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専門家によるレジリエンスの本ではなく
才能ある女性(フェイスブックCOO)が夫
を失ったことから立ち直る過程が書かれた本。
延々と著者の体験談がまとまりなく
書かれていて日本人とは価値観が違う部分も
あったりして少し期待外れでした。。
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フェイスブックのCOO、シェリル・サンドバーグが、突然、ご主人を亡くすという悲劇に遭う。本書は彼女がその衝撃から再び立ち上がるまでを赤裸々に綴った作品。仕事ができるというだけでなく、強いレジリエンスをも持つ彼女。強いというよりも、素直で謙虚な生き方がそれを可能にしているという印象を持ちました。
レジリエンス=折れない強さ、挫折から立ち直る力 の重要さついて、具体的な事例を数多く紹介しながら、かつ、心理学者の見解も含めつつ解説されているので、腹落ちしやすいです。
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強くあろうとしすぎないこと、弱さを出すことの大切さを、実例を持ってかたってくれた
友情とは何を与えられるかだけでなく、何を受け入れられるか であるという気づきや
君がどんな時も冷静沈着で居るべきだなんて、僕も、ほかの誰も思ってないよ、 という慰めの言葉が、それらを表して居る
辛くなった時に、実例を見たいと思って読むのに適している
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20190116 読み終わるのに時間がかかった。レジリエンスについての考え方のガイド。悲しみとどう向き合うか?個人の問題を汎化して提示しているが個人的には人の心は分からないので自分がと考えそうだ。生きているうちにやっておく事の参考にはなった。
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「配偶者の死」は、人生最大のストレスと言われている。その悲劇を経験した著者と彼女をサポートした心理学者による一冊。強くしなやかな心を作るための実感のこもったアドバイスだけでなく、困難に遭った人を支えるためのヒントが詰まっている。
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過去のトラウマから抜け出せない人、もしくはこれから起こるであろう心の傷の対処の仕方を学びたい人には必読書です。
そうでない人も、読めば一瞬でも優しくなれる本です。
またこの本を、経済的に恵まれた家族のある喪失物語として読んではいけません。
どんなにリッチであろうが、心の傷は万人に平等だからです。
もちろん、周りの環境や交友関係の違いから、彼女の体験が万人向けではないことは確かですが、それを考慮してもなお、他人には隠しておきたいようなプライベートな話をせざるを得ないにもかかわらずこうした本を書いた彼女の勇気と頭の良さに敬意を表します。
そして今もなお、こうした悲しみに打ちひしがれている人たちのために社会活動を継続していることも含めて。
本書で印象的なエピソードがありました。
夫が亡くなって1年後、彼女の会社で大手クライアントを招いた夕食会の主催者としてふるまわなければならないのに、その前に参加した息子の音楽会で感じた寂寥感(自分の息子には父親がいない)が抜けず、涙が止まらなかったとき、息子が彼女に言った言葉。
「そのまま行けばいいよ。泣いたっていいじゃない。僕らに何が起こったかみんな知っているんだから。ママ、みんなにも多分泣きたいことがあるはずだよ。だからそのままでいいんだよ」(P178)
そう、何の慰めにもならないかもしれないけど、不幸を背負っているのは自分だけじゃないという現実に気づくだけでも自分だけが悲劇のヒロインだと思っていた心が軽くなるはずです。
もう1点、我々も参考にできるルーティンがありました。
夕食のテーブルで、その日のベストとワーストの瞬間をひとりづつ順に発表するという儀式です。(P35)
その後、「感謝できること」も付け加えたようですが、家族が今何を思っているのか、何を悩んでいるのか、どういうことに興味があるのかなど把握できるチャンスですが、忙しければ週1でもやることに意義がありそうです。
転ばぬ先の杖、家族のことをいつも気にかけていることを知らせることで、一人で問題を抱え込まず疎外感から解放される、それは子供の為だけの問題ではなく、夕食会のエピソードのような親が子供から勇気をもらえることだって可能です。
読む人によって、こうした様々な気づきが発見できる良書です。
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以前 lean in を読んで、なんて素敵な夫婦関係なんだろう!そして、デーブさんについても、なんて素敵な方なんだろう!と思っていました。デーブさんが2015年に亡くなられたということを知った時、私もとてもショックでした。
こちらの本には、夫が亡くなってからどんな心の状態が訪れたか、どのようなオプションBが考えられるか、トラウマ前後に私たちには何ができるか、について非常に赤裸々にかかれています。多くの話しにくいことについても触れられており、以前lean inを読んだ際も感じましたが、シェリル・サンドバーグさんの勇気と思いやりを随所に感じます。
この本を読んで「トラウマ前の成長」(大切な人を亡くすなどのトラウマを体験する前に、共感によって、できることややっておきたいことに気づき実践できるようになること)ができる人々が増えることや、何らかの形で救われる人が増えることを通して、
デーブさんが亡くなった後にも、デーブさんの生きた意味をより大きくしていくことができると思っている、という著者の考え方も、視座高く、尊敬します。
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1ページごとに涙…「リーンイン」を執筆し、女性のリーダーシップやワーキングマザーの印象が強い著者ですが、本著は、”最愛の夫の死”という経験と向き合った「逆境の乗り越え方」=レジリエンスに関する本。心理学者との共著で、様々な研究とともに、彼女のひたすらにプライベートな半径1メートルの世界、そして挫折や困難を実際に跳ね返した人たちの多くのエピソードで構成。圧倒的な自己開示力、親近感、エピソードを語る力量がすごすぎ。ブログはhttps://hana-87.jp/2019/04/11/options/
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ポエムが多い。
セルフコンパッションの話
optionBってワードはイマイチなんなのかわからなかった
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パートナーの突然の死という意味でシェリルと同じグリーフを抱えて読んでみた。
つまるところ、シェリル自身が生きるために書いた本。
賢い人なので社会科学とか心理学で学んだことと子供達とのやりとりのストーリーでつないで書いているけど、哲学的思考はなく、ハウツーに留まってしまっており、薄っぺらい印象。
「グリーフを自責化・普遍化・永続化(3つのP)しない」、そのためのシェリルとお子さん達の再生の物語なのだが、グリーフを自責化・普遍化・永続化している苦しみや悲しみがあんまり伝わってこないから、イマイチなのかも。
でも、冒頭のこのセリフは深く共感する。
"オプションAはもう無理なんだ。ならば、オプションBをとことん使いたおそう。"
ジョン・アーヴィングが『ホテル・ニューハンプシャー』
で繰り返したフレーズ、「開いた窓に立ち止まらないで、それが生き続けること/Keep passing the open windows, that means keep on living」の方が、愛する人と死別した悲しみと向き合うオプションBの人生の私には、よほどリアルでグッとくるけど。
フランクルの『夜と霧』とか読んだ方がよほど良いかも。
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配偶者の急死という逆境に対してどう感じてきたのかがひたむきに綴られていた。
経済的に成功した人でも配偶者の死は等しく耐えがたいものであり、筆者の悲嘆、それに向き合い前向きに生きるよう苦闘する様子に心を打たれた。
部屋の象の話、3つのPの話はストレスの大小に関わらずその通りだなと印象に残った。
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シェリル・サンドバーグ(1969年生まれ)は、2011年フォーブズ誌の「世界で最もパワフルな女性100人」のランキングで、メルケル、クリントン、ルセフ(ブラジル大統領)、インドラ・ノーイ(ペプシコCEO)に続き5位に評価。ハーバード大卒業し、米財務省、グーグル副社長を経て、フェイスブックのCOO。そのサンドバーグが2014年、休暇先で夫を突然失った。自ら逆境に陥ったサンドバーグが、友人で著名な心理学者のアダム・グラント等のサポートをえて、逆境から脱するレジリエンス(復元する力、折れない心)を模索していく…。
「オプションB」とは、「次善の選択肢」。「最良の選択肢(オプションA)」ではなく、オプションBを選ばざるをえなくなった時、どう対応していけばいいか。立ち直りを妨げるのは、自責化(自分が悪い)、普遍化(全てが悪い)、永続化(悪いことがいつまでも続く)。だから、「①自分『だけ』が悪いわけではない、②悪いこと『だけ』ではない、③悪いことは『いつまでも』続くわけではない、④もっと悪い事態にならなくてよかった」というポジティブ思考ができる人が逆境を乗り越えることができる。感情をコントロールできる力、自分の力を過小評価しない自尊感情が回復を促し、「あなたならできる」と、周りから背中を押してあげることが回復の力を強めていく。人生でも仕事上でも逆境は必ずある。ただ、逆境は必ず乗り越えることができるし、逆境を乗り越えると強くなり、逆境をバネに成長が図れる。逆境に陥った人をどうサポートしていくかを学ぶためにも好著。
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大切な人を失ったときに、どう悲嘆をコントロールするか、レジリエンスを強くするか。
Lean inでパートナーの大切さをかいていたので、親友でありよき理解者だったパートナーを突然失ったあとどのように過ごしているんだろう、と怖いながらも手に取った。
大切な人を失った人にかける言葉をいつもなくしてしまうけど、すごく参考になった。特に日本人は気をつかいすぎて、言わないようにしていることが多い気がするので、いつでもいるよ、と声をかけることだけでもだいぶ違う。
・立ち直りを妨げる3つのPを遠ざけること
自責化 Personalisation
普遍化 Pervasiveness
永続化 Permanence
・部屋のなかのゾウを追い出す
・レジリエントな子供を育てる
①自分の人生はある程度自分でコントロールできる
②失敗から学ぶことができる
③自分は一人の人間として大切な存在である
④自分のために役立て、他人とわかちあうことのできる強みが自分にはある
弔辞の文章が素敵だったなぁ。デーブの人となり、そして愛情を表していた。これくらい日本でもお葬式に血の通った弔辞があったらいいな。
また訳者の櫻井裕子さんが文中で「母親」「父親」と訳しそうなところを「お母さん」「お父さん」と訳していて、それだけで優しい気持ちになれました。言葉って大事。
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経験知としてもっていたレジリエンスの手法が言語化されており、普遍性を確認。個人の腹落ちに繋がった。
備忘録
・日記は考えを思いつくままにひたすら書き出す「ジャーナリング」であり、心の鎮静化と自己対峙に役立つ。トラウマ体験を言語化し、自分への思いやりを持つことは心の回復につながる。但し、悲劇や危機の直後は感情を処理しきれず逆効果をもたらすことがある。
・幸福と成功をつかむには自信が欠かせない。自分を信じ、怖がらなければ何ができるか考え、実行に移す。
・自分の身の丈に合った期待を持ち、自分に厳しくしすぎない。
・
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■感想:
読むべきです!翻訳も素晴らしくとても読みやすかった。辛い出来事が「自分のせいだけではない、すべてではない、ずっとではない」ことを心に留めたい。
アメリカ人の冗談のセンスが好き。
■メモ:
・完璧な人生なんてありえない。何らかのかたちの「オプションB」を選ばざるを得ない。
・3つのPが苦難からの立ち直りを妨げる。
①自責化:自分が悪いのだと思うこと、②普遍化:あるできことが人生のすべての側面に影響すると思うこと、③永続化:あるできことの余波がいつまでも続くと思うこと
・ひどいことが起こったとき、「もっと悪い事態が起こっていたら」と想像することが救いになる。
・悪い行いをしてしまったからといって、悪い人間になったわけではない。
・喜びは自分の中から生まれる。
・幸せは、大きさよりも頻度のほうが大切。
・喜びの瞬間に目を向けるには、意識的な努力が必要である。人はポジティブなことよりもネガティブなことに注意を払うようにできているからだ。
・子供は自分に与えられた機会や、親、保護者、教師、友人たちと築く関係を通じて、レジリエンスを育む。この4つの核となる信念を持てるよう手助けするべき。①自分の人生は自分である程度コントロールできる、②失敗から学ぶことができる、③自分はひとりの人間として大切な存在である、④自分のために役立て、他人と分かち合うことのできる強みが自分にはある。