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わりと難しい経済の本であり、わかりやすい経済の本である。お金はどう発生するのか学べる。そして歪んだ未来の価値がわかる。
タイトル詐欺だけど、生産性向上の未来の提言は210~255の45ページ分しかないけれど、読み応えのある経済の本だった。
そもそも日本経済の何が悪いのか、どうして政府が国債を発行するのが悪いことにされているのか、日頃の著者の論旨をまとめている。しかし、ほかの本よりうまく提言できている気がする。著作を重ねて論点が精錬されてきたかな。
なぜお金が発生するのか。これを解説することで、日本は国債借金地獄でも何でもないことを証明している。すっごくわかりづらいけれど。
難しいことだからしょうがないんだけれど、この本の趣旨とは違うことだからしょうがないことなんだけれど、わかりづらい。
でも、他の経済本では言っていないようなことだから、とても価値のあること言っている。もっとわかりやすい解説を工夫・改善してほしい。
お金は貸し借りの証明書。そして政府が国債で発行するから始まる交換手段。そして、インフレし続けることが正しい経済のあり方。だとわかった。実際日本は銭や厘という通貨単位を捨ててインフレしてきて、経済がうまくいってるんだから、これからも公債発行を続けて生産性向上による物価が高騰で経済発展を目指していくべきなんだよなぁ。国民がそれをわかっていないから、やばい。
第五次産業革命(蒸気機械、電気機械、IT機械、ロボットときて)のAIによる労働と資本の集約で、人が働く必要のない社会が来る。それは免れない。だってそれが一番効率が良いのだから。
その中でどうすればいいのか。可処分時間をいかに過ごすかがポイントだと言う。
江戸時代の武士家庭ような「道」を極めるという日本人ならではの生き方が成功のカギなんじゃあないかなぁと思う。
そういった意味で「道」という考え方のある国の人は有利だろうなぁ。シンギュラリティでは「道」つまり生き方を極める人間が豊かな人生を送ると見た。