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南アルプス北岳に至る三つの林道で崩落事故が発生、一帯は陸の孤島になった。その頃、内閣危機管理センターに集まる閣僚たちの元へ、自衛隊施設からVXガスが盗まれたと報告がもたらされ、やがて北岳山荘に立てこもるテロリストからの要求が届いた!大型台風の到来で警察も自衛隊も接近不能。しかしそこには三頭の救助犬と山岳救助隊がいた―。
著者の作品を読むのは「狼は瞑らない」以来だと思う。十数年ぶり。設定からするとあの「ホワイトアウト」並みに盛り上がるかなと思ったが、そこまでには至らず。犬好きの方にはうれしいのでは。未読の「天空の犬」も読んでみよう。
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シリーズ第4弾。
今作は元自衛隊員のテロリストが北岳に籠城するストーリーで、いつもの山岳救助隊の本来の活躍が描かれておらず、残念だけど、シリーズの中で一番面白くなかった。
テロリストとの緊迫したやり取りの描写がつまらない訳ではないのだけど、やはり山岳救助隊は山を愛して、山と山を愛する人を守る人たちなので、変に脚色した話より、地味だけど、優しい山岳救助隊と犬たちの話をこのシリーズでは読みたい。
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星野夏実を中心とした南アルプス山岳救助隊員と救助犬の活躍を描いたシリーズの第3弾。
今作の相手は、人質を盾に北岳山荘に立てこもるテロリスト集団で、スリリングでエキサイティングな一気読みの傑作。
今回メインとなるのは、絶望的な状況の中で、心が折れることなく必死の抵抗をする、北岳山荘のスタッフ松戸颯一郎。
そして、山岳救助隊員の沈着冷静で空手のエキスパート、神崎静奈。彼女の、テロリスト集団との息詰まる格闘対決場面には、読み手の目が縛り付けられてしまう。
このテロリスト集団のリーダーの肉付けをしっかりとしたことで、物語に膨らみを持たせている。
このリーダーの経験した、カンボジアや東日本大震災での出来事は小説の中だけで、こんな事件や事故が現実社会では起ってはいないと信じたいが・・・
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カテゴリはサスペンスかな
警察小説ですが内容はホワイトアウト(?)
サスペンスの構成も上手いなあ
主人公には少しだけ特殊能力を与えたけど、無駄な登場人物が無く、上手に役割を当てている作者の力量に拍手!
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今作は、山岳救助隊と山荘の人達が山を舞台にしたある事件に巻き込まれる話で、ドキドキしながら読みきりました。
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さて、シリーズ3冊目。
このシリーズを読み始めたのは、何かでこの巻を見て、タイトルと表紙の絵に惹かれたからだった。
今回、見慣れた地図がストーリーにあわせてちょっと変わったみたい(何故だか出版社も変わっているし)。
シリーズ初の本格的長編だが、これがなかなか面白かった。
北岳山荘を制圧しVXガスを盾に政府に要求を突きつけるとは結構無茶な設定だが、私怨とも公憤ともつかぬ犯人の動機と右往左往する無能な閣僚たちのコントラストを見せられれば、さもありなんと思わされる。
そんな中、内幕を知らされないまま陸の孤島になった北岳で行動する人々と犬たち。これがまたそれぞれに持ち味全開で見せ場あり。
外で作業していたために捕まらずに済んだ山小屋の従業員・松戸と休暇で山を離れていた静奈&バロンもなかなかの立ち回りだったが、江草隊長の判断や県警ヘリ・納富と自衛隊・矢口のやり取り、ミサイルを分解する関隊員の姿などちょっとしたところにも随所に光るところがあり、物語を堪能できた。