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飛鳥井さんの書く女性はとても好きだ。
この本に出てくるさやかは、だんだん強くなっていく。取捨選択をしながら強くなっていく。
本当に大事なものは自分のもとに残る。
なにやってるんだろう…っていう気持ちでもやもやする私に、残る言葉を与えてくれるような作品でした。
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携帯ショップで働く女性が地元での生活に閉塞感を覚え東京に出てくる。女性が居場所を見つける物語だ。
飛鳥井さんはやさしい表現だけど人間の嫌な部分をうまく描いてくる。本作でもいろんな人物の微妙に嫌な部分をいくつも見せられた。男としては締め付けられるような感覚も味わった。
それでも、希望や救いのある結末にしてくれる。だからまた読みたくなる。
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か弱かった主人公が強く成長していく。その過程に、いろんな人たちとの出会いがあったからだろう。
クズな元彼、智也とも結果的には強くなるための踏み台になっていた…。
ちょっとしたシンデレラストーリー。
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主人公の気持ちが全然掴めなかった
どこにも共感できないし何も学べず残念
今は誰でもいつも写真を撮れる時代だからこそ意味がわからなかったのかも
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introduction───
「はっくしょん!」
大きなくしゃみが出た。鼻水がずるっと垂れてきそうになり、慌てて紗耶加は手で鼻と口を覆う。
─────────
中盤、共依存寸前(というかもうそのもの)の恋人を断ち切ってからの解放感と躍動感が心地よくて一気に読み終えた。
紗耶加をだめな恋愛から救いだしてくれるのが、恋人以外の男性ではなくて女友達の言葉であるところ、すぐに次の恋愛が始まって今度こそ恋も仕事もうまくいく…という展開にはならないところもいい。
シンデレラストーリーではあるけれど、東京で自分の足で立とうと奮闘する女の子が女性に成長していく過程が丁寧に描かれている。
2018年1冊目。
紗耶加と圭介との関係性が変容していくあたりから、弟がどんな気持ちでこの本を貸してくれたのかを考えて申し訳ない気持ちになった。
もしかしたら深い意味なんてなにもなく、ただ飛鳥井作品だから持ってきてくれただけなのかもしれないけれど。
それでも、心当たりがありすぎて。
倫世の言葉が胸に痛い。
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文庫本で再読。
やっぱり苦しい、くるしい。
ほんの少しだけ紗耶加と通ずるところがあって
考えてしまう。
わたしはこれからどうなるんだろう
どうするんだろう
「自分の力で起きあがれなければ、どのみち、
また倒れてしまうだろう」
人間も一緒だ。
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非常に読みやすい作品でした。
主人公の女性が、色んな人との出会いと別れを経験しながら、葛藤し、必死に日々奮闘していく姿が綺麗に読み取れました。
ちょっと異性との出会いが多くて羨ましいなと思いました(笑)。
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初めは、なんとも弱々しいサヤカに対し、同じ女として何故か苛立ちを感じてしまい、
これ面白くなるの??という疑念をぶつけながら読み進め、
ケイスケとの出会いに、何て幸せな女なんだ と、嫉妬すらしてしまった。
しかし、読み進めていくにつれ、
サヤカが様々な人と出会い、影響され、変わっていく姿に触れ、人との関わりの大切さを感じた。
作中でサヤカが「運がいい」と言われているが、運がいいのではなく、自分の力(人との関わり方や、自分らしい生き方)によって、その時必要なものを引き寄せてるのではないかと思った。
実際、私も必要なものを欲し、無意識のうちに自分の力を発揮している時には引きが良い気がしているため、考え方、生き様で人生は大きく変わるな、、としみじみ思った。
20代後半〜30代の女性におすすめしたい小説でした。
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主人公が、田舎から抜け出して、都会で生きていく。頑張って苦労して、それでも生きていくことってなんて辛いんだろうという感想。
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私自身がカメラを扱う仕事に就いており、テーマが身近なので興味を持ち手に取った一冊。
最近はスマホの普及によって写真を撮ることが当たり前のように生活の一部になっているが
カメラを構える人は減っているかと。
カメラはいいぞ。
なんてことの無い瞬間が少しだけ特別な意味を持ってくれる気がする。
私にとって身近な題材でもあり、ひたすら主人公の女性にエールを送りながら読了。
仕事に関してのヒキは持っていそうだが、恋人選びに難あり。
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紗耶加の25歳~35歳までの10年間の物語。
派遣社員で働いている頃は、なんとなく弱弱しい(体力的にも精神的にも)感じがして、でもなんか付き合ってる人がいつもいて、なんかあんまり好きではなかった。
社員となってからはたくましくなったけど、その一方でプライベートなことがあまり描かれなくなってしまい、もっと明るくハツラツとした面も見たかったというのが本音。
でも明るい光がさしてる終わり方は好き。
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最後ぐだったけど、面白く読みやすい作品だった。好きなことを見つけて、それを仕事にできるっていいな。仕事には、ならないまでも好きなことを見つけたい。
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「働く女性におすすめの本」で見つけた作品。
主人公が、仕事や恋愛、自分の生き方について向き合う姿は、自分とも重なる部分が多くて、この世界に一気に引き込まれた。
主人公の紗耶加が、転職や色んな人との出会いを通して、相手に自分の思いを伝えられるようになっていく姿が、カッコよくて勇気をもらえた。
「自分の本音」って人に簡単には言えないし、怖いと思う部分もあるよなぁと共感。
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まさにタイトル通り、砂という足場の悪い部分を足掻きながら進んでいく女性の10年間を描いています。
はじめは砂に足を取られてすぐ身動きが取れなくなってしまう主人公ですが、次第に足腰がしっかりして進んでいくようになる姿を見ていると応援したくなります。
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飛鳥井千砂さんは、若い女性の日常の描き方がリアルで共感できて且つ、最後何となく勇気がそこはかとなく、日常の中で、出る、という作家だと思っていて。
しかしこれは、なかなか主人公に共感できなくてー!
という感情は、解説で見事に紐解いてもらえます。
ラスト急に救われる、人の温かみを感じる、そこまで長い、、。
#飛鳥井千砂 #砂に泳ぐ彼女 #読書記録