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デザインには普段あまり感心を抱かずに過ごしていて、ちょうど東京に行く途中の新幹線で読み終わり、電車を乗り換えた途端、寄藤さんの作品と思われるマナーの広告を目にして本当に生活に溶け込んでいるものであることに改めて気づいた。センスを突き詰めると好き嫌いになりそうな気がしていて、物事を好き嫌いで見たくないと若い頃自分で戒めていたため、すっかり無センス人間になってしまった。今も書籍の装丁をデザイナーさんにお願いすることがあるのだが、全面的にセンスを信じることにしている。
オリンピックで問題になった佐野さんのデザインを高く評価しているところがとても面白かった。
内容は抽象的であまりピンとこないところもあった。
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お金は「もらう」ものではなくて「作る」もの。
博報堂の大貫卓也さん
社会的なアイコンを人工的につくり上げる方法を発明した。
「史上最低の遊園地」「プール冷えてます」「hungry?」「Yonda?」「ペプシマン」
ディテールの積み重ねでアイコンを作る。
佐藤可士和さん
そのディテールさえも要らない、
要素を簡潔化しストーリーを詰める。
プレゼンのウエイトが増す。
「レバレッジとイクオリティ」
「大人のたばこ養成講座」
公共性を示すピクトグラムの無機質さが現代では有機的。
股間の小さな丸でクオリティを出す。
「家でやろう。」
文章を絵に置き換えて、フワっとさせたまま扱う。
スランプのとき
大ジャンプを狙わず、確実で安全なやり方で仕上げていく。
個別に赤字を入れていくやり方では、
仕事が大きな規模になるほどコントロールが利かなくなる。
「本」
表現物としての土台が安定している。
タイトルをでかくすること
いい本と売れる本の両方を兼ね備える。
不安は消えない。そう思っていた方がいい。
つくることで不安が増して、それを原動力にまた作る。
既存の分かりやすいレールに乗らずに。
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デザインがロジカルに説明されていてわかりやすい。どっかで聞いた装丁アドバイスがこの1冊に凝縮されている気がした。
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『元素生活』の著者である寄藤文平の本。本人のエッセイではなくライターが取材して書いたものとなっている。気になっていた『元素生活』の制作プロセスがわかり興味深かった。また学校や大学での生活から仕事場に移ってからの、その時々の思いや気づきも同様の感想を持った。生業が全く違っても共感できることはわりと多い。
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博報堂時代のところは、結構キツイ印象
賞を意識したりするのも大貫さんの影響のことも
多忙のあまり自分を見失ってしまう感じ、ロボットに例えてる
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どちらかとJTの大人たばこ養成講座などのイラストで有名な寄藤文平さんの著書。ご自身がどのような経緯で今の仕事に就いたかや、仕事への取り組み方などが語られている。代理店で働いていた経験があるせいか「ザ職人」過ぎず、効率重視の部分とかもあって、非常にバランスの良いひとだなあという印象。
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レバレッジとイクオリティと両方をやっていくという発想。変化し続けている時代なのだから、若者も年長者も皆スタート地点だという発想など、感銘をうけるメッセージがたくさん。
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名前を知らなくても、広告を見ればこのヒトだったのかと分かる。
パラパラ見たときには、挿絵が入っていないので、
どういう人なのか分からなかった。
デザインを仕事にすること、アイディアの出し方、本を装丁する場合の距離感、
紹介というレベルではない、職人の現場の考え方や技術について
具体例を含めて細かなところまで語っている。
実際に関心があって進もうとしている人や、
仕事として携わっている人に
届くような深さの話が詰まっていて
とても刺激的だった。
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ゆるくて癒されるイラストを描く寄藤さんなので、ゆるーい内容の本かと思ったら意外と理論的で難しかった。
自分を追い込んで仕事はバリバリやってるし、すごい人はやっぱりすごい努力してるんだと思った。
アイデアを生み出す方法や、不安に対処する方法は、寄藤さんが試行錯誤しながら編み出したんだと思うし参考になった。
本の装丁の作り方について詳しく書いてあって、これから本を読むときの楽しみが増えた。
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寄藤さんが本書内でおっしゃているように、
デザイン理論書などと言った堅苦しい読み物ではなく、
デザイナーの考え方や定石などをもう少しライトに、
気楽に捉えられる、肩の重荷が取れるような本です。
本書との出会いは、
書店で「お」と何かを感じとり、
手に取ったところから始まりました。
デザイン関連書籍は大体外見のわりに分量が少なく、
行間を広く取ったさらりとした物が多いと感じます。
この本は、本文天地左右のアキが狭く、また
小タイトルの揃え位置も本文下揃えになっており、特殊でした。
私はデザインに関して無知で作者様のことも存じ上げなかったのですが、
本を見て、開いて何らかこだわりのある人なのだろうとは感じました。
まさか、まさに装丁家の方だとは思いませんでしたが....
長らく流行りの「デザイン思考」だとか「プロセス」だとかですが、
本書ではそう言った堅苦しい方法論を語るのではなく、
そうでなくてもいい、というデザインのある種の逃げ道というか、
救済を与えてくれます。
デザインの現場において、常に新しいことをしなくては
埋もれてしまうということはなく、
常に安定した確かに効果のある方法を保守していくのも
意味のある大切なことだということ。
装丁のお仕事をメインでされている方の本ですので、
全て読み終わった後に、カバーのイラストを見たり、
文字の大きさ、レイアウトを見たりして、
「ああ、作者はこういう事を考えてこの表現をしているんだ」と
復習を出来る面白い本です。
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先日も寄藤文平さんの本を読んだので続けてこちらも読みました。
寄藤さんのデザインに対する考え方がとても興味深かったです。
ブックデザインの話は色々とインスピレーションが沸き上がりました。
面白かったです。
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自分の仕事の見つけ方
所蔵状況の確認はこちらから→
https://libopac.akibi.ac.jp/opac/opac_details/?reqCode=fromlist&lang=0&amode=11&bibid=2001006007
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広告や本の装丁のデザインをしている寄藤文平さんの仕事についてのお話。デザインとはセンスではなく論理的に解説ができる科学であるべきという考え方。畑違いの私などが、デザイナーという職業に対して漠然とカッコいいというイメージを持つのはあまりに浅はかだと改めて思った。
ポスターや良く売れた本の装丁デザインついての解説も多く載っている。受け取り手の心を動かすために、思考を巡らせた上に、関係者からの指摘があれば、妥協点を見つけていくという泥臭い作業も見えてきて、デザインを仕事にする厳しさを感じた。
最後の若者に向けてのメッセージもグッときた。まずは手を動かして始めてみたい。
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「デザインには説明責任が伴う」
このことについて個人の体験を踏まえて語られていた。生い立ちの話など総合して考えるとなぜデザイン、というよりクリエイティブの世界に踏み出したのか、深ぼって聞いてみたいと思ったり。
ピクトグラムの話は面白かった。私自身あれはある種デザイン界においての効率化だとは思っていたけれども、実はそのコンセプト自体に業界全体への反証が込められているっていうのはなんかこうくるものがあった。私は今後どう使っていこう。少し立ち止まって考えてみる。
デザインに求められるのはストーリー。
この点に関しては、たしかにそうだって思わされるものばかり。今はストーリーが求められ、そのストーリーの凝縮こそが一番価値を見出される時代。
ただ今後はどうなるのか。そこまで議論がいってほしいと思った。
これはプロとアマチュアの差にも敷衍される気がする。良いデザインは必ず評価されるという結構ぼかした言葉で言われていたんだけど、良くないデザインも結構評価されているわけで。そこにはストーリー以外に度外視されてる基準があるんじゃないのって思ったりした。
全体を通してなんかこう頭疲れててもすごく読みやすくて、筆者相手にお話してる気分だった。
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グラフィックデザイナーによる、絵を描き始めた子供時代から事務所を作って本の装丁等の業務をするまでを振り返った仕事論
ファンで何冊か本を読ませていただいていて、本書も非常に示唆に富む内容ではあるのだが、聞き書きされているためか、何かしらぼんやりとした感じを受けた。