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難民認定を訴える父と、不認定を求める娘。嘘をついているのは、父か? 娘か?
東京入国管理局の難民調査官・如月玲奈は、シリア人の親子に聞き取り調査を行う。難民認定を切実に訴える父に対して娘は、父は嘘をついていると異なる証言を……。その背後で起きたシリア人男性殺人事件の真実とは? 乱歩賞作家による疾風怒濤の最新ポリティカル・ミステリー!!
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難民調査官シリーズ第2弾
難民調査官の如月玲奈がシリア人親子の聞き取り調査を行うと、父は難民認定を願い、娘は父が嘘ついているとの異なる証言が。そこに、新宿でのシリア人殺害事件、シリア内での元調査官の身柄拘束などが絡む。犯人、そして真実は・・・
ミステリーとして犯人探しの面白さもあるが、内容が内容だけに社会派小説としての面白さも。個人的には後者。フリージャーナリストの山口のキャラがいま一つだったような気がした。クルド人→シリア人と続いたが、第3弾もあるのだろうか?
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読み応えありました。
食い違う難民申請親子の証言から、舞台はシリアへと飛び、意外な結末が待ち受けています。
マスゴミの問題も取り上げられており、難民問題の複雑さも描かれています。
正しさとは何か、考えさせられます。
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山口はカリカチュアライズされ過ぎて笑えるが、
ここまでわかりやすくなくとも
この思想に陥ってる人はたくさんたくさんいる。
私自身の考え方も振り返った。
普段モヤモヤした違和感感じてることを
文章にしてくれていろいろ整理できた。
小説だから読ませる部分もあるし、
高校生位で課題図書とかにした方が
ネットのリアル動画とはまた別に得るものがあるんじゃないかな…
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難民調査官とフリージャーナリストがシリア人の殺害、誘拐、難民認定の問題に挑むんだけど、フリージャーナリストの人間性に、ちょっと読む気が失せたけど、とりあえず読了。新聞にいつもどこかで内戦の様子、テロの様子が出てる。目を背けたくなる実情なんだけど、この小説でもっと関心を持とうと思った。
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難民調査官シリーズ第2弾と誰かのレビューにありましたが、1冊目を読んでいないので、探して読まねばです。
日本は平和だなーと感じさせられる。その、平和な日本で自分の命や関わる人の命の危険のない仕事をしている私。かなり凹むことがあり少しは離職を考えましたが、再度向き合う気持ちになりました。
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前作のオルタナティブな雰囲気は、かなり整理された。それは二人のジャーナリストの分かりやすい極端さゆえ。
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難民調査官という仕事と難民申請の難しさを下村さんならではの飽きない、スマートな書き方で引き込まれました。記者の山口にイライラ(笑)伶奈はキレッキレ!下村さんの難しい題材を深いんだけど簡潔に纏めて無駄な描写のない所が、本当にいい!また一つ、知らなかった職業と深く考えた事が無かった難民について知れた良い作品でした。
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難民調査官シリーズ。日本で起こったシリア人の殺害事件。そしてシリア人親子の難民認定。食い違う親子の証言に誘拐事件、そしてシリアの息詰まるような国際情勢。シリアスで重厚な題材を存分に取り上げながら、サスペンス感もあるミステリです。
つくづくこういう面では日本が平和で良かったと思えるのですが。一方でそんな平和に安穏として、無知なだけならともかく、責任感の欠如した正義を声高に叫ぶ人がいるのは残念に思えてしまいます。たしかに正義というのは必ず正しいと限らないのに、一方の立場から信じ込んでしまうのは危険だし、それこそテロと変わらないのかも。
事件の真相は、平和ボケした日本人には想像もつかないものでした。でもこの結末はきっと正しいのだと思います。誰も不幸になるわけではないと信じたいです。
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移民調査官の女主人公もの。今回はシリア難民がテーマなのでシリア情勢について知ることができます。こういう女主人公ものにありがちな美人で芯のある主人公。部下の男は当然恋心を抱く。その関係とか、外国人の殺人事件誘拐事件のなぞ解きを楽しむ小説。サクッと短時間で読めて、終わり方もスッキリ。
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面白かった。いろいろ考えさせられた。心に刻んでおきたい言葉もたくさんあった。だけど、私は読書に現実逃避を求めてるんだと痛感した。難民・内戦・テロ、正しさや情報の取捨選択。息苦しくなるほど真っ当な主張がちりばめられてて、のほほんと何も知らずに生きててごめんなさい、て気持ち。
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面白かったです。
サスペンス?社会派?
偏らずに見ることの難しさ、大切さについて考えさせられます。
主人公の如月さん、元難民調査官の先輩、タレント、女性フランス人潜入官(名称忘れました)、それぞれの主張に自分の非合理性、偏りに気付かされドキリとすると同時に、彼らの主張に納得し、学びました。
難民受け入れ反対運動してる人、それを非難する記者、シリアのテロリスト、迫害されて立ち上がってる国民、それぞれ一方的で浅はかで偏っていて合理的ではない…
どれかを絶対悪にすると必ず矛盾が生じるんですよね。
それらしいことを並べられると、何か違う気がしても反論する言葉も浮かばず腑に落ちないまま流されたり、うやむやにしがちな自分に気づかされました。
ドラマ化しそう!
映像化するなら如月さんは竹内結子さんにしてほしかった…と叶わぬ思いを馳せてしまいました。
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難民調査官の玲奈とその部下の高杉にシリアからテロリストと内戦の迫害から逃れ難民として日本に保護を求める親子。
シリアの情勢と難民として日本に保護を求める父親、それとは逆に父親は日本に住みたくて嘘付いていると証言する娘、シリアが抱える情勢を背景に物語が進む。
テロリスト、ジャーナリスト、難民捜査官、シリア国民、日々殺戮が繰り広げる情勢とは無縁で暮らす日本では無縁な様々な人道があり、その中で暮らす人達の背景が‥
真実を追求していく難民調査官としての気概に感動と敬意が伝わるストーリーであった。この物語はまるでドキュメンタリーだ。