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コロナ全盛のこの時代に、とても興味深かった。
同調圧力の功罪。
日本人の国民性としてイジメが起きやすいと感じるが、それのおかげで、それなりに自粛要請にも応じるのかなあと感じた。
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おかしいな〜これいじめじゃないのかな〜て思いながら働いてたこと、ずっとなんとなくもやもやしてたのがちょっとなくなった
類似性と獲得可能性が高かったんだなぁ、、
みなさまのドーパミンがバンバン出てるのわかったし、正義感を押し付けられてるのもひしひしと伝わってきてた
集団でいればいるほど倫理感が低くなっていくからこそ、いろんな人と関わって刺激を受けて、メタ認知力を高められる環境にいられるような努力が大切だとわかりました
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いじめはどの世代にも存在する。
大人になってもそれは無くならないし、なくすこともできない。
なぜならいじめは社会生活を送る上で必要な機能だから。
自分が本能的にわかってることをわかりやすく、学術的に解説した本。
1度読むと理解できるので人間関係に悩んだ時は読んでみてもいいかも。
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「不寛容は理性や知性によって克服できる」と思ってきた私にとって、ヒトが生物としてイジメをその集団に内包せざるを得なかったという論は、ほのかな期待を込めて否定したかったのですが、その考えを受け入れたうえで策を講じないことにはこれまでの堂々巡りだと思わざるをえませんでした。
ただ、学校教育への提言については、もう少し現場の実態を詳らかに見ていただいた方が良いのでは?と感じました。
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こんばんは! 今日紹介する本は、
『ヒトはいじめをやめられない』:著 中野 信子
すんごいお久しぶりです!読書する時間ないわけではなかったです、シンプルにずっと投稿サボってました(笑)
いじめはいけないこと、分かり切っているのになぜ起こってしまうのか。本書はいじめ発生の理由とそのメカニズムを、脳科学の知見から解説、考察する本となっております。
この本に書かれてある興味深い情報を3つピックアップし、超圧縮してお伝えします!
①いじめ=快楽
なぜ人は、いじめという制裁活動をしてしまうのでしょうか。それは、【人は制裁活動に「快感」を感じるように出来ているから】です。いじめはだめだという理性のブレーキを上回るほど、攻撃すると快感を感じるように脳がプログラムされているのです。
もともと、いじめ=制裁活動とは、集団内でルールに従わない者に罰を与えるという、種の維持・保存に欠かせない行動でした。種を維持・保存するための行動をした時(他には食事や性行動があります)には、脳内でドーパミンが分泌されます。
このような背景から、いじめるとドーパミンが分泌され「快感」を得てしまうのです。加えて、いじめには「正義感」や集団からの「承認欲求」が働く特徴があり、より高次の快感を得るものなのです。
◯知識1...制裁活動を「快楽」と感じてしまう人間の特性を浮き彫りにした、「スタンフォード大学監獄実験」というものがあります。学生を看守役、受刑者役に分けて役割を演じさせ、2週間過ごさせるという実験です。ただ演じるだけのはずが看守役は強権的になり、受刑者役に体罰を与えるようになるだけでなく、それがどんどんエスカレートしていったのです。
この実験を取り扱った「es」という映画もありますので、興味のある方は是非ぜひ調べてみてください。
②いじめが増える時期
脳科学の知見から考えた時に、いじめが発生しやすい時期があります。それは、【5月〜6月と10〜11月】だと言われています。この時期は日照時間が変わることから、「安心ホルモン」である「セロトニン」の分泌がうまくいかない時期です。セロトニンが分泌されず、その結果「不安状態」に陥ります。
これは、いじめられる側が精神的に不安定になるのはもちろん、いじめる側も不安状態から暴力性が高まります。その結果、双方に拍車がかかりいじめが発生しやすくなる、エスカレートしやすくなるのです。
対策としては、出来るだけ日光を浴び、セロトニンを分泌することと言われています。これはいじめだけの話ではなく、日常生活でも言えますね。精神的に安定して過ごすためには、日光に当たることが必要不可欠です。
③いじめへの正しい認識
「いじめ」は、【人間という種に備わるもの】ということが分かったと思います。まずは、「いじめはいけないこと」という単純すぎる認識を改める必要があります。
「いじめ=快楽」と見なしてしまう人間の汚い部分をまずは知り、認める必要があります。いじめるとドーパミンが分泌される���高次な欲求が満たされる。このメカニズムを知っていれば、冷静に自分をメタ認知(第三者の目線で自分を見つめること)すれば、いじめる側に回ることはないでしょう。
いじめは悪い子がやるものだ。だから正さねばならないのだという認識を改め、人間はそもそも理想的な存在ではないということを、まずは受け止めることが、いじめ根絶の第一歩です。
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タイトルから想起される情報はひととおり得られる。なぜ「イジメ」をやめられないのかを分かりやすく解説し、やめられない=必ず発生するものと考えて、そのメカニズムを理解し、起きた場合のケアにこそ注力すべきと説いている。
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社会秩序を維持するために、本能的に異分子を排除するという話は面白かった。
ただ、そうなると一方ではなぜ弱者を救済する社会が出来上がっていったのかの説明が不十分な感じ。
苛めはやめられないのは楽しいから。
戦争も楽しいからと書いてある社会学の本のことを思い出した。
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いじめの構造が分かり、衝撃的なタイトルに納得しました。脳科学を利用しているけど、子供達の教育現場への提言もあり、とても勉強になりました。
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大四章 いじめの回避策 より抜粋~ p.157~
「友達がいないからといっても悪いことではない」「みんなと違う考えが悪いことではない」という別の価値観を教えることがあってもよいのではないでしょうか。
そして子どもたちにも、集団を作れば、考え方や行動が違う人に対して、どうしても許しがたいという気持ちが生じてしまうものだということを意識してもらったほうがよいと思うのです。
「いじめてはいけないよ」と教えるだけではなく、「人間というものは、本当はズルをしていない人に対しても、「ズルをしているかもしれないから懲らしめてやろう」という気持ちが生じるものなのだ、そしてそれはとても危険なものなのだ」ということを教えることは必要だろうと思うのです。
もしそうした人間の特性を知っていれば、「あの子を懲らしめてやりたい」と心が揺らいだときに、「ああ、この感情がサンクション(懲らしめてやりたいという感情)なのだ、これは強くなると危険なことになる感情なのだ」と気づかせ、より自分の感情を客観視する力を育てることができるのではないでしょうか。
p183~
「メタ認知力を高めて、自分をコントロールする」
p187~
学校では、人間関係の流動性を高め、子どもたちがさまざまな人に接し刺激を受けることで、狭い人間関係で裏切り者を検出する必要がなくなり、体験的にヒトという種についての知識が蓄えられるでしょう。
そして、そこから自分自身を見返し、成長に合わせて自分をコントロールする「メタ認知力」をつけられるような環境作りも、いじめの防止・抑止には役立つのではないかと考えます。
ここからは、自分の感想です。作者は、脳科学者の立場から、脳のメカニズム、ホルモンを説明し、「いじめ」を分析、回避策を述べてくれました。どこにでもある「いじめ」ですが、著書は本書で、成長過程のヒトがたくさん集まる「学校」に焦点を当てて解説してくれたのだと思いました。
ヒトがヒトである以上、集団では、「いじめゼロ」ではなく、「いじめは存在するもの」。「じゃあ、どうするか」「どうやって回避するか」そのことを、大人も子どもも、ひとりひとりが考えて行動する。「そのきっかけが、教育現場で実行できるといいな~ 校内で、ロールプレイング、ワークショップみたいに」…著書の願いはこんな感じかも。
本書を読んだ感想は、今、導入されたばかりの、「プログラミング教育」等よりも、学校では、「メタ認知力を高める」教育に期待したい。学校の現場は忙しいと思いますが、大人数に、「いじめ予防」教育を効果的に伝えられる、「学校」など、教育機関の果たす役割は大きいと思います。教育関係者の皆様、どうぞよろしくお願いいたします。
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この人の本は面白い。
人の行動特性を脳科学をベースに解説してくれる。
脳科学ベースの説明だと、いじめがあるということも、「よくない」とかの規範意識で批判するのではなく、構造的に発生しうるのだな、という理解ができるので、そこから合理的な対策が取りやすくなる。
この構造理解ができないと、こうあるべき、といったあるべき論・精神論が支配的になるため、ソリューションが実行的ではなくなる。
愛情ホルモンであるオキシトシンが実はいじめの原因になるという話は非常に面白い。
確かに個人の生存という文脈と集団の存続という文脈、両方をホモサピエンスは持ち合わせており、特に集団の存続において、オキシトシンが関わっており、かつ合理的にいじめ(サンクション)が発生するということも面白い。
ということはつまりいじめというのは本能に組み込まれており、絶対に発生するのであり、それを防ぐためには今人類をハックしている脳科学的プロセスを逆にハックし直す(流動性を高める・他人になるなど)ことが非常に重要だ。
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いじめとは何か、いじめを避ける方法とは?といったことが分かる一冊。
教育系関係者には是非読んでもらいたい。
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つながりホルモンオキシトシンが行き過ぎると、執着が虐めとなる。
オキシトシンは善でも悪でもなく、人間がソーシャルアニマルとして生き抜くための生存戦略としてビルドインされている。
その社会を維持するためには異分子を排除する本能がある。
学術用語では、このタダ乗りしかねない人を見抜く機能を「裏切り者検出モジュール」、そして、制裁行動を「サンクション」と言います。
過剰な誤作動的サンクションこそいじめの本質。
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いじめは脳の物質の働きによるものか
中学校はいじめが多い
クラス制ではなく移動教室採用にして
単位制にするとかすれば良いのに
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とても面白い。自分の内在にあるいじめの感情を少し客観視できた。いじめには得がないことを理解できるし、もっと合理的に考えることができるようになった。それはコミュニケーション力だ。相手にも納得する伝え方や受け流し方や切り返し方など、伝える手段を増やす努力が必要だと、私は感じた。
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まさに題名どおりの恐ろしい内容!日本人は遺伝子的にセロトニントランスポーターが少ないので不安感が強いらしい。イタリアンに生まれたかったな…