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頭を抱えてしまいます。
2018/05/31 08:18
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投稿者:カツサンド - この投稿者のレビュー一覧を見る
新居に引っ越すと、隣人は、ファミリータイプの部屋に、一人暮らしの男子高校生。わけあり?最初から気になってしまうイラストレーターの陽歩。交流を重ねるうちに、彼の普通でない何かに違和感を覚える。
ショッキングな終わり方で、続きが直ぐに読みたいです。
最後のページの陽歩のように、どうしたらいいのか?どうしたいのか?どうしてあげたいのか?そもそも介入していいのか?一緒になって、ぐるぐるしてしまいます。
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上下巻同時発売っていいシステムですね。下巻購入時には、随分前に読んだ上巻の内容なんて大体うすらぼんやり~とするので、また読み返してるよね。
ごく普通の感覚を持ったフリーのイラストレーター×ワケアリ薄幸なのに全く自覚がない明るく可愛い高校生。年の差ものだけど、上巻では至って淡くまっとうな心の交流をしている二人です。
ファミリータイプのマンションに一人暮らししているお隣同士が、年の差を越えて仲良くご飯を食べる姿は微笑ましいです。
常識的な陽歩の視点からみると、ほのぼのかな?という印象なのですが、この話実はいつも明るい蓮が常識とはかけ離れた生活を余儀なくされていた…という驚愕の事実が隠されています。
かなり落ち込む系のシリアスでした。他の方法を思いつく選択もなく、ごく普通に受け入れている蓮に胸が痛くなります。
二人のやりとりがとても甘くて、陽歩はいい奴だし蓮はかわいくて素直だしハートフルでほのぼのするけど、終盤心がチクチクさせられます…蓮のことを考えるとやるせない気持ちでいっぱいに。
いろんなことに無自覚だった蓮が、陽歩に出会って人間的に変わっていくのが伝わってきます…
センセは毎回いい女子(同士)キャラ出してくれますね。今回も、いい味出してる社長さんにものすごく助けられました!
普通の感覚の陽歩が、重い事情を抱えた蓮に対し果たしてどんなふうに接して愛してそして闇から救い出すのか、大変興味深いです。
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ファミリータイプのマンションを職場兼自宅として引っ越してきた七五三(しめ)陽歩。隣の住人は、高校生白戸連が一人住んでいた。
親御さんの影はない。進学校に通う真面目な青年が一人、なぜこんなところで?
コンビニ弁当ばかりをたべている連を気遣って、晩御飯に誘うと、彼は
「おいしいおいしい」と喜んで食べて、
「お礼しなきゃ」と、何の躊躇もなく陽歩にフェラしてびっくり。
ますます連が分からない。
なぜそんなに「対価」を気にするのか?
ただ、コンビニ弁当ばかりでは・・・と思う気持ちなだけなのに。
どうやら早くに父を亡くし、母は男をとっかえひっかえして生きてきたようだ。
その行為を連にみせる男もいたらしい。その母もしばらくして亡くなった。
母と男の逢瀬の間、公園で時間をつぶしていた時に知り合った男性が
この部屋を提供し、彼の衣食住と、学費をはらっているらしい。
「お返ししなきゃいけないからセックスする」という彼に
どう接していいのか分からない。
いっぽう対価も求めずただ優しくしてくれる陽歩に対し、初めて「恋心」を知ってしまった連。
そこに数か月に1度くる男がお金を持って現れた。
暗い話なんだけど、連があっけらかんと明るく、可愛いので
そんなにおも~~~い雰囲気ではないのが幸いです。
面白い!!