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自分の中には、どうしても「言葉を読む=頭で理解しなければいけない」という固定観念があって、そこから自由になることはとても難しいのだということを改めて教えられたような気がします。
あとがきに「私などないまま、あなたの中に、あなたのものとなって、溶けていく言葉を、書いていきたい、私にあるのはそれだけです。」という一節があり、それがとても印象的でした。
自分の中に溶けていくもの。
言葉というものをそんな風に意識したことは無かったですが、きっと知らず知らずのうちに自分の一部になっているんだな、と発見がありました。
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あとがきがすき。
わかるよ、めっちゃわかる、って言わないで欲しいと
元恋人に言われて振られた民からすると
ああそうだよな、と思う。
安易にわかる、って言わないようになったの。
でも、本当にわかってしまう時、共感できる時に
なんていえばいいのかな、
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読んでいて納得のいく解釈が見つかりそうで見つからない。
ただ言葉選びやリズムが素敵で置いてきぼりにされることすら心地が良かったです。
そして時折ある漠然と共感できる一節が嬉しくてたまらないし、
また時が経って読み返したら今まで理解できなかった部分に心を動かされるんだろうなという掴めなさが魅力的でした。
今の僕には「スターバックスの詩」が、
自分が見て見ぬふりをしている感情と事実に迫ってきて
苦しくもありつつも、
同じような辛さをみんな抱えていると安心させてくれた様でもあり刺さりました。
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似たような体験をしていても、それはあなたであって私ではない
本当に誰かとわかりあえることはない
共感はしても、それはわかりあえることではない
それに気づいてしまうと、どうしようもない孤独と寂しさを感じてしまう
傷ができても
縫い目が増えていくだけなのかもしれない
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初めて買った最果タヒさんの詩集。
物事の感じ方、捉え方、言葉で表現する方法、どれを取っても斬新に感じた。
私は詩を書くことに興味があるけど、最果さんの詩を読むと、自分の勉強不足がよく分かり、大人になってもまた学生の頃みたく勉強したいと思った。
学生の頃みたく縛られないで、本当に学びたいことを図書館で好きなだけ調べたい、などと思わせてくれた。
最果さんの詩からは、哲学を感じる。
哲学の勉強はしたことないからよく分からないけど、文学の一歩上のような感じがする。
文学と哲学を結びつけたような、形容しづらい文章、考え方だと思った。
きっととても頭が良くて、いろいろなことを知っているんだろうな。
私もいろいろな事を知って、詩を書くことが楽しめる人間になりたい。