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全体的には鹿乃ちゃんと慧のお互いが大事に思うがゆえに遠ざけてしまう、それをどうやって距離を縮めるかというテーマに思えた。
ようやく二人が結ばれたと思えば、良鷹!
良鷹!お前、真帆ちゃんいてくれて良かったな!
男女二人いれば恋愛感情でくくりつけるのではなく、まさに情で繋がるというのが新しい。
というか、こういう展開も大ありです。
素晴らしい!マーベラス!
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シリーズ6
紅白の椿のきもの
前回の5巻の終わりに慧に告白した話の続きになっている。
正月用におせちを作っている所に桔梗の着物の時にあった雨森さんから見合い話の電話がかかってくる。おことわりするも、新年に花の展覧会に誘われて出向くと佐伯稜一を紹介される。
しかし、稜一は鹿乃の祖母に自分の大伯母が着物を預けているはずだから見せて欲しいと言ってきた
ストーリーの間に慧から鹿乃は告白の返事をされる
鶴亀、猿のきもの
慧は法事のため田村教授と関東へ
鹿乃は庭で知らない男性に着物を取りに来たと言われ、その男は忽然といなくなり、気になり蔵から鶴亀の着物を取り出す
鹿乃は慧のいない世界を歩まねばと思い悩み春野と出かける約束をし、慧は自分が父親のようになるまいと思い、鹿乃の気持ちから逃げてしまったのだと気づいてしまう
夜の梅の帯
田村教授が怪我をしてしまい慧は身の回りの世話をするために、野々宮家を出た
鹿乃は何もしないわけにもいかないと蔵から帯を取り出す
慧は鹿乃への気持ちに気づき、告白しようとするも、鹿乃から「春野とデートする」と告げられ、好きだと言おうとしたが、身を引いてしまう
しかし、田村教授の家に梨々子の奈緒がやってきて喝をいれたり、デート前日に良鷹から電話で助言され、思い立ち行動する。
羊の帯と買取骨董
良鷹と真帆のはなし
父の代の知り合いの家に骨董を買取に行くため、真帆をバイトに雇いすすんでいくはなし
買取が終わり家に帰ると、妙な鳥の鳴き声がして気になり、真帆のところに行くも火傷をして、髪も少し燃えてしまっていた
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鹿乃の成長が目まぐるしい。
今回は良鷹と一緒に蔵の着物の謎に探る。
慧と無事上手いこといってよかった。
春野さん可哀想やったけど。
義理の兄妹の話よかったなぁ。
泣けた。
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下鴨アンティークシリーズ第6弾。
毎回思うのですが、全体を通して面白いのは勿論の事、1話1話の話もとても面白い。あと、残り2冊かな。本編は次巻でラスト。寂しい様なでも早く読みたい!
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鹿乃の告白後の二人に本当は相愛なのがわかり切っている分やきもきする一方で、それぞれの気持ちを思うと途端に切なくもなる。すれ違いがもどかしくて、着地にはご馳走様と笑いたくなった。外野が春野まで含め温かい。良鷹と祟る鳥はちょっと不気味で新鮮。着物と食いしん坊さが安定の華やぎ。よく太らないなあと毎度過る。
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全巻一気読み。
そうだ、読書ってこんなふうに楽しんでたなぁ、って昔々の気持ちを思い出すような本だった。
ずっと本が好きで、図書館にない本を本屋さんで買うようになったあのころの気持ちを思い出せて、なんだか嬉しかった。
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すれ違う鹿乃と慧。アドバイスになるような不思議な着物に助けられて、ようやく思いが通じ合いましたね。お互いを思いすぎて言えなくなったり、離れようとしたり。でも、きちんとまとまって本当に良かった。最後のはお兄ちゃんで一編。身近な人に大切にされて、真っ直ぐ強く育った鹿乃はそれは人に好かれるでしょうね。まさか終わり?と思いましたが、帯にもどこにも書いてないのでまだ続くのかな? 是非まだ終わらないで欲しい。
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いいじゃん、世間体がどうであれ、結婚できるなら、そうして生きていけるだけの収入があるのなら。
そんなことを考えてしまう私は卑屈ですね。
誰も反対してないし、結婚できない何かがあるわけでもない。
当事者たちだけがいつまでもぐずぐずと考えて。
考える気持ちも分かるけど、その壁は自分の中にしかない。
周りの人たちは、何をいつまでも迷っているのと思っただろうな。
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ついに鹿乃と慧が両想いに……!!
ここまで、長い道のりだった。。。
結構濃密に時間が流れているから、シリーズ開始から6作で1年くらいしか時間が経ってないんだよなあ。
●椿心中
義理の兄と妹の禁忌の恋……からの心中。
椿の花にこめられた相手を思う気持ちが、椿の花を落とす。
椿姫。
●月を隠して懐に
笛の先生とお弟子さんの恋。
妻の気持ちのとおり、笛が大好きな猿の羽織。
●暁の恋
慧の父が怪我をして、慧は田村の家に。
そして、慧がついに自分の気持ちに向き合って二人は両想いに。
付き合ったらもう、慧ちゃん鹿乃が大好きなんやんか……。
結婚後の姿が目に浮かぶわ……。
●羊は二度駆ける
良鷹目線。
慧に鹿乃を取られて淋しい良鷹。
彼の傷を癒してくれる人は真帆なのだろうか。
しかし、奉公人にひどい仕打ちをした祟りと、遺産相続に絡む殺人未遂が交錯するという、相変わらずの本格ぶり。
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鹿乃と彗の気持ちが片方が近づいたと思ったら、もう一方が離れていって…
とずっとヤキモキさせられた。
和泉式部は情熱的な歌を読んでいたんだと発見した。
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シリーズ第6弾。
「椿心中」「月を隠して懐に」「暁の恋」「羊は二度駆ける」の
4作を収録。
今回も、着物に込められた想いを解きほぐしながら、
色んな分野の蘊蓄と合わせて、鹿乃と慧の恋の行方と
良鷹の微妙な兄心(^◇^;)とアンソニー!
アンソニーがいい人過ぎて驚いて、その後の急展開に驚愕。
あとは良鷹だなぁ~・・・あの寂しさは、真帆がそばにいれば
安心っていうのとはちょっと違う気もするんだが・・・
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鹿乃と慧。お互いに相手を気遣うあまりに遠慮してすれ違いもあったけど、想いが叶って良かった。ほっこり。
しかし、鹿乃のお兄ちゃん良鷹パートは怖い。祟りとか呼子鳥とか、怖いわー。
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シリーズ第六弾。
ぎくしゃくしてしてしまっていた鹿乃と慧ですが、“鹿乃応援団”とでも呼びたくなるような、周りの人々の後押しもあり(着物エピソードも鹿乃を後押しするような話でしたね)、ようやくお互いの想いを確かめ合う事ができて何よりです。
そして、今回の“サイドストーリー枠”、第四話「羊は二度駆ける」は、個人的にお気に入りの良鷹&真帆でした。
良鷹メインの話はダークになりがちなのかな。でも悪くないです。
それにしても、この巻の良鷹兄さんは、本編部分も含めていつになく動きましたね。妹への愛ゆえなのでしょうが、お疲れ様でした。
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お互いに相手を思い合ってかえって相手を遠ざけてしまった鹿乃と慧。堂々巡りを繰り返したけど、やっとくっ付いた!慧は父親との関係も改善されて黒谷で同居することに。二人のために動いた良鷹、鹿乃と慧を祝福しつつも寂しそう。良鷹にとって鹿乃を守り幸せにすることが生きがいで、任せられる相手ができたことでこれからどうすればいいのかわからないのかな。真帆と新しい関係を作っていけるといいんだけど。
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こちらも前作を読んだのが数年前。なんとなくしか覚えてないけど、いけるか……と、読み返さずに続きを借りて来た。
連作短編はここがいい(二度目)。
あっそうか、鹿乃ちゃん、慧ちゃんに告白したんやっけ……、と、思いつつ読み始めた。
また、今回のテーマが「秘めた恋」というか、今までの心地よい関係性を壊して先へ進む話が多かったので(すべての話がハッピーエンドではないけど)、このシリーズってこういう構成やったっけ……面白いな……と、思いながら読んだ。
この本は作風もあるけど、とにかく「ゆっくり読む」を心がけているのだ。笑
せめて雰囲気だけでも華族っぽくなりたい。
鹿乃ちゃんと慧ちゃんのすれ違いっぷりは見ていてモダモダするというか……。
いやいやこのままいかれるとちょっと面倒臭いな、と、思ったけれどそこはちゃんと完結してよかった! ほんまよかった!
もうね、結局くっつくのなら最初からくっついといて! て思っちゃうねんな。申し訳ない。
でも、そのぶん鹿乃ちゃんや彼女のまわりの色々な人の気持ちが書き込まれていて、とてもよかった。身近な人やものだけを大切にする生き方ってほんまにいいな……。
ここ数年は、新しいもの、流行りのものを誰より早く、たくさん手に入れることがすごいことやという時代やった気がするのよ。それもいいけど、……わたし自身は、そろそろ、身の回りのことだけを大事にして、幸せを完結させながら生きていきたい気がするな……。
うまく言えへんけど……。
作中の京ことばがすごくきれくて好き。行ってみたいなあって思う土地もどんどん出てくる。
寺社仏閣って、弾丸ツアーをするところじゃないよなとしみじみ思うわ……。
ハレの洋服を着て、ゆっくりと息を吸って、あとはおいしいものを食べて過ごしたい。そういうおでかけがしたいーっ!
長いこと京都にも行けてないね。今年は無理でも、来年はちょっとずつおでかけできるようになればいいな……。
打ち明ける決心をした時点で答えは出ている、か。相手のことを信用しているってことやもんな。うんうん……。そういうことかも。
そういう決心ができる相手だけと、楽しくすごしていければいいな。