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弁護士による税法入門書。判例をベースに解説が進むことや引用が豊富であることが特徴だが、期待したほど判例の数が多くなくやや物足りなかった。入門書なら岩波新書「日本の税法(三木義一)」の方がオススメ。
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租税法律主義=武富士事件で税務署が負けた
地裁は、国が負けやすい。高裁は保守的、国が負けにくい。最高裁は常識的な座りの良さ。
サラリーマン税金訴訟=大島訴訟。敗訴だがその後税法改正に繋がった。
租税の機能=財源調達、所得再配分、経済安定化、
ストックオプション訴訟。一時所得ではなく給与所得になった
憲法違反は裁判で勝つことは難しい。個別の税法解釈のほうが勝ちやすい。
平成23年税務調査が厳格化され、件数が減った
税法は平等性公平性が要請される。税務職員の答えが間違っていてもそれに従っても、その通りにはならない。ただし加算税の対象にはならない。「正当な理由」になる。
税法は文理解釈が大原則。厳格解釈の要請がある。税法は侵害規範だから。
その他、目的論的解釈(趣旨解釈)、拡張解釈、限定解釈、縮小解釈、類推解釈は許されない。
レーシングカー事件=レーシングカーを普通乗用車とした。拡張解釈ではないかと批判がある。
本税、と加算税=過少申告加算税10%、無申告加算税15%、不納付加算税10%、重加算税35%、
源泉税関係は勝訴しやすい。裁判所に源泉制度について納税者に同情がある。
不服申立前置主義=いきなり訴訟はできない。ただし3ヶ月には訴訟できる。
最近は無謀な課税をしなくなった。その結果訴訟件数も減った。
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基本的な用語や考え方を説明しているのは入門書だから当然なのだけど、入門書よりは一歩進んだ説明がされているという印象を受けた。裏を返すと少し難しいということでもある。租税法律主義という考え方とそれに基づく原則、国税と地方税、租税の機能、といった基本的な部分を押さえながらも、法的な部分に関しては「教養」以上に書かれていると思う。そしてまた税務訴訟の争点が憲法論ではなくて個別の法解釈に変化しつつあるという指摘も、実際に訴訟を取り扱う弁護士らしい視点だと私は感じた。私のように、入門書から”一歩だけ”進んで考えたい人、あるいは現実との結びつきで税法の概念を考えたい人には面白いと思う。
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帯にある「なぜ税金は課されるのか」という点はいまいち分からなかった。税法の基本的原則と重要判例について説明されており、最低レベルの知識は付くと思われる。。
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税法の基礎知識を学ぶために読書。
・武富士事件
・マグナカルタ
・地租改正
・アメリカ独立戦争 代表なくして課税なし
・シャウプ勧告→税制への提言
・重要判決
サラリーマン税金訴訟
ストック・オプション訴訟
・文理解釈が大原則
ホステス源泉徴収事件
・拡張解釈
レーシングカー事件
・青色申告
帳簿保存義務あり
青色申告特別控除
青色事業専従者給与
・その他
タックスミックス
垂直的公平、水平的公平
トリクルダウン→法人税が減税されれば、会社が設備投資などにお金を使うようになり、雇用も促進され、消費も上向くはず、という理論。
目的論的解釈
類推解釈
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税法の歴史を、判例をベースに解説している本。
弁護士の先生による著者で、主に法の解釈に重きをおいて解説されている印象。
タイトルの通り、教養として知っておくべき事例を抑えられていると思うし、これを読めば税法の法解釈の原則が理解できる。
税金について法知識がない人向け
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題名どおりの本でした。全く法律に関わってない人には、ちょっと難しいかも。教養として、読んでおきたい本です。
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20190317〜0324
税法学の基礎的入門書。おそらく大学の一般教養の講義の書き起こしかな、語り口が丁寧。さらっと読んだ。
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一般の読者向けに書かれた税法の入門書です。
重要な事件の判例を紹介しながら、税法の基本知識が親しみやすい文章で説明されています。また、税法の根本的な考えかたにそのつど立ちもどってていねいな解説がなされており、知識ゼロから税法の本質に近づくことのできる本だと感じました。
わたくしは、税金についてごく基本的なことを知っておきたいと思い手に取ったのですが、藤田宙靖の『行政法入門』(有斐閣)や『伊藤真の憲法入門』(日本評論社)などを思わせるような内容で、これから本格的に税法について学ぼうと考えている読者が最初に読む本としても役立つのではないかと思います。
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さらっと税法の知識を仕入れたいと思い購入。
どの分野でも歴史は大事だと著者が言っている通り、税法の歴史的背景を語り口調で説明してくれるので読みやすく理解しやすい。
青色申告制度や源泉徴収制度、法律と通達と判例の関係など、仕事が経理なのでよく聞くけどいまいちわかってない自分のような人に貸してあげたい。
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税法が生まれた経緯や過去の判例をもとにどう解釈される傾向が強いかとかめちゃわかりやすくまとめられてる
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大学時代、ほかの人があまり履修しない税法をかじり、結構興味がある分野。
文体が優しいので読みやすいと思う。
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文字が大きく、余白も多かったのでページ数で予測した時間よりずいぶん早く読み終えた。教養レベルで軽く税法を撫でるのにちょうどいい難易度だと思う。
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勉強になりました。
本書でも言及があった、源泉徴収と年末調整という制度によって、給与所得者が税について知らないまま一生を過ごすという一面に対して、
個々人がこう言った本で勉強していくのが大事なのだな、と思いました。
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税金について漠然としか知らなかったが、法律によってちゃんとルールが定められていること、ルール枠内でしか課税できないことなど、初めて知ることができた。税法の歴史についても解説されていて、現在に至るまでのバックグラウンドを知ることができる点は、まさに教養・入門としてオススメかと。