紙の本
往復書簡 初恋と不倫
2017/09/18 12:43
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:月子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
読み始めから 続きが気になって最後まで一気に読んでしまいました。もっとゆっくり大切に読み進めたかったのに。
「カルテット」ファンの人は是非読んで欲しいなぁ。
着地点の全く予想できない物語。
男女問わず楽しめる作品だと思う。
投稿元:
レビューを見る
『カルテット』でも登場した「ボーダーかぶり」「おでん」「グーチョキパーのうた」がでてきてにんまりできる。面白かった。
投稿元:
レビューを見る
生きにくく生きている人の掘り下げかたが、やさしい。カルテットもそうだった。問題のあるレストランもそうだった。その中でイキイキと交わされる会話、言葉。可笑しくて笑っちゃうところもあるのに、しゅん、とさみしくもなる。可笑しさとさみしさが、いつか温かいものに変わる感じ。おもしろかった!!
投稿元:
レビューを見る
何気ないメール・手紙の文章から、人間の本質がみえてくる往復書簡には衝撃だった。
その人を救うことは、その人の手を引けばいいだけではない。
その人を取り囲むもの全てを変える働きかけが必要。と言ったことが書いてあって、心に刺さった。
人って一人で生きているのではなくて、周りの人環境と共に息をしている。その人のことを本当に想うならば、それををきちんと考えて行動しなきゃだよって言われてる気がして。
本当にその通りだと思った。
投稿元:
レビューを見る
『Mother』『それでも、生きてゆく』『最高の離婚』『カルテット』等のテレビドラマ脚本で有名な坂元裕二さんの作品。
2012年9月、2014年6月、7月の3回にわたって開催された朗読劇が書籍化されたものです。お話が二編収録されていて、「往復書簡」のタイトル通り、どちらも一組の男女の「手紙」のやり取りのみで物語が進みます。
手紙の送り主・受取人が誰なのかもわからない状態から、やり取りが進むごとにわかっていく事実の驚き、緊張感の漂うスリリングな展開から目が離せない。
しかしそれ以上に「体育館の電球はどうやって取り替えるのか」「ハリネズミ お風呂」などの本筋とは関係のない些細なやり取りがおかしくて笑ってしまう。
「不帰の初恋、海老名SA」は、中学生時代の初恋からの『それでも、生きてゆく』を思い起こさせる逃亡劇。
「大切な人がいて、その人を助けようと思う時、その人の手を引けば済むことではない。その人を取り巻くすべてを変えなければならない」
うーん、重い覚悟…。
「カラシニコフ不倫海峡」は、アフリカに行った妻に先立たれた男と、その男に接触する謎の女のお話。当初はまったく噛み合わなかった会話が徐々に通じていく。別々の場所と時間に、二人で映画や動物園や駅弁祭りに行く場面がたまらなく好き。
坂元ドラマ恒例の「手紙」を延々と読むことができます。坂元ファンは必見です。
投稿元:
レビューを見る
『不帰の初恋 海老名SA』
中学生の初恋が壮絶な展開
ぐーちょきぱーの歌がこんなに恐ろしいなんて
『カラシニコフ不倫海峡』
複雑に入り組んで
笑えない話なのに
すこしのユーモアと
ちょっとオカルト要素も
あーでもこのひとが書くとなんて
嫌な感じじゃないんだろか
2作とも起承転結が素晴らしかった
このドラマ、実写でも見たい
いろんなひとの声に変えて読んだ
これ、上演すればいいのにって思ったら
もうだいぶまえにしてやんの
脳内キャスティングの高橋一生でてやんの
でもキャスティング知らずに読了できてよかった
投稿元:
レビューを見る
「僕と君はただ同じクラスだというだけです。話したこともないし、君のことをなんにも知りません。君も僕のことをなんにも知りません」中学校のクラスメイトへ出した手紙には、こんな返事が返ってきた。強い拒絶が感じられる文面だが、彼の意に反して、2人の手紙のやり取りは長く続くことになる。やがて大人になって、2人は手紙で再開するのだ…。(不帰の初恋、海老名SA)
***
「カルテット」「この恋を思い出してきっと泣いてしまう」などの脚本で知られる坂元裕二氏の著作。かつて上演された脚本に手直しを加えたものだそう。短編2作が入っており、どちらも手紙のやり取りのみでストーリーが進行する。
坂元氏ならではの言葉のやり取りがとても好きだ。「その話、どこにつながるの?」と思うような遠回しなたとえ話や、相手の話を華麗に受け流す相づち。手紙という、話し言葉に限りなく近い文章だからこそ、その魅力が映像を見ているように味わえたような気がする。
公演が見たかったなぁ。高橋一生も出演したとなればなおさら!
投稿元:
レビューを見る
綴られているのは往復書簡の文章だけなのに、行間に登場人物の内面が生々しく滲み出てくる、さすが坂元さんの綴作品。描かれた事象はやや非現実的なようでいて、それぞれの人物の抱える過去の傷、やり切れなさ、人を思う気持ちは誰の心の中にもある普遍的なものだから、こんなにリアルに心象風景が浮かぶんでしょうか。
投稿元:
レビューを見る
朗読劇として上演されていたのを知らないで読みました。最初の半分は好きです、多分初物として触れた感覚が良かったのかも。声に出すことで、会話させることで生きる文章ってやっぱりあるんだなと思った。
投稿元:
レビューを見る
Twitterで万城目学さんが絶賛してたので…
確かに面白かった。ぐいぐい引き込まれてジェットコースターのように展開して読むのを止めるのが難しかった。
題名のようなふんわりした恋愛小説の類い感ではなく、会話だけで物語が進んで行くので色々と状況を判断しつつ謎もあり展開がめまぐるしい
ラストはどちらもちょっと、うーん、、、
投稿元:
レビューを見る
内容は結構めんどくさいんだか、書簡形式なので読みやすい。好きな人には、たまらんのだろうが、個人的には少し違う
投稿元:
レビューを見る
著者のドラマにも通ずる”会話の妙”。
会話劇、登場人物はふたつともふたり。
活字で読んでも面白いものはドラマになっても面白い。
実際、舞台で演った朗読劇だったんだね。
投稿元:
レビューを見る
なんとも言えず切ない気持ちになりました。著者のドラマは「それでも生きて行く」しか見たことはないのですが、不思議な気持ちになりました。ほかのドラマも見たくなりました。
投稿元:
レビューを見る
2時間ぐらいで一気に読んでしまった!
「その人の前を通り過ぎるという暴力。
それは多分金槌で頭を叩くこととそう変わらないことなのだと思います」
という言葉が印象に残った。
自分はただ通り過ぎただけでも、もしかしたら他の人にはダメージを与えてるかもしれない。
あと、無視とか無関心とか、そんな言葉も浮かぶ。
みんなそうやって生きてる。
悲しいことがあっても、たくさんの人は生き続ける。
2回目読むかな!
投稿元:
レビューを見る
会話劇なのでとても読みやすいです。読了後は良い意味で、とても悪い!!でもそれが坂元さんらしいとも思います。
しかしこれ、朗読劇だったのですね。しかも今を時めく高橋一生お兄さんも出演なさっていたという・・・再演求む!(場違いのコメントでスミマセン)