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アルバートさんは、海でアザラシの親子に出会いました。ある日、アザラシのお母さんが死んでしまい、ひとりぼっちの赤ちゃんアザラシを助けようと思ったアルバートさんは、なんと、汽車にのって都会の自分の家につれ帰ったのです。動物嫌いのアパートの管理人に見つからないよう気を付けていましたが…。ほっこり幸せな気持ちになるおはなし。
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本日は2冊ご紹介です。
・アルバートさんと 赤ちゃんアザラシ
・シマフクロウのぽこ
ペットの上の段の“いぬねこものがたり”を“どうぶつものがたり”に変えてください。
なにせ、この話の主役はアザラシ、ですから……。
“動物文学”は、昔は一大ジャンルでした。
「シートン動物記」「小鹿物語」「フレロン動物文学全集」「ソーントン・バージェス動物文学全集」「赤い子馬」「黒馬物語」「戸川幸夫動物文学全集」「椋鳩十全集」……。
このほかにも単発の物語が一杯……。
でも動物はけなげで真面目でまっとうです。
1980年代あたりのオタク文学の対極が動物物語です。
動物もの、は「目の見えない犬ダン」からはじまる、可哀想な都会の犬猫物語を残して姿を消してしまいました。
そうしてそれは“なんでもいいから泣きたい”という無意識の欲求の表れでした。
動物ものが読みたいのではなくて、可哀想な話を読みたいのです。
でもこの四、五年年、そういう傾向も変わってきたように思います。
いま、動物ものは大量に作られています。
そうして悲しい話だけではなく、犬猫以外も出てくるようになりました。
「シロフクロウのポコ」ポプラ社、のように、人間と野生の共存を望む本も出てきました。
そろそろ、いろいろな動物ものをまとめて、また“動物文学”復活、してもいいかな~、くらいの分量はあると思います(つばさぶんこ、のような文庫のなかにもたくさんあります)。
そこに獣医さんの話やエッセイ、マンガなどもいれてください。
ここはいま、お客さんのつく棚です。
2017/08/22 更新
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ぼくも、アザラシを飼いたくなった。
アルバートさんが、最後に園長になったのがすごい。アルバートさんは、動物が好きで、今までコツコツ働いたお金と経営する力があったから、なれた。たなからぼたもちじゃなくて、実力があると、いいことがあると思ったから、ぼくもがんばりたい。
おもしろくてかわいらしいお話だと思ったら、ユダヤ人の作者のお父さんの実話で、ナチスのことも出てきておどろいた。お父さんの方のアザラシは死んじゃったけど、むすめの本で幸せになれて、うれしい。やさしい。(小4)