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あ。描き下ろしって1話完結の短編じゃなくて、連作なのか。
つまり、12話で1つの物語。一月に2巻発売だから半年で完結、と。良いペースですね。
と、本来であれば書き下ろしの「アフター・アフター」に触れるべきなんでしょうが、読み返してみると本編がやっぱり面白いわけで。
細かく見れば、戦闘シーンの展開に無理があるのは確か(少年漫画のお約束で、解説がチマチマ入る、致命傷になりそうな攻撃も致命傷足りえない…など)。
ですが、それを差し引いても迫力のあるコマ割り、サクサク進むスピード感、そして武装錬金の特性に対するリアクションなど軽妙で楽しい。
リアルタイムで読んでいた頃は、展開の早さというか、1つのバトルが長くても3話で片付いてしまうのが逆に物足りなく思っていたのですけど、こうしてまとめて読むと、先が気になって(先を知っているというのに)早く早く、と気が急いたりして。当時、和月先生が拘られていた「スピード感」は間違ってなかったんだなー、と今更思うのでした。
そして何よりキャラクター。
カズキも斗貴子さんも、全く色褪せない魅力があります。いやむしろ今だからこそ更に斗貴子さんのエロスがよく分かるというか。
…何なん、あの鉄壁の(バルキリーじゃない)スカート。物理演算おかしいって。
…いや、えーと。
カズキとの掛け合いがホントに楽しいし微笑ましいんです。
基本的には斗貴子さんがカズキを導く、上位の立場にありますが、ボケられては主導権をとられ、そして時には未熟な熱さから気づかされ…お互いに影響し合っているのが素晴らしい。
それぞれ単独で見ても良いキャラですしねぇ。
カズキの愚直さは眩しくって仕方がない。まさに少年漫画の主人公。
もう一人の主人公は次巻から。待ち遠しい。
さて、描き下ろしのアフターアフター。
カズキたちは相変わらずポンコツだったり、ブラボーがガンブレイズウェストだったり、掴みはおっけー。
…千歳さんが貧乏くじ引いてるのはこちらとしても残念なとこだけど、キャラ的に仕方ないw
1話12ぺージ×12話なので、なかなかのボリュームになりそうですから先が楽しみです。
…というか。ブラボー、そのコートの下にツナギ着てんの?
あとちーちん、ショタ趣味か…?
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改めて読むとめちゃくちゃ面白い。
元々和月先生の漫画は「考えネタ」というか、物語構成とかキャラの因縁なんかの面白さが目立つイメージでしたが、本作ではキャラ同士の掛け合い、セリフ回し、ギャグが実に冴えわたりキャラクターが魅力的に見える事この上ない(まぁその分バトルにしか出てこない一部の敵役は魅力の無さが際立つ。
それにしても、本当パピヨン…蝶野攻爵は素晴らしいキャラだなぁ。
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懐かしの「武装錬金」。文庫版です。今秋(2017)からるろ剣北海道編が連載されるというのもあって、広告もかねての文庫発売なのでしょう。とはいえ、それだけでは買わなかったのですが、書下ろし後日談が収録というのを聞いて買ってしまいました。まんまと。
普通に、一つの物語として後日談書いていたのでびっくり。本編最終話のその後の日常を描く、という感じかなと思っていたので。そのテイストの奴は、すでに書かれていますか。しかしパピヨンが普通にいる日常って、くるってるわ。
本編は、そのパピヨン誕生まで。
今思うと、頑張ってコメディパート入れ込もうとしてるなぁ、と思います。会話の流れでなく、急にぶっこんでこようとしてる感じ。普通にできるはずなのに。