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「裸の王様」「リーン&ストラテジック」は印象的でした。偉そうにしているリーダーは見透かされると思いました。
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題名の通り。優れたリーダーとは、小心者が持つ特性を発揮し、常に目的に対して合目的的に理想を達成することだけを考えている人であるということ。個人的には人格者にならなくていい、合目的的であれば、自ずと振る舞いは正せる、というメッセージがなるほど。。決断も長い緻密な思考の果てに、ブレないこれしかない、という思考は、坂の上の雲の東郷平八郎の、よき指揮官とは何か、に通じている。
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人に接する以上は、小心者というか、慎重ならざるを得ないのではないでしょうか。その接し方というか、考え方というか参考にさせていただきました。
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理想を持って仕事をし、周囲の人が応援してくる。それがリーダーシップの根幹ではないか、というフレーズが響いた。その他、現物、現場、現実といった3現主義を重んじるなど、筆者に共感できる部分が多数あり、また読み返したいと思った。
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非常に引き込まれ、リーダーシップの内容が腹落ちした。共感できる部分も多く、学ぶ点が多かった。
以下、心に残った言葉。
・プロジェクトを進める上でトラブルは起きる。逆にトラブルが起きてることが順調である。
・リーダーや立場のある人は、必然的に「裸の王様になる」。そして、これを防ぐためには、肌の王様に必然的になることを理解しておく必要がある。
・立場のある人の無意識な反応からも、真意を汲み取られ、部下がそれに向けて忖度を働いてしまう。そうして適切な議論ができなくなる。周囲は心地よいことしか言わなくなる。
・「仕組み」を動かすときの原理原則として、相手の自尊心とオーナーシップを大切にする、「現場、現物、現実」を大事にする(現場を理解せずにあるべき姿は描けない)。
・リーダーがやらければいけないのは、現場が活躍しやすいように、あるいは、現場ができるだけ簡単に結果を出せるように、最適な条件を整えること。
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ブリヂストン元社長の著書。過去の体験に基づき、リーダーシップ論を展開する。非常に共感。
人間には防衛本能があるため、困難に直面したときに「逃げたい」と思うのは自然な反応。おそらくすべての人間に共通する「条件反射」のようなものです。そして、「条件反射」だからこそ、これを克服するのは難しい。
しかし、他者や環境のせいにするのを踏みとどまって、自らの力で困難に立ち向かうことができれば、確実にリーダーシップに一歩踏み出すことができます。そのときはどんなに情けない状況であっても、たとえ結果が最悪に終わっても一向に気にしなくてよい。逃げたか、まともに取り組んだか。問われるのは、ただたっだこの一点です。
合目的的であることに徹すればいいのです。
「合目的的である」とは、目的に合致する言動に徹するということです。ある部署のリーダーを任されているのであれば、その目的は、その部署に課された目標を達成すること。であれば、その目的に適うことだけをやり、目的に適わないことは一切やらない。これを徹底することによって、結果として、自然と人格は備わってくる。私は、そう考えているのです。
部下の「自尊心」を傷つけることほど愚かなことはない―。
私は、常々そう考えてきました。
ミスをした部下を怒鳴りつけて、「だからお前はダメなんだ」などと人格否定に走る上司を見るたびに、気分が悪くなるとともに、「なんて愚かなんだろう……」とため息が出たものです。
…
なぜなら、自尊心とは、人間が生きていくうえで最も重要なものだからです。
しかし、人間とはどこまでも度し難いものです。
どんなに気を付けていても、間違った心が忍び寄ってくる。だから、結局のところ、
「自分は未熟な人間である」
「他者より絶対に優れているところはない」
「他者からしか学べない」
という自覚を持ち続けるしかないのではないでしょうか。
現物・現場・現実―。
この「3現」を自らが体感することが、ビジネスで結果を出す鉄則です。このことを、若いころから身体に刻み込んでおかなければ、優れたリーダーになることはできないと私は考えています。
家入さんは、自分にも他者にも厳しい「剛」の人物でした。しかし、「剛」の人だから豪胆な決断ができるとは限らないと思います。それよりも重要なのは、ひとつのことを延々と、まるで「大河の流れ」のように考え続けること。その緻密で繊細な思考の営みの末に「決断」は生まれるのです。
そもそも、組織における出世などいい加減なものです。
ほとんどが、たまたまそうなっただけ。たまたま、自分の直属の上司が出世したから、それに引っ張られて自分も出世した。たまたま、年次的に適任者がいなかったから、お鉢が回ってきた。そんなものです。
リーダーが仕事をするときには、まず第一に担当する仕事の「理想像」=「あるべき姿」を思い描く。その「あるべき姿」と「現実」の距離こそが、リーダーが自らつくり出した課題なのです。
そして、その課題を解決するための道筋を、メンバーとともに考え出して実行する。その結果、組織に新たな地平を切り拓くという「能動性」こそがリーダーシップ。もちろん、リーダーたる者、ソリューションもできなければなりませんが、クリエイション(創造)こそがリーダーシップの本質だということは、いくら強調してもしすぎることはないのです。
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非常に共感&納得感あり。良い内容だった。以前、著者の「参謀の思考法」も読んだが、そちらも強く共感できる内容だった気がする。決して目新しい内容でもなく、どちらかと言えばリーダーとして本来考えるべき基本的なことや原理原則についてが記されているが、著者の実体験に基づいており、好感が持てた。タイトルで損をしているんじゃないかなーと思える良書。
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ブリジストン元CEOの荒川さんの経験から出てくる言葉に重みを感じる。
心に残るフレーズが多かった。
・トラブルが起きているからこそ、「仕事は順調だ」と考える
→トラブルを解決する。リーダーの重要な役割の一つ
ビジネスにおけるトラブルで解決不可能なものはない
ビジネスは人間対人間の営み。絶対に逃げず、信頼関係を結び、
知恵を出し合えば必ず糸口が見つかる
・報告とは、トラブルを報告すること、である
・仕事の所有権を決して手放してはならない
自分の意見を捨てれば「子どもの使い」でしかない
・面倒見のいい上司が必ずしも部下のためになるわけではない
→過保護の上司は部下を殺す
上司が助け舟を出す一線を引くのが難しい。ケースバイケース。
・答えがわからない、という臆病さを持つ
・リーダーは1円も稼いでいない
・現場に「お前が来てやってみろ」と思われたらリーダー失格である
・現場を知らないものは決断できない
3現主義(現場現物現実)
・権限移譲を責任逃れの言い訳にするな
考え続けるから、一瞬の判断ができる
・理想を掲げつつも臆病な目で現実とのかい離を見定め、適切な目標を設定する
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リーダーに限らず、サラリーマンにおいて学べる点が多い。
●報告とはトラブルを報告する事
●短い言葉でメンバーの頭に刻み付ける
●原理原則を死守する
●現場を知らないものは決断出来ない
●大河の流れのように考える
●心配性だから先見の明が育つ
●部下の痛みに敏感であれ
●戦略的なケチであれ
●リーダーの評価はその座を去ってから定まる
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れたリーダーはみな小心者である
取り立てて鋭い主張はない。平凡だが重要なことを繰り返す。東京外大インドシナ語から世界のブリヂストントップに栄達した成功物語。著者は奢ることなく、謙虚かつ厳しい。ポイントは「リーダーシップ」それも「オーナーシップ」をもって。
究極はノブレスオブリージュのエリートづくりが不可欠に思う。
1.「面白い」「主体的に」はセット 軍隊式・体育会式は時代遅れ
2.強烈な危機感 本物の思考力 考え続けている 一瞬の判断が出来る 「決断」は思い付きではない
3.「裸の王様」リーダーは権力を持つ 部下は忖度する 正しいことより喜ばれること 部下のヨイショ 恥ずかしい王様
4.組織は変化を嫌う 組織の変革を起こせるのはリーダーだけ
5.経費はケチ→投資は戦略的・大胆に→「価値」を創造する
cf 三和銀行 粗利経費率ではなく、「経費粗利倍率」ととらえる
6.権力はできるだけ隠す 「理想」を第一に
中坊公平氏 「正面の理、側面の情、背面の恐怖」
権力より「実力」で権威を示す
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タイトルの真意を知るため、読みました。最も印象的だったのは、繊細さを束ねる。心配だから、現場に足を運ぶ、考え続ける、先を読む。です。良い意味でグローバル大企業CEOも同じ人間なのだと思えました。
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ブリヂストンCEOを務めた荒川氏によるリーダー論。自身の自慢だけに終始する自伝的内容ではなく、経験に基づくリーダーとしての素養がコンパクトなまとめられていて業界問わず参考になった。
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ブリヂストンを2006-2012の間、CEOとして率いた荒川詔四氏のリーダー論。すごく共感できる点が多く、こういうリーダーを持つことができた社員は幸いだと思う。
P282(ほぼ結びの箇所)
しかし、これだけは言えると思っています。在任中の業績が、リーダーの真価とは限らないのだ、と。だから、在任中に刈り取れるだけの「数字」を刈り取るようなことだけはしてはいけない。その結果、必ず次世代は、“荒れ野”で苦労を強いられるからです。
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本書に出会ったことをきっかけに、読書の世界に足を踏み入れることになった。
個人的に思い出の詰まった本。
内容的には、小心者であることはむしろリーダー向きであり、その理由は小心者であるがゆえ、想定されるリスクに対する対策は人一倍行うためというもの。だった気がする。
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まず、「参謀の思考」の方を、就職を控えた長男にプレゼントしましたが、や、こっちの方がよかったかも?という第一印象です。(もちろん「参謀の思考」も面白かったですが)
「小心者」「臆病」「ケチ」という、一見ネガティブな性質の中に、優秀なリーダーになる素質があると理解しました。荒井さんがブリヂストン時代に経験したことについてのお話ですが、荒川さんがおっしゃっていることは、企業に勤めている人以外の、年齢と立場を超えて、主婦として、親として、友達として、委員長として、クラブの部長として、後輩として、、、ありとあらゆる立場の人に大変役立つ内容です。
「原則原理」「あるべき姿」については、常に選択と決断の繰り返しである人生そのものにとても役立ちます。生き方そのものに役立つヒントが盛り沢山です。
荒川さんは、ご家族をはじめ周囲に恵まれたと書かれていますが、これは荒川さんが素晴らしい人格の持ち主だからだと感じます。そして、とっても!?「エライ人」なのでしょうが、今の立場にあぐらをかくことなく、謙虚でいらっしゃるところもとても好感が持てました。荒川さんと仕事でかかわった方々はさぞかしラッキーで、幸せで、そしてとても楽しかったのではないでしょうか?ちなみに荒川さんが、このレビューを絶対に読むことはないと思いますが(笑)、一言申し上げてもいいでしょうか。荒川さん、ありがとうございました。
この本は、(ピカピカの)入社一年生になるであろう、長男の来年の誕生日プレゼントにしようと思っています・・・。