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男女平等を主張しつつも男性の一歩後ろを歩きたいという男尊の気持ちが潜在的にある事実とその時代背景を著者の考えも交えながらユーモラスに述べられています。白黒決まっているようで、決まらない正直な書き方に全面的に納得。
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その通りすぎて、読んでいてだんだんつらくなりました。好きでやってるならいいけど、そうでないならなんて女子は損なんでしょうね。
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作者より少し下の世代だけど、同じ昭和に生まれて平成に生きる女の一人として、この男尊女子の感覚はよくわかる。それを否定せず、矛盾をわかって生きていこうとするこの本の姿勢には共感がもてた。
酒井さんは女性特有のモヤっとした感情を言葉で表すのがうまいですね。
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酒井順子 著「男尊女子」、2017.5発行です。タイトルは「男尊女卑」ならぬ「男尊女子」で、お茶女子、九州男女、主人、無知のフリ(紫式部)、嫁など男女関係に関する20編のエッセイ集です。読了して最初に思ったのは、そんなに男性をこき下ろさなくてもいいではないか酒井さんという思いです(^-^)よくここまで調査されたとは思いますが、世の中は男性と女性、女性と男性で成り立っているもの。お互いがお互いを尊敬する関係でなければ楽しいはずはないですね。その結果として、態様にはいろんなバリエーションがあって当然と思います
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「あるある」を連発しながら、面白く読めました。
日本人のDNAなんでしょうね~。
表面的には、バリバリのジェンダーレスの人でも、DNAの奥の方に宿った「男尊女子」思考が、無意識に顔を覗かせるのでしょうね。
酒井順子氏、今回も鋭い視点で切り口も面白かったです。
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主人?夫?
夫婦別姓?
など、自分自身気になることがたくさん載っていて面白い。
私は、オットと呼んでいました(過去形)。
主人と言いたくなかった。
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男尊女卑をささえている女子もたしかにいる。適応力が高いだけであって彼女たちが悪いわけではない。でも世の中を変えるのは「適応力のない人」なんだなーって思った。
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男女平等がいわれる世の中になって(つまり第二次大戦後)そこそこの年がたってはいる。それまで本当の意味での男女平等が達成されるよう女性もまた政治もがんばってきた。
そして男女雇用機会均等法が成立し、社会でも仕事でも同等に扱われるようになった。女性が自分のやりたいことを周りにはばかりなくやれるようになってきた。
ところが近年、「それはしんどい」「わたしは結婚したら専業主婦になりたい」という願望をもつ女性が増えているという。
この本は女性の中にある「男尊」感覚をいろいろな場面、状況を駆使し描いている。どの事例も「なるほど」と思わせるものである。「男女平等が当然だ」と思いつつも自分にとって都合の悪いときは「男尊」を持ち出す感覚は私自身の中にもある。本書は現代日本の男女感覚を、そして多くの女性が持っている本音を痛烈に書いている。しかし堅苦しいものではなく、クスリと苦笑いする読みやすいエッセイである。
苦労して男女平等を勝ち取ろうとした時代、勝ち取った権利を謳歌した時代、そしてそれが当然としながらも自分にとって一番都合の良い選択をする現代。その歴史をふまえながら現代日本におかれた女性の状況を真正面から捉えた作品だ。
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いるなー、確かに男尊女子σ^_^; 旦那や息子に何もさせないのがむしろ自慢♪( ´θ`)ノって人。
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久々に酒井順子さんの作品を読みましたが、相変わらずタイトルが秀逸で、辛辣な中にも愛のあるエッセイだなと思いました。
私は、曲がりなりにも男女平等教育を受けた世代ですし、なにより女子校出身ゆえ若い頃は男女差を感じたことなどなかったように思いますが、そんな私でさえ、アラフォーになり、自分の中の『男尊女子』度が年々上がっているのを感じます。
社会の中で、男尊女子プレイなるものをした方が自分にとってお得なことがあるという経験則が積まれてきたことや、三つ子の魂なのか、家庭環境・教育の影響が今になって出てきているのかもしれません。
平成も終わりに近づいていますが、昭和の価値観から脱却できていない日本。世に男尊女子がいなくならない限り、男女平等やワークライフバランスはなかなか進まないように思いました。
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「男尊女卑」ならぬ「男尊女子」ね。あるある~って感じで読めました。結局、男子を立てる「男尊女子」の方が、賢く世の中を渡っている感じ。
酒井さんの「男尊女子」を冷めた目で見つつも、女子扱いされて少しうれしい気持ちも、うまく書いているな~っておもしろく読みました。
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男尊女卑な女子を男尊女子と命名。世の中に対する洞察というか、もやもやっとしたものを明瞭に言語化するあたりがスゴイと感じた。少々きわどいネタもあって意外な一面も。
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行動パターンだけ見ると自分にもこんなところはある。
だがしかし、その行動原理は女性性を卑下するというよりも
自分という個体を卑下するという方が近いかもしれない。
何故そうなるか考えてみたら
他者に対する負い目だったり、身を守るためだったり、
いろいろあるんだけど
突き詰めると『楽』だから、というところに落ち着いた。いろんな意味で。
…結果的に本書と同じ結論が導き出されたことに驚いた。
やはり今回も目から鱗がぼろぼろ落ちたのでした。
酒井順子さん、恐るべし。
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いわゆる男尊女卑ではなくタイトルは男尊女子。これは自ら男性に傅きたい欲求がある女性の話。だってその方が生きるのに楽だもん。
女性は「好きな相手から強引に何かをされるのが好き」なのであり、誰彼構わず強引にされたい訳ではない。その通りよね…。と、至って普通の事が近代の歴史を振り返りつつ書かれている。
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タイトルがいいですね
男尊女卑ではなく男尊女子
一見男女平等社会にくすぶる考え
なーるほどと思ったり何かヘンと思ったり
同世代の女性は共感できるかな
≪ ラクだもの 男をたてて うふふんふ ≫