投稿元:
レビューを見る
最高だよ、フロスト警部。
出てくる犯罪はかなりビザールで、いやーなヤツもたっぷり出てくる。それなのに笑っちゃうんだよね。セクハラ下ネタ発言を連発するオッサンが、どうしてこんなに好ましいのか?
二人組の作者がシリーズを引き継いで、フロストの巡査部長時代を書くらしいが、うーん、期待より懸念が先立つ。「ミレニアム」みたいになりませんように。
投稿元:
レビューを見る
「フロストと連立方程式」
みなさんは「フロスト病」という病をご記憶でしょうか?
そう、英国の小説家、R・D・ウィングフィールドの「フロスト警部」シリーズを読みふけることによって、
夜昼関係なくこの本から目が離せなくなり、途中、奇声を発する方
はたまた突然、一人でげらげらと大笑いするといった症状がではじめ、
翌朝には、ぼぉ~っとしたかと思うと、思い出し笑いするなどいろいろな兆候がみられる病なのです。
その「フロスト」シリーズの遺作、「フロスト始末」がこの度出版されました。
で、私はこの上下2冊を一気に読み上げましたが、何故かこの度は多少ニンマリすることはあっても、
声を出して笑うといことはありませんでした。
これまで読んだ5作品に中身は勿論記憶にあるわけではありませんが、
これまでとは少し違っておかしみの部分が減りちっと変化があるような気がしております。
しかし、何故かこの本が一番読みやすかった感じも否めません。
さて、このフロスト警部の出立ちは刑事コロンボを想像していただいたほうがちかいでしょうか、
しかしこの上なく下品で、上司やお偉方、悪者には悪態のつき放題、
それでいて部下や市民に口は悪いがなんともやさしい。
これが部下に慕われ、読者を惹きつける要因なのかもしれません。
出されたコーヒーカップに鉛筆を入れ、砂糖をかき混ぜるなんて人、そんなにはいないでしょう(o^。^o)
このシリーズでは毎回、いろいろな事件が重なって発生します。
でも小さい田舎の警察署のこと、フロストにそのお鉢が回ってくるのです。
行方不明、殺人、スーパーマーケットへの脅迫etc.
そして読んでいる途中、ある事に気が付きました。
未知数が4、5とある連立方程式の解をもとめる数学に似ているなと?
ご存知のように連立方程式は未知数の数ほど関係式がないと解はえられません。
この上下2巻のお話に中で、X、Y、そしてZ等の関係式を描いているのです。
ヤツがホシだと言った彼の第六感も調べが進行していくうち、
第2,第3と状況が変化し、方程式の係数も変わってきます。
そして何かの拍子に未知数Xの解がえられると、YやZの答えも引き出されてくるのです。
今、本屋さんにゆくと第1作の「クリスマスのフロスト」から全作が置かれています。
まだ一度も読まれたことの無い方、あなたはしあわせものです。
無作法で口の悪く、お下劣なフロスト様にお会い出来るのですから!!!
でも、この作品が最後になるとはほんとうに残念至極であります。
投稿元:
レビューを見る
相変わらずのフロスト警部、ではあるが昔の感傷に浸って涙ぐむなどらしくない面も見せる。事件は次々と起こるが解決の気配もみせないまま最終章へ。
イギリスらしい皮肉とユーモアが溢れていて事件そっちのけで楽しい。
作者は亡くなってしまったので最新刊は読めないが、別の人がフロスト警部の若い頃を書いているらしいので翻訳されるのを楽しみにしてる。
投稿元:
レビューを見る
泥臭く休みなく動き回ることで、運も味方につけるフロスト警部。
そして、この本も上下巻にわけてもこんなに厚いのに、混沌の中で読者を惹きつけ、飽きずに休みなく読み続けてしまう。
事件解決の爽快感が薄く、主人公と共に「やれやれ終わった。」と思わされる不思議な感じがする。
投稿元:
レビューを見る
スキナー主任警部との対決の結末はちょっとご都合っぽかったかなあ。ひとりで乗り込むようなキャラとは正反対のキャラとして描かれていたから、少し違和感あり。
でもラストのラストは、いかにもフロスト警部っぽくて、まだ続いてほしかったとただそれだけ。
子供が犠牲になる事件を、湿っぽくなく、だけど許せない罪としてフロスト警部たちが怒りとともに解決するというストーリーが目立つこのシリーズ。
ほんと、続いてほしかった。
さよならフロスト警部。
投稿元:
レビューを見る
作者が亡くなられたと前の巻にあったのでこれが最後のフロスト警部かぁ…と思ったら後書きを読むと違う人が続きを書くらしい。まあテレビドラマにもなった人気シリーズらしいし、キャラが立ってるからお話は作りやすいんだろうなぁ。後書きを読む限りだとテレビドラマは刑事コロンボみたいな感じだったんだろうか?
まあとりあえず最後のフロスト刑事。嫌味な同僚アレン警部はどうしたんだっけ?それにしてもさらにろくでもない警視が来るとかイギリスの警察も人手不足が問題なんだろうか。相変わらずのオーバーワークなフロスト警部が色々抱え込んでにっちもさっちもいかなくなりつつなんとなく事件が解決する辺りは安定の展開。
でも今回はちょっと色々展開が雑すぎないかなぁ?と思いました。イヤミ警視が裏口から突入したり、ご都合のように脅迫犯が捕まったり…。なんだか事件が解決したというより自滅したというか無理やり解決、という方向性に持って行ったような…
個人的には前作の方が好きだったかな、なんて思いながら読み終えました。
投稿元:
レビューを見る
(上巻より)
そんな中でも、
若い女性警官を気遣ったりその警官が気丈にも頑張ったり、
女性検視官との約束をぶっちぎってそれを許してもらったりと忙しい。
最後のどんでん返しは、
人の死がからんでいるのでちょっと酷い。
でもウィスキーをくすねたのが見つかった時の署長への返しは見事。
本当にフロスト警部の活躍がもう見られないとは、残念。
投稿元:
レビューを見る
20年と少し前、学生だった末の妹が「こんなに大笑いしたミステリは読んだことがない」と言うので、姉妹でこぞって回し読みしたのが、シリーズ第一弾『クリスマスのフロスト』だった。
それからは姉妹そろって、次の「フロスト」が出るのを今かいまかと待っていたのだ(なんと4,5年に一冊くらいしか出ないのだ)。
そのフロスト警部シリーズも、今回をもってとうとう最後。
お約束どおりの展開で、のっけからじゃぶじゃぶ雨は降るし、フロストは寝ようと思ったらたたき起こされるし、ようやく食事をと思うと呼び出される。もう、待ってました!ビバ、マンネリ!である。
下品なギャグを所かまわずかまし、それでも最後の一線を越えない(ような気がする)のは、英国ミステリの矜持と訳者の力量ゆえか。
相変わらず上司という上司には睨まれ、疎まれ、嫌われて、口は悪いし無茶ばかりして周りをぎょっとさせているフロストなのだが、同僚・後輩には実に慕われ信頼されているのはなぜかがわかる、こちらの胸がついうっかりホロリとなるエピソードもたっぷり。
事件解決にまい進するのは、ひとえに被害者とその遺族を忘れず「仇を取ってやるからな」の思いのみ。そのためには自分だけでなく、同僚・後輩の尻をもひっぱたいて働かせる。みんながぶつぶつ言いながらも従うのは、フロストの熱い思いがしっかり伝わっているからにほかならない。
今回は特に、助手の「ウェールズのお芋くん」のへっぽこ活躍ぶりが目覚ましく、何度も笑わせていただいた。
…と言いつつ、作者ももしやこれが最後と覚悟して書いたのだろうかという憂いも含んだ、おかしいけど名残惜しさが悲しい、フロストだった。
ああ、とうとう最後のフロスト、読んじゃった…。
投稿元:
レビューを見る
フロスト警部シリーズの最終巻.「完結」というわけではないが,作者のウィングフィールドが10年前に亡くなってしまっているので,本当に最終巻.いや,自分の先が長くないことは分かってたはずなので,「完結」を意識して書いたかもしれないけどね.
フロストは相変わらず下品で行き当たりばったりで運頼みなんだけど,上下巻構成となった第4弾の「夜のフロスト」あたりから徐々に作品に枯れた雰囲気も漂いはじめ(十分下品なんだが),同僚からも忌み嫌われていたはずが,いつの間にか人気者になってしまい,まあ,この辺が完結の潮時だったのかもしれない.読んでいて先が見えてしまうこともしばしばだし.とはいえ,本書も面白い.面白いのは,訳者の芹澤恵さんの功績も大きいように思う.
投稿元:
レビューを見る
下も一気読み。
フロストは最後までフロストでマレットは最後までマレットでした、マンネリ万歳、満足。
芹沢さんの力も大きいと思います、ありがとうございました。
残念です、これだけのモジュラー小説、他にあるでしょうか。
ケイトのその後の活躍とかキャロルとのその後の話とか(妻との思い出も多かったのでその分)、もっと読みたかったなあ〜
投稿元:
レビューを見る
フロスト警部シリーズ最終作。最後、ちょっとあっけない。スキナーともうちょっといろいろあって、最後ぎゃふんと言わせる展開を期待したが、いきなり殉職退場とは。不在が多いのはなにかある伏線なのだと思っていたのだが、、、。最後ちょっと芋にいちゃんの活躍も期待したのだが、、、。それでもシリーズを通して楽しめました。
違う作者での前日譚的な小説があるとのこと。こちらも読んでみたい。
投稿元:
レビューを見る
20171028 最後のフロスト。いつも通りのドタバタがあってなんとなく解決して終わる。最後まで読めるので話としてはまとまっているのだがどうもストーリーが見えなくなって来る事がある。混乱を共有するための手法かも知れないが慣れないと読み疲れしてしまうかも。
投稿元:
レビューを見る
下巻を半分飲み終わっても、まだ犯人がはっきりせず…。半ばフロスト警部のように無理矢理収束に持っていった感がありますが、何よりも警部が死ななくてよかったです。作者がお亡くなりになってもまだまだ続きそうなので、楽しみにしております。
新しい女性検死官との濡れ場など期待してしまいます。
投稿元:
レビューを見る
デビーの事件はひどい事件だった。
犯人が警察に送り付けてきたビデオ。
おかげで、何がなんでも、犯人を見つけてやると、みんなの気持ちがひとつになった。
デビーの叫びを読み取ってくれた読唇術の専門家先生も。
そして、マレットでさえ。
もう一人の女の子は、別案件でした。
そちらも、最初から疑われていた人物が、保釈されたりしたものの、そこに行きついた。
ぎりぎり、かなり危なかったけど、助けることができてよかった。
スーパーの脅迫事件は、残念な幕引きとなりました。
ここでマレットのへっぽこぶりが披露されたあたりは、かなり笑えたりはしたんですけれども、
普段から下々に働かせ、美味しい所だけ持って行っていたスキナー主任警部が、なぜか、張り切って、無謀な計画を立て、マレットが「自己責任で」と責任逃れをしたにも関わらず、実行に移した挙句に殉職。
犯人は一命をとりとめたものの・・・
スキナーが亡くなった責任まで、フロストになすりつけようとしたマレット。
しかも、彼は、ケイト見習い婦人警官を人質に差し出そうとまでしてたんだから、本当にどうしようもない。
まぁ、なんだかんだ、
マレットがフロストに勝てる日は来ません。
人望の厚さもフロストの方が上だしね。
デントン署には、フロストがいなくちゃね!
そうだよ。
誰がモーガンの面倒みるのよ!
沢山巡査いるけど、やっぱりコリアー推しですw
フロストにそっと紅茶渡したり、なんだかんだ、フロストの役に立っててよろしい。
投稿元:
レビューを見る
フロストシリーズは、自分にとってライナスの毛布です。著者が亡くなったので、これが最後のフロストだと思うと泣けてくる。
でも笑ってしまうけど。