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女性向け大河ドラマというイメージの朝ドラ。
家族の誰も観る習慣がない上、朝が弱いのでドラマを観るなんて余裕がないので無縁のものでした。
でもさすがもうすぐ100作を迎えるシリーズ。
色々な変化をしながらも様々なドラマがあったんですね。
実在の女性をモデルにした女一代記というイメージだけでした。
ちなみに私が朝ドラを見たきっかけはウェルかめでゲゲゲの女房、おひさまにカーネーションまで観ました。
梅ちゃん先生も少し観ていたのですが面白いと思えずそれ以降観ていません。
個人的に未だにおひさま以上の朝ドラはないんじゃないか、と思っています。
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不朽の名作「おしん」、未婚の母をとりあげた2000年の「私の青空」、そして2010年代の名作の誉れ高き「カーネーション」、2013年「あまちゃん」以降「ごちそうさん」「花子とアン」「マッサン」「まれ」「あさが来た」「とと姉ちゃん」そして「べっぴんさん」の各作品の解題はさておき(ひとつひとつのドラマに関して筆者にも好き嫌いはあるだろうけれど、基本的にはオブラートに包んでなるべくいい面に注目して書いてるなぁという気はする)、終盤の岡田惠和インタビューと大森寿美男インタビューを読みたくて買ってしまった。かたやかつて「ちゅらさん」で一世を風靡し、いま手がけている「ひよっこ」も記憶に残る作品になりそうな脚本家、かたや楽曲使用の権利関係でお蔵入りとなってしまった名作(視聴率的にはふるわなかったが、「あまちゃん」や「トットてれび」のような音楽と芝居が融合した作品の先駆け)「てるてる家族」を朝ドラ初挑戦でてがけた脚本家、どちらも興味深い内容でよかった。
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朝ドラの視聴率が2010年代に入り良くなってきている。自分もそれまで見ていなかったのに見るようになった。そこにどんな工夫があり、どんな想いで作られているのか。視聴者でもあり、毎日、朝ドラについて語っている人であり、だから、いろいろ書いている人の視点で、最近の朝ドラを中心に語る。内容は詳しく知らない事も多かったが、編成的な面、主題歌にAKBや桑田を使っていることとか、あまちゃんでは、80年代アイドルとAKBなどの現代のアイドルを両方取り上げることにより、親子で見られるようにしているとかがない。東京制作と大阪制作の違いもないかな。でも、いろいろな側面も見えておもしろかった。
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朝ドラがはじまったのは1961年のことで、まもなく100作を迎えるそうだ。ぼくと妻がいっしょにテレビを見るのはNHKのニュースをのぞけば、朝ドラと日曜夜の連ドラくらいである。つまり、うちではこの二つは二人でいっしょに見て内容を語れる貴重な番組である。しかし、二人で見るようになったのはそんなに昔のことではなく、時間帯が8:15になった「ゲゲゲの女房」以降である。(しかし、そのあとの「てっぱん」をぼくはあまり見ていない)本書の筆者はできうるかぎりすべての朝ドラに目を通し、時代の傾向、朝ドラの変遷を細かく紹介している。といっても、昔のものを詳しく紹介しても読者はピントこないので最近のものが中心になっているのは当然のことだ。そして、それらの作品のポイントや問題点をたくみに探っている。ぼく自身の朝ドラ歴を振り返ると、1966年の「おはなさん」は見ている。これは高校3年の時だったろう。友人が樫山文枝のファンで、それもあって見たようだ。最近の作品はどれも面白く見てきたが、「純と愛」はあまりに破壊が多すぎて見るのがいやになった。作者は幸せはいつまでも続くものでないことを強調したかったのだろうが、朝からこんな不幸のスパイラルをみせられてはたまったものではない。この作品で印象に残ったのは風間君のさわやかな演技と黒木華、吉田羊のすごみのある演技である。「マアねえちゃん」の田中裕子がそうだったが、だいたい朝ドラは主人公よりも周りにいる人が妙に印象に残る。朝ドラを経て、どんどん伸びていった人も少なくない。ぼくはこれまで朝ドラをみながら、関連書を読むことにしている。「ゲゲゲ」では水木しげるの漫画を大人買いして読み、水木しげるという人が一層好きになった。「花子とアン」や「マッサン」「とと姉ちゃん」でも、その他の読書でもたのしませてもらった。しかし、一番楽しんだのはやはり「あまちゃん」だったろう。本書ではこれを「影武者」ということばで論じている。官九郎という作者は週刊プレイボーイで三浦じゅんと毎回対談をしていて、ばかみたいなことも言っているが、どちらも才人であることには変わりはない。今見ている「ひょっこ」は視聴率が伸びないそうだが、いい作品である。それは朝ドラは、見る人が温かい気持ちになりその日を送れるようにという願いが感じられるからである。だから、いじめやいやなことがあってもそれほど長引かせない。これもさすがだと思う。人間そんなに単純なものではないのはわかっていても、やはり気持ちよく1日を送りたいものだ。
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朝ドラのレビューを毎日書かれている木俣さんの本。エキサイトレビューで「ひよっこ」のコラムを見て、木俣さんのことを知りました。
最近では2013年前期の「あまちゃん」で朝ドラが人気になりました。オイラも「あまちゃん」から朝ドラにはまった口です。
その朝ドラ人気を、2010年代のものを中心に考察されています。 堅苦しい文ではなく、誰にでも読みやすいと思います。
「マッサン」「ごちそうさん」「あさが来た」なとについて、そのドラマと時代、視聴者側に立った視点で書かれていて面白かったです。
自分が楽しんで見ていた朝ドラに、こんな背景や伏線みたいなものがあったのだと今さらながら気づいて、そういうことだったのか~、とシッタコトモちらほらあります。
脚本家の岡田惠和さん(「ちゅらさん」「おひさま」「ひよっこ」)、大森寿美男さん(「てるてる家族」)のインタビューの章も面白かったです。
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2010年代の朝ドラから、作られた時代の雰囲気とドラマの関係性をみるもの。作家が作品に込めた思いに驚かされる。SNSを通した番組の楽しみ方「あま絵」の原点が「ゲゲゲの女房」とは知らなかった。
働く女性も視聴者になったこと、シングルマザーも増えてきたことなど、朝ドラのヒロインは、視聴者の共感を引き出すべく設定されている。表面的には明るく、楽しく、さわやかにが原則なんだろうけど、作り手は考えてるよなぁ。あたりまえか。
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私の記憶にある最初の朝ドラは「おはなはん」です。同級生女子が「おはなはん」の子役(ほんの脇役)で出ていて興奮したものです。
思えば其処から「水色の時」くらいまでは熱心な視聴者でした。年2回製作となったころから観なくなり、今や全く観ていません。
其れでも手に取ったのは「最近の朝ドラ頑張ってるな~感」が強く感じられるからです。
2010年代に入ってからの朝ドラ史。「ゲゲゲの女房」から「ひよっこ」まで。朝ドラは時代を反映し、その時自分は何をしていたか、を強く喚起させるドラマです。
思い入れも人それぞれでしょう。私の「おはなはん」のように。紅白歌合戦のように不要論は出ていない様ですしこれからも期待します。
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大きな変化を遂げた朝ドラが、時代の鏡として日本人の姿をどれくらい映し出しているか、つくられた時代とドラマの関係性を考察し、ヒット作の魅力を解き明かす。スタッフの制作秘話も収録。
いろいろと懐かしいドラマ名もあり,サクッと読めた。
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このところ多忙につき、読感を書いている時間がない。
とりあえず、読みましたということで、読了日と評価のみ記載。
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子どもの頃からNHK朝ドラにはなじみがあったけれど、本格的にガッツリ観るようになったのは「カーネーション」から。朝ドラ関連の別の本は「カーネーション」までだったのに対してこちらは「カーネーション」はもちろん、「あまちゃん」「花子とアン」「べっぴんさん」「マッサン」「ごちそうさん」「あさが来た」など、好きだった朝ドラのレビューがたっぷり載っていたのでうれしかったです♪
しかもところどころ、意見の一致もみられて「わかるわかる」とうなづきながら読みました。特に「まれ」の「人生舐めすぎ」はまさにそうだろうと思いまいた。基本、朝ドラヒロインを演じると女性ファンが増えると思うのですが(事実、「なつぞら」のヒロイン広瀬すずも最近めっちゃ可愛く思えるようになってきた私。以前はむしろあまり好きではなかった)土屋太鳳に女性ファンがつかないのはある意味、このドラマのせいだったりするかも・・・と思ったりもする。山崎賢人くんファンにも睨まれているしね。
テレビ離れ、ドラマ離れと言われるようになってけっこう経ちますけど、朝ドラに限らずここ数年、突如大ヒットするドラマが出てきます(「家政婦のミタ」「半沢直樹」「逃げ恥」「真田丸」など)。筆者が書いていてなるほどと思ったのですが、ツイッターが普及したことって、ドラマのヒットと関係あるよね。
あと、この筆者の「ひよっこ」「わろてんか」「半分、青い」「まんぷく」「なつぞら」のレビューが読みたい。続刊希望です♪
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明るく、元気に、さわやかに。一時の低迷から復活した2010年代以降に復活したNHK朝ドラ。エキレビというサイトでレビューを連載する筆者が考察する時代の鏡としての朝ドラ。
2010年代、ちょうど2010年代に放送時間が8時からに代わってから朝ドラの視聴率は回復傾向。ネットでの話題も含めると2014年「あまちゃん」が筆頭だろう。
本書はエキレビで毎日朝ドラについて分析した記事を掲載する筆者の作品。
1 マッサン 国際結婚とつかこうへいイズム
2 ごちそうさん 食らうことは生きること
3 あさが来た 妾と女中と正妻と
4 花子とアン 純愛と道ならぬ恋
5 とと姉ちゃん 生涯独身ヒロイン、あらわる
6 私の青空 シングルマザーの現実と誇り
7 べっぴんさん 産めよ育てよ働けよ
8 おしん 辛抱だけじゃなかった
9 まれ 人生なめ過ぎな主人公
10 カーネーション 朝ドラを超えた朝ドラ
11 あまちゃん 影武者に光を
筆者は現代の視点から「おしん」を再評価している。
明治から戦後にかけての女性の生き方が「おしん」で存分に描かれたからこそ、それに代わる新しい女性の生き方を描いたドラマが生まれているともいえる。
夫に尽くすホームドラマから女性の生き方の変化、それが「私の青空」、「とと姉ちゃん」につながっている。
カーネーションの登場によって、朝の15分間を時計代わりに消費するドラマから。じっくり観て語るドラマへ語る下地が醸成されたのは確かだ。「カーネーション」があったからこそ、「あまちゃん」でも多くの論客が現れ、関連本も出版されたといえるだろう。
筆者は「カーネーション」を高く評価している。朝ドラ史上最高に男らしいヒロインとして。不倫つまりは性のタブーにも果敢に挑戦している。
「あまちゃん」については、母の春子がゴーストシンガー、娘のアキもGMTでシャドウそして北鉄のユイちゃんは、上京したアキと対照的に母の失踪、震災から地元アイドルの道を歩む、”影武者”の物語と評している。
「ひよっこ」の脚本家岡田恵和インタビュー。「幼なじみが恋人に」「フラれるライバル」「長い間お世話になりました」が朝ドラの鉄則だとか。「ちゅらさん」「おひさま」に次ぐ氏の作品。
録画してでもついつい見てしまう朝ドラ。自分には生活、人生の一部になっている。番組はもちろん放送翌日に更新される筆者のエキレビのタイムリーな批評も楽しませてもらっている。
今後も半年1クルーで続くであろうNHKの朝ドラ、2010年代という時代を早めに総括した批評として高品質な作品でした。
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朝ドラ受けのネット記事は多いけど、
この人の記事が一番共感ポイントが多かったので読んでみた。
観ていない朝ドラも多かったけれど、
朝ドラの意味合い、時代の流れ、様々な時代背景に関して、
データをもとに説明していたのが良かった。