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奇妙で不気味で、だけどなぜかキュートに思えてしまうきのこ。巻末の主要菌類フィクションリストがよいです。訳者野村芳夫のあとがきが秀逸。早く第2コロニーが読みたい。私もまた胞子を吸い込んでしまったのかも。。。
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背筋がゾワゾワッとするような怪しい異形の短編集。異形と言っても、クトゥルフというよりは、初期のパタリロの巻末に載っていた読み切り怪奇譚のような雰囲気。没入し過ぎると、キノコ食べられなくなるかも。
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菌類をテーマにしたアンソロジー。なんとも奇妙な作品集でしたが、様々な読み味の作品が集まっており、アンソロジーとしては上質なものでした。 自身の知らないジャンルや作品に触れたいとき、アンソロジーを読むのですが、多彩な短編が集まっている本作はとても良かったです。 また音楽の話題もあり、様々な創作物に触れられました。
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昨日ついに『FUNGI 菌類小説選集 第1コロニー』を読み終わった。キノコ主体のアンソロジーで、キノコがたっぷり楽しめる本。キノコになっちゃうホラーものから、アガリクス・アウグストゥス、ジュール・ヴェルヌふうの冒険物(キノコ)まで、これでもかとキノコが味わえるステキ小説ばかり。
ふつうのアンソロとしても面白いので星5のオススメ度。あとがきに「チェコあたりのひとはキノコ好きすぎる」みたいな記述があったけど、チェコのゲーム制作会社Amanita Designがamanita(テングタケ)なのってもしや…。森の中の会社だとメールで言ってたし。
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菌、キノコに絡めた短篇集。いずれも独特の味わいがあり面白かった。なかでもホラーな「菌糸」キノコで作った潜水艦事故から生還なるかの「甘きトリュフの娘」ウェスタン+SF+ファンタジー+冒険活劇な「咲き残りのサルビア」がお気に入り。第二コローニーが待ち遠しい。
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キノコはとても魅力的な存在だと思う。
その魅力は多種多様で、どういった角度から見るかによって見え方が大きく異なる点が面白い。
食品として、毒物として、薬物として、不気味で強かな菌類として、有機物の分解者として、自然の造形物として…。
本書は、いろいろな作家の菌類作品を集めることで、いろいろな角度からキノコを眺めることのできる作品であると思う。
身近でありながら、どこか幻想的で人智を超えた存在、それがキノコだと感じた。