電子書籍
節目の一作
2017/05/06 22:27
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:kei - この投稿者のレビュー一覧を見る
Xシリーズ最終作。気の利いた会話とレトロな雰囲気が合わさった、森作品の中でも好きなシリーズです。題材は結婚詐欺ですが、そこは森作品らしく、あっさりとした味付けで、どろどろした空気にはなりません。それと、シリーズをきれいに締めつつ、別シリーズとの関連も仄めかせるあたり、ファンには嬉しい内容でした。
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これで完結って言われても、、もっと読みたかったというのが一番の感想。
小川さんが探偵として独り立ちする物語とかストーリーとして面白そう。
とにかく刊行間隔が長くて背景とか忘れがちなシリーズだったけど、飽きずにどころか楽しく読めたシリーズでした。
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登場人物全てが嘘つき、と言ってもいいくらいの、シリーズ最終巻。生きていくとは、そういうものなのではないかとも思う。
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おもしろかった。
このシリーズは一体何だったんだろうか?
こんな形で、Gシリーズと繋がるとは…
続きがあるのならば読みたいが、これが最後なんだな。
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Xシリーズ最新作。本書で完結となる。
結婚詐欺→殺人事件とミステリらしい事件は起きるが、意外とサラッとしている。寧ろ登場人物たちの『その後』にページが割かれていた。
森博嗣は色々なシリーズがアチコチで繋がっているが、読んでいると忘れていたことでもあっさり思い出せるのが不思議だ。
全てのシリーズが一通り完結してから一気に読んだらどうなるんだろう……(やらんけどw)。
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Xシリーズ完結。
結婚詐欺にあった女性の依頼を受けた小川は、同様の被害を受けた2人の女性に行き当たる。
詐欺師の正体に肉薄したとき、その詐欺師は鉄パイプで撲殺される。
完結篇にふさわしい再開と別れがあり、Gシリーズ完結への期待も高まる。
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再々読。3度読んでてもこんなシーンが描かれていたか!と驚いたりするので、自分の記憶力はどうしようもない。が毎回楽しく読めるという意味では安上がり。小川さんのイメージがブルゾンちえみさんなのだがどうだろう?共感してくれる人はいるだろうか?
再読。誰が誰なのか知っていて読んでみると、ずいぶん大人になってしまったのだなあって少し寂しい感じがしたが、後半元気になってきてホッとした。
この時点で萌絵は小川さんよりも年上なのだっけ?椙田さんは海月くんを助けに行くのかな?いやいやもっと全然先の話なのか…。
うーむはっきりしない。小川さんの彼氏と椙田さんは親友だったのですね。誰なのだろうw。
こっち1度目。
最後に絶対何かあるはず!と思って読んでたのに、なぜ毎回気がつかないのだろうと反省。
そしてまたしばらく椙田さんに会えないと思うと寂しい。
Vシリーズの誰か他の人が出てきてくれるのでも良いのだけど。
そして小川さんの彼氏は結局誰だったの?
やっと読める!いったい3日発売とはどこのことだったのだろう?Kindleだけだったのかな?
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事件の謎よりも主要人物たちの心情や変化の描写が多くて、森作品なのにもはやミステリがおまけのよう。
大きくSYアート&リサーチのメンバの状況が変わるので、まるでシリーズが終わるみたいだな、なんて思いながら読み進めていたら本当にラストだったのが、何よりも衝撃でした。
電子書籍だと帯とかでネタバレせずに、こいうサプライズを味わえるのが嬉しい。
人物相関を整理するためにも、そろそろ森作品を一気に読み直したくなりました。
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あぁ、Xシリーズ最終巻。
小川さんのほろ苦い過去が。
なんだか嬉しかったのは真鍋くんと永田さん、あの軽いような流され感好き。
意外としっくりした二人の結末。
そして、あぁやっぱり森さん~。
まさか、あの子が。ジュンジュンってあぁ。もう一回、あっちのシリーズ読み返したくなった。
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xシリーズの最終巻です。
主人公たちが収まるところに収まっていきます。
が、やはりそこは森作品。
最後にそう来たか、そうだったのかという伏線がありました。
全てがつながっている森作品。
全部読まなければ、気が済みませんね。
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孤独であることは、一概に不幸ではないし、孤独に見えないものも幸せとは限らない。
ラストで屈託の無かった彼女があの場所にたどり着いた道筋を思って泣きそうになった。
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『あの女が何者なのか問い質そう、と心に大きめのポストイットを貼った。』
『自分から話すのを待った方が良い。人間は、自分が話したいことを探して言葉にする。自分の意思で、そのハードルを越えること、その決断が、その後の自信になるし、言ったことの責任も感じる。だから、人に話すだけで自分の問題が解決することだってある。』
「でもさ、そんな簡単に引っ掛かって、結婚したくなるのかなぁ」
「やっぱ、銀行員だし、エリートだし、高給取りだし、安定しているし… ー 公務員の次くらいに憧れるわけだね」
「そうだよね。僕と真逆だ」
「真鍋君だって、スパイダマンよりは、手堅いよ」
『生きているとき、自分が知らない彼があったとしても、知りたいとは思わない。それらはむしろ、自分が知っている彼の時間を薄めてしまう効果しかないでないか。自分と一緒だった時間、それだけを胸に抱いて生きていくしかない。』
『自分の周囲には、沢山の謎があって、それが自分を生かしている、とも思えるのだった。考えることがなくなってしまったら大変だ。それこそ、生きるか死ぬかという究極の謎に考えが行き着いてしまう。』
「そう、儲かるぞって考えていた時間は、たしかに幸せかもね。そうしてみると、詐欺師って、夢を売る商売なんだ」
『多かれ少なかれ、すべての商品はなんらかの夢が、その価格の中に含まれている。高級な化粧品などは、大部分が夢だ。ブランドもののバッグやコートだって、一時の夢を買っている。良い気分になれる時間を買っているのだ。
そんなはかない夢であっても、人が生きていくための糧になっている。』
『本当に、愛されているのかなんて、わからない。リトマス試験紙みたいに、判定はできないのだ。だとしたら、言葉や態度で感じ取るしかない。言葉も態度も、簡単に装うことができるのに、そんないい加減な証拠を信じて、みんな生きているのだ。』
『愛している、信じている、が言葉を繰り返すうちに真実みたいに確立するように、憎しみも、殺してやりたい、と考えて、準備をするうちに、どんどん確かな手応えになっていく。きっとそうなのだろう。
最初は、ただの言葉だったのに、その言葉で、心が染まってしまう。』
「なにもなければ、勘違いだったって言えば良いだけですから。こういうときは、安全な方を選択するのが鉄則です」
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淡々とじわじわと進んでいく、このⅩシリーズの雰囲気が好きだったんだけど、最終話。
椙田、小川、真鍋、永田の各々に色々な区切りが着いたということかな。
皆さん、Gシリーズとの繋がりに触れているけれど、単身住まいで手元にGシリーズがない。彼女だよな?
椙田の親友だったという小川の恋人も気になるなあ。椙田と年が近い登場人物で電気に詳しい、オーディオマニアっていたかな?過去作品に出てきたんじゃないかって思いこみかな。
兎も角、Wシリーズの展開と次のGシリーズに期待。
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"もう少し騙してもらいたかった。それが心残りです" 被害者をダマシて。加害者をダマシて。調査でダマシて。身分をダマシて。読者もダマサれる。
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ミステリー要素よりも、それぞれのキャストの落ち着きどころの要素が強くて、まさに最終回、エピローグな巻でした。
なんだか、最終回って言われるとちょっと寂しいけど、
各キャストの新しい人生の第一歩に立ち会えた感じにとても満足感高かったですよぉ〜