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『論理トレーニング』が「国語」になった。
(自分の理解+納得)+(相手の理解+納得)
=分かり合うための実践的国語教育。
日本語によるロジカル・ライティングの試みとして捉えてみたい。
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義務教育頃、ダントツで国語が苦手だったことを思い出した。
その理由が本書から明らかになった。。文書の読み方を教わることがなかったからだ。
野矢さんの言葉がスラスラ入ってくる秘訣根幹に分かり合うための言葉の力の努力の仕方を知り、少しずつだが本書の内容を踏まえて国語力を磨いていきたい。
少しでも分かり会えたことを喜ばなくては。精神を大切にしてきたい。
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「はじめに」の所にじっくりと考えながら、1ヶ月かけて読んで欲しいと書いてあったので、実際にゼミを受けている感覚で少しずつ読み進めていった。
私は国語がとても苦手で、基礎の基礎から学ぶ必要があったが、そんな人のためにもすごく簡単な基礎の部分から丁寧に記載されており、私でも理解して学ぶことができた。
途中、キャラクターが出てくる場面があり、息抜きとなり、楽しみながら学ぶことができた。
「人の考え方はそれぞれ」と私は常々、使っていたが、その言葉がいかに自身の国語力を低くしていたかを実感した。
これからは伝える努力、理解する努力、納得する努力をする。
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この本を読んだのは、「文は人なり」という言葉にふれ、国語力を上げたいと思うようになったからだ。
国語力とは読む力と伝える力だと考える。
読む力を上げるには、文の構造がどうなっているのか、作者の問いは何か、答えは何か、なぜその答えなのか、能動的に考えながら読むことが効果的である。
わかりやすく伝えるには、内容の整理と順序、接続表現を考えることが大切である。ただし、相手に伝わったとしても、相手が納得するとは限らないので注意が必要である。相手が理解することと納得することは異なるからだ。
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人とのコミュニケーションをより良いものにするための国語力を身につけることができる本。
特にビジネスにおいて相手と分かり合えないことも多くなっていると感じる。もちろん、すべての人とわかりあうということは難しい。ただ、相手とわかり合おうとする努力も必要で、考えは人それぞれで終わってしまうのではなく、相手に理解、納得してもらえる方法や相手のことを理解、納得しようとすることを放棄してはいけない。この本は国語力を使ってそれを教えてくれる、お勧めの本だと思った。
学びメモ
・相手のことを考える。
伝える相手のことを考えてわかりやすくすることは大事である。
・事実なのか考えなのか。
相手と共有していない意見や見方を含んだ主張をあたかも事実かのようにして語ることは、あなたと異なる意見や味方の余地締め出そうとするものであり、相手を騙そうとしているのに等しい。
相手が議論の主題をあたかも前提であるかのように決めつけてきたならば、その決めつけを外して、論じるべき事柄として、土俵の上に立たせなければならない。
・言いたいことを整理する。
なんとなく書かれた文章では、相手もなんとなく読むだけで理解されない。読む相手のことを考えた文章を書かなければならない。書く前に下ごしらえすることは重要。
・きちんと繋げる。
相手に伝わるようにきちんと繋ごうとすること。自分では内容がわかっていても、読む人はそうではない。読む人にわかりやすいように道標をつける。それが接続表現である。
・文章の幹を捉える。
文章の幹と枝葉を区別し、要約することは国語力を鍛える最も効果的な方法である。
・主張の根拠は何か。
考えを述べるときには根拠を示す必要がある。
・的確な質問をする。
質問を考えようとすることによって読み方が能動的になり、活性化してくる。質問を練習することで文章を読む想像力と論理力が鍛えられる。質問の形式には、情報の問い、意味の問い、論証の問い、がある。
・反論する。
論証の構造をはっきりさせる。本当か?と立ち止まる。隠れた前提を検討する。類比論法に対しては相違点を見つける。メリットとデメリットを比較する。
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野矢茂樹。読みやすい文章、その書き方、整理の仕方を問題を交えてわかりやすく書かれている。学生時代に読みたかった