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後見業務等で統合失調症などの精神障がいの方と関わることが多かったが、自分の中では根拠もなく治らない病気なんだと思っていました。
この本を読んで抗ADHD薬で治せる可能性があり、統合失調症などの精神疾患は病気では無く特性やくせなんだとの著者の発言に衝撃を受けました。
また、精神病の治療の歴史なども不勉強で知らないことが多く勉強になりました。
著者の発言を妄信する訳ではないですが、現在みてもらっている医者の治療計画などを確認してみようと思いました。
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精神疾患と発達障害が同根だというのは納得できますね。薬で症状が改善するのであれば、社会復帰も早くなるでしょうね。
ただ外胚葉起因と言ってしまうのは早計のような気がしました。素人の分際ですいません。原因の究明に関しても、研究が進むと良いですね。
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日々精神疾患をもつ人々に接していていつも感じていたのは、統合失調症であれ双極性障害であれ、彼らには何かしら発達障害的な特性がある場合がすごく多いなということだった。実は多くの精神疾患の大本は発達障害なんじゃないかと、あくまでも私の実体験からの印象でしかないけれど、ずっと思っていた。
だから、私より遥かに知識も経験の豊富なはずの精神科医たちが、そのことに言及していないらしい(私が知らなかっただけかもしれないが)ことがとても不思議だった。気づいていないのか、気づいていても言っていないだけだったのか、操作的診断方法に慣れすぎて、疑う目を忘れてしまったのか、なぜ誰も言わないんだろうと常々思っていた。同業の知人たちも皆同じように感じているのになぜだろう、と。
だがしかし、本書を読んで、まさに我が意を得たり。
やっぱりね、そうだよね、やっぱりそうだよね。
筆者は、自身の臨床の結果のデータから、より科学的に根拠のある考察として同じことを言っていて、私たち現場の感覚がただの思い込みではないことを証明してくれている。
抗不安薬や精神安定剤でぼーっとするのがつらい、という彼らから、その辛さが取り除けたら、どれほど社会生活が営みやすく毎日が過ごしやすくなって、もっと社会と関わりながら自分らしく生きていけることか!
もちろん、全ての事が投薬で解決されるとも思わないし、単純にことがうまく運ぶばかりではないだろう。治療のためのひとつの手段に過ぎないかもしれないが、服薬によって何かひとつでも明らかに改善されることがあるとすれば、それがどれほどの助けになるか知れない。
もっと発達障害と精神疾患の関連性が精神医療界で認知されて、臨床で活かされていきますように。
追記
イヌとネコのくだり、あれだけはちょっとどうかなぁ〜と思う。これだけは付け加えたい。
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最近では公には「精神病」という言葉は使われていない。しかしいまだに残っている精神疾患への偏見や恐れを解くためにも、このタイトルを選んでいるようだ。
医学博士の筆者によると、「精神病」と言われるものは脳の機能障害や病気で投薬で治る(治す)ものであり、また「異常か正常か」は程度の差こそあれ誰しも持っているものだということだ。よく言われるように、精神疾患から来る鋭敏な感覚や幻覚幻聴が時に「正常な人間」とは違う感覚をもって芸術などの分野で特異な才能を開花させる場合があることも本書で強調されている。
前半で「精神病という言葉は一部製薬会社が自社の利益のために広めた概念だ」と書きながら、その後大半は具体的な薬品名を出して自身の治療の成果の例を挙げている。そしてご丁寧に最後に「製薬会社との利害関係は一切ない」と断りを入れている。
それはともかく、そうした治療の成果を読んでいると、「治療で精神疾患が治った人が、芸術等の才能も同時に失った例はあったのか」などと不謹慎なことを考えてしまった。
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確かに、アトモキセチンとアリピプラゾールはもう少し気軽に使っても良いかもしれない。
それと、栄養改善やろうよ。