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「子供の作文から生まれた翻訳書ガイドブック」との副題。
読書探偵作文コンクールなるものが2010年から行われていたことも知りませんでした。
が、読んでみると面白い!
子供達の探偵作文なるもの、普通の読書感想文ではなく、お手紙形式になっていたり、絵本みたいになっていたり、複数の本を紹介していたり、批評していたり。
読書感想文は定型がもうハッキリしていて、それに合わせて書く技術はそれはそれで必要な能力だけど、
自由に書けるということは、感性も探究心も伸ばせるのだなと思いました。ただ、賞を決めるのは難しそうだけど。
翻訳ものを読んで欲しくて、翻訳家たちが中心となってはじめた読書探偵作文コンクールだそうだけど、翻訳書に限らず、いろんな本であっても面白いな・・・。
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[江東区図書館]
もっと読書感想文の優秀作品も読ませようと思ってそれらの集約本を探していてヒットした本。なので「子どもの作文から生まれた翻訳書ガイドブック」、「読書探偵作文コンクール事務局 編」と表紙に書かれていても、最初はさほど気にしていなかったけれど、、、実はこの本は私は知らなかった、大人向けのミステリー作品の関係者による自主的組織、"翻訳ミステリー大賞シンジケート"が、小中高生を対象とした、"読書探偵作文コンクール"の優秀作品を集めた本だった。
ミステリー関係者による"探偵"作文コンクールだけれど、このコンクールの趣旨は「海外の作品ならどんなジャンルでもOK」というもの。そして本作では、「外国のくらし」「科学」「ファンタジー・冒険」「ミステリー」の四部仕立てで、各章の最後にはある翻訳家たちの勧める、その章のテーマに沿った海外書を紹介している。
掲載されている子供たちの作文は、大人の私たちでも舌をまく、さすが優秀作品とされた作文ばかりで、読んでいても楽しいし、読んだ結果、紹介された本を読みたくなってしまったけれど、やはり息子に読ませるのは難度も機会も時間も無理な気がして、最初のいくつかで私自身が読むのをやめてしまった。ただ、この4人の翻訳家たちが紹介している本の中には題名すら知らないものも多かったので、そちらはチェックして"読みたい"登録しておこう。
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「読書探偵コンクール」なるものが、年に一度ある。
外国の絵本や物語を読んで、その面白さを伝えるのだ。
感想文に絵や工作をつけてもよいし、手紙にしても良いし、評論でもよいし、物語に触発されての創作してもよいし、とにかく自由!(募集を、意訳)
読書探偵ニャーロウが、みんなの作品と本を紹介するよ。
こんな面白いコンクールがあったのか。
好き!があふれていたり、興味のおもむくままペンを走らせたり、楽しい。読みたい本が増えました。
「作文っぽい文」亀井可南
今も、「っぽい」世界を大好きでいてくれてるかな?
「『赤毛のアン』を読んで」遠藤ゆみか
なんと、詩で紹介してくれている。マシュウのことは書いてくれてるけど、今回はマリラは無し。大人になったらもう一度アンを読んでほしいな。マリラの詩もよんでくれるはず。
他、太陽系を動物で例えたり→読書感想文って、本を読んで変わった自分を書くことが多いけど、変わらなかった自分を書いていたのが、新鮮だった。
虫の嫌いなお友だちへ、どう?虫ってすごくない?とたたみかけるようにお手紙や絵を書いたり。
これからも、ぜひ応募作品の書籍化をしてほしい。
今年も募集があるみたいですよ!検索、検索。
流行りの翻訳作品は何だろう。
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「読書探偵作文コンクール」という、小中高校生向けの作文コンクールがあるらしい。しばりはひとつだけ、“翻訳作品を読んで”書いた作文であればなんでも良いということで、いわゆる読書感想文だけでなく、作者や登場人物への手紙、二次創作、新聞、短歌などさまざまな形式の作品が寄せられているようだ。
この本は、そのコンクールの過去の優秀作品集であり、かつおすすめ翻訳書のガイドブックでもある。コンクールは、翻訳家等有志の方々のボランティアで運営されているそうで、成立の経緯やこれまでの歩みや選考の様子からは、翻訳書を読むという文化/行為に対する深い愛情が感じられる(もちろん「仕事がなくなっちゃ困る」みたいな現実もあるだろうけど)。応募と選考というかたちで子どもたちとの間に生まれているつながりを思うと、なんだか妙に胸が熱くなる。