戸には河童が出るらしい。待望のXシリーズ第四弾!
百目鬼家は、大正期の女流作家、百目一葉を世に出した旧家。その息子夫妻が屋敷内で刺殺され、遺品の整理と鑑定を請け負ったSYアート&リサーチの小川と真鍋、アルバイトの永田は、新たな殺人に遭遇する。
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どうしても変えられないものがあって
それは自分を保つためのカケラで
そのカケラすら掴めなくなったとき。
たぶんすべてをぶち壊して、粉々にして、
無に戻そうとするんだと思う。
血。
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『常軌を逸した短絡的な判断だが、自分の命よりも大切なものを守ろうとした。』
Xシリーズ第4弾。タイトルからエピローグまで、首尾一貫してリーズニングの連鎖で描写されている。森作品の大部分は、ファクトベースで話を展開してこの辺りの解釈をオープンにする傾向が強いため中々新鮮。
「血」というコンディションは、「性」というそれと、非常に類似した性質を有する。いずれも「命」とともに授かるものであり、「生」に多大なる影響を与えうる。これらが「命」よりも大事なものになってしまったとき、できることは「生命」を断ち切ることだけ。なんとも皮肉な話である。
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秘密めいた家族、広くてなにがあるのかわからないお屋敷。大好きなミステリーの舞台だったが今回だけは人物に引き寄せられました。一葉が一番惹き付けられたかな。それにしてもレギュラー陣に謎が多すぎる。
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【あらすじ】
東京近郊に広大な敷地を持つ百目鬼家は、大正期の女流作家、百目一葉を世に出した旧家。その息子夫妻が屋敷内で刺殺され、遺産の整理と鑑定を請け負ったSYアート&リサーチの小川と真鍋、アルバイトの永田は新たな殺人に遭遇する。古い河童の絵と謎めいた文の意味するものは。Xシリーズ、待望の第4作!
【感想】
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森博嗣Xシリーズ第4弾
樋口一葉と河童の関係がどうもよくわからないが、ストーリーは面白かった。今回は、前3作と少し展開が違っているのが印象的で、椙田の出番がかなり多かったと感じた。今回のメインの登場人物である一葉が、小川と同じような年齢で、親近感を持っていたためか、小川の心理描写が多く、なかなか胸にグッとくるものがあった。
真鍋と同級生の永田とのやりとりも面白い。やはりこのシリーズもミステリーというより、物語中の人間模様が魅力的なのではないだろうか。真鍋くんと永田さん、いい雰囲気。真鍋くんの、早とちりして恥をかくのはちょっと、という気持ちに共感する。
この事件の結末は結構意外に思ったが、椙田はわかっていたのだろうか。最後はやはり、以前のシリーズを読んでいると、おまけの楽しみが付いてくるといったかんじだろうか。
解説が漫画家の猫目トーチカさんで、漫画の入った解説というのはちょっと新鮮だった。この人の真鍋くんと永田さんはこういうイメージなのか。
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とある資産家夫婦が殺害された事件は
遺族を巡る怪しい噂や
河童の暗号や
新たな見立て殺人など
時間の経過とともに情報が追加され、どんどん局面を変える。
でも変えられないもの。
自分の生き方、その半生、自分のルーツ。
変えないために逃げるしかなかった昔話。
貧乏美大生 真鍋瞬市がロジックを捏ねるXシリーズ四作目。
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Xシリーズの文庫は、帯が太めで、紙がざらりとした質感で好きです。本編を読む前に、表紙の絵と、帯の質感を楽しんで、それから中に入っている栞の詩を読むのが好きです。SMシリーズからずっとそうしてきているので、森先生の講談社文庫の小説を読むときの、一種の儀式のようにも思ったりします。
Xシリーズの1巻目を読んだときは、えらくあっさりしているな、いやSMシリーズもVシリーズもあっさりしていたけれど、と思ったものでしたが、だんだんと色が変わってきました。タマムシ色というか、ある角度から見ると驚くほど透明で、またある角度から見ると濁っているように思うほど濃厚で、毎回それを体験しては、ううむさすが!と唸っています。
猫目トーチカさんが解説の部分でもおっしゃっていますが、これまで森先生が培ってきた読者との「信頼関係」をあますところなく使っていて、特にエピローグの会話は鳥肌ものです。たぶんXシリーズから入るひとにも理解できるような造りにはなっていると思うのですが、SM・Vシリーズを体験してきていると、まるで走馬灯のように、つまり自分自身が経験してきたように、あああのときの事件の、あのときの彼の行動はつまり…と、ふいに過去の体験が現実に繋がって意味をなす瞬間を感じます。
どかんと突き飛ばされるような衝撃ではなくて、どちらかといえば、あと数時間遅れてこの場所に来ていたら、私も事故に巻き込まれていたのかも…とうすら寒くなるような、そんな衝撃がじわじわと心を侵食するのが、恐ろしくもあり楽しくもあり。
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森博嗣ミステリイ、Xシリーズ。探偵が「どーん」と解決みたいな派手さはないけど、小川さん、永田さん、真鍋君のやりとりが面白い。
犯行の動機や、表紙の意味など、感慨深いところも多い。面白かったっす。
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2018/5/8読了。シリーズものの1冊としてではなく、純粋に面白い。トリック等のミステリーとしての要素ではなく、登場人物の感情の揺らぎ、人間模様の表現が秀逸。
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3
Xシリーズ4弾。真鍋の芸大の同級生永田絵里子が登場。百目鬼家を巡る殺人事件。孫君坂一葉の鬱的な話。作家としてうまくいかない、先祖の女流作家百目一葉の話。祖父の百目鬼は養子であり先祖との血縁がなく、自分が誰か分からなくなり事実を無にするために家族を殺す。森博嗣っぽい話。百目鬼家にあった絵で儲けた椙田と各務アキラも出てくる。新キャラの永田は天真爛漫な感じで真鍋とのやり取りもなかなか面白い。
椙田から永田に対して、秘密を共有しているという感覚を味わわせることで自分も仲間になれたと感じやる気を出せるというテクニック。人を使うときには重要らしい。