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バレエ古典の演目名をそのままタイトルにしたミステリー。
バレエ・ファンなら気になる一冊だと思う。
バレエ「ジゼル」は、幸せな結婚を出来ず亡くなった乙女の亡霊・ウィリたちが、夜中に森の墓場に迷い込んできた人間や裏切った男を死ぬまで踊らせる、という恐ろしい話。
ジゼルも第1幕でアルブレヒトに騙されウィリになるが、森に迷い込んだアルブレヒトの命を最終的には救う。
おどろおどろしい美しさと、ジゼルの純真さに心がキュンとなるので、バレエの中でも非常に好きな演目のひとつです。
比較的上演時間が短いというのも、眠ってしまわないという点で評価が高い(笑)
この小説の方は、主人公たちの年齢設定や、真相を知っていく経緯など、リアリティの点で残念な部分があったものの、小説のストーリーとバレエ「ジゼル」の場面が交錯しながら展開していくところなんかはよく練られているな、と思った。
下リンクは秋吉理香子さんと日本を代表するバレエダンサー・上野水香さんの対談。
↓
https://shosetsu-maru.com/interviews/authors/special_interview/3
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バレエに全く興味のない私でしたが、少し読んでから、急に知りたくなって、今の日本にどんなバレリーナがいるのか、ジゼルはどんな踊りなのか動画を見てしまいました。
それくらい、分かりすく、魅力的に描かれていたように感じます。
実際の動画を見てから、また本を読み進めると、フワッと軽やかに舞う姿や、指先まで意識して綺麗に演じている繊細さまで、頭に浮かんできました。
そういえば、事件の話だった、犯人誰だっけ?というくらい、バレリーナ同士の嫉妬や、切磋琢磨する姿、意識の高さなどに夢中になってました。
逆にいうと、少しミステリー感は弱かったかなと思いますが。
私は、バレエの魅力を知れたので満足です。
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東京グランドバレエ団に所属するバレリーナ達の憧れや嫉妬が巻き起こした事件のお話。過去の殺人事件に関わっていた人物達を次々と呪いのような不幸が襲い、その真相を探る若きバレリーナ。お話はバレエ演目「ジゼル」の話と共に進んでいく…
面白くないことはないんだけど、登場人物の名前や話し方、バレエ団内での過ごし方になんともいえない恥ずかしさを感じていまいちお話に入り込めず。こんな歯の浮いたような同期のイケメンいるか?とか、先輩たちを差し置いてここまでこの子達ばかりが抜擢されるか?とか。
バレエ鑑賞は苦手だったけど「ジゼル」はもう一度見てみたくなったかな。
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15年前の事件が現在に影を落とす。バレエのジゼルをモチーフに、正に、なぞらえた話。うっすら疑わしいあの人があんな感じで…。聖母に続き、作者の思考展開に親しみを感じるが、ラストは意外。若干の狡さを感じるが、伏線回収して大団円であることに変わりはない。
このパターンの物語は、あくまで現実にこだわるのか、幻想交えたホラー混じりミステリーなのかどっちどっちといつも、浸りきれないとこはある。
が、読み進めるうちに、ジゼルとのリンクが美しく物語に彩りを加えて、全く気にならなくなる。
バレエを生で観たい!と感じさせる力を持つ作品。
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以前に「眠れる森の美女」を読んでいて、前作も読みたいと思い手に取りました。所属するバレー団の記念公演で15年前のある事件を機に封印されてた、「ジゼル」を演じるに決まり、それに誘発されるかのように新たな事件が起こり主人公の花音はほかの団員とともに巻き込まれていく…。読み終えて、あぁ…そういうことだったのか…と納得しました。バレエの知識や経験は全くなく、バレエ鑑賞もしたことはないのですが、機会があればバレエ公演実際に観てみたいと思いました!なんとも切なくきれいな余韻を残して読了しました。また「眠れる森の美女」も読み返すつもりです。
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バレエは分からないから、なかなか入っていけなかったが、殺人事件が起きたあたりから面白くなってきた。ジゼルに掛けて物語が進む。
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最近バレエを始めたのと、オケ伴奏の経験があるタイトルに惹かれて。
ジゼルのストーリーに絡めたミステリーで、とても面白かった。バレエ団の日常や舞台に自分も入り込んだ様な気分にさせてもらえる。
中でも、最初の方に出てくるバレエに対する解釈の擦り合わせの会話がとても興味深く、なるほどバレエダンサーはこの様にして作品を作り上げていくのかなと思った。
最後はまさかのどんでん返しと真相で、ミステリーとしてもとても楽しる作品。
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タイトルだけで借りた本。大好きなジゼルを題材にしたミステリー。最後10ページくらいが意外だったしうまくミルタの役とかぶっていて綺麗な終わり方だった。バレエ好きにはかなりオススメな1冊。
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封印していた「ジゼル」を公演することを決定したバレエ団。その後と不可解な出来事が続き始める。圧倒的な実力がものを言う世界で渦巻く嫉妬や愛憎。文字で追うバレエの世界はなかなか楽しかった。最後はあんまり意外ではなかったかな。
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バレエを題材にした小説は初めて読んだ。
ジゼルの光景が目に浮かぶようだ。
殺人が起きるがそれが謎をふかめていく。
結局殺人ではなかったのか?
ラスト意外な亡霊の正体と意外な驚きで終わっています。
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繊細で儚い人間関係と人のこころが丁寧に紡がれていた。
バレエなんて、単語でしか知らなかった世界。観に行ったことも映像で観たこともないけど、景色や世界観にたっぷりと浸れた。
心の奥にしまってあった嫉妬や焦り、怒り、妬み、欲などの負の感情がほんの些細なきっかけで表面に現れてくる描写が生々しくてとてもリアルだった。
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バレエ界の人間関係のドロドロ感が良かった。でもイマイチ話に入り込めず、、、演目の内容が理解しずらかったかな