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一貫して日比谷高校で行われている教え、日比谷高校の方針が書かれていて、それをヒントに親として出来ることは何か、子供とどう接していくかが説かれていました。
進学校は開成くらいしか知らない田舎っぺな私は、そもそも日比谷高校が公立ということを知らなかったwそして男子校だと思っていた‥
そんなレベルだったので、日比谷高校のことを詳しく知れてとても勉強になったし面白かった。
文武両道もいいところで、高3の9月まで文化祭に打ち込むって普通ありえんでしょーって思うところですが、それが日比谷生の受験への原動力になっているそう。勉強、部活、課外活動で忙しい中、どうやって時間をやりくりしていくかという点は、最近読んだ廣津留すみれさんの本に書いてあったハーバードでの生活に似てるなーなんて思いました。
武内先生は終始見守る教育を重要視されていると書いてあったのですが、高3の9月まで文化祭に打ち込ませる日比谷高校の方針そのものが見守る教育になってるなーと思います。普通の親だったら勉強しなくていいの⁈大丈夫?となっちゃうと思うのです。
とにかく、公立にこんな素晴らしい高校があるということに感動しました。公立のデメリットを見事に克服するメソッドを編み出した武内先生のV字回復任務は大成功だと思います。
実際家庭ではどうするべきかという具体策は少ししかないので、育児書というよりは武内先生の考え方を学んだり、日比谷高校について知るための本かなと思います。
具体策を期待していた節があったので、そこは星マイナス1にしました。でも読み物としてとても面白かった。