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THE ファンタジー小説。
解説によると、ファンタジー小説というのは、商業小説として売り上げを出すのも、企画を通すのも難しいらしい。
まして、著者はホラーやミステリージャンルで実績のある方らしく、それがマイナスに働くこともあるらしい。
ですが、ファンタジー好きな私としては、とても楽しく読ませてもらいました。
ラノベでも異世界転生ものは流行っていますが、それとは一風雰囲気が違いますね。土台があって、わくわくするだけじゃなくて、すこし考えさせられました。
「10の願いを叶える力」
それが、別世界に飛ばされた上で与えられる。その時、自分ならどんなことを願うだろうか。
自分しかいない世界ならば、案外叶えたい願いもそれほどなく、すぐに飽きてしまうのかも。とも思うと、人は社会的な生き物なんだなぁと思ったし、新たな世界に来てすら、過去をすんなり振り切ることは難しいのだと思わされた。
読者としては全体を見ながら考えるからあれこれ言えるけど、実際のところ同じ状況だったら、案内役から可能な限り情報を引き出して、新たにこの世界で生きていくための戦略を立てて…なんて風にはできないのだろうな。
それでも、私だったら、他言語を話す人と不自由なく意思疎通できるようになりたい、と願う。
ところで本筋とずれるけれど、私は本書に登場する国が「麗和」なことに、非常に驚いた。4年近く前に出版されたのに。漢字は違うといえど。
主人公の年齢も同じだったし。たまたま手に取った本だっただけに、そんな偶然の重なりもおもしろくて、今読むべくして読んだような気がしています。
続編も、著者のファンタジー以外も読んでみたい。
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クジを引いて当たったら、異世界で願いが10叶うってスタートで、主人公の30代バツイチ無職の女性が美人に変身し、豪邸を建て、自分を襲った男を召喚するってとこまでは、人の欲望を描く寓話的話かと思ったが、そのあとファンタジー世界での国家戦争の話になり、だったら主人公が不倫したり、通り魔を痛めつけるエピソード(結構リアルに書いてある)は要らなかったんじゃないか。そこがせめてもう少しあっさりしていて、ファンタジー世界の成り立ちみたいなものに注力していたらもっと面白かったかも。
ファンタジー世界の成り立ちが、実はスタープレイヤーに関わっていそうなのだが、謎解きはなしで終わった。
これは二作目以降で明らかになるのかもしれないが、何となくもやもやする。
なぜスタープレイヤーに選ばれたのか、どうして10の願いが叶うのかは分からずじまい。
ナルニアみたいに、一話はきちんと完結して、尚且つ通して読むと、ひとつの世界の始まりと終わりがわかるっていうのが理想なんだけど。
最後まで読めたので面白くなくはなかったのだけど、続けて二作目も、という気持にはならなかった。
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昨今ラノベやアニメで異世界転生主人公最強ものが多いが、どれもビデオゲームのファンタジーRPGが元になっているように感じる。本作もそれらと同じ転生チートスキルものではあるが、そこには古のファンタジーノベルの脈動が感じられる。以前読んだ「図書館の魔女」に近い味わいだ。著者の発想やイメージの素になったものがゲームか小説か、面白さの違いはそのあたりにあるように思った。邪推だし的外れな感想かもしれないけれどね。唯一の不満は登場人物一人ひとりの思想や情動の発露の描かれ方がやや薄い点。それがあれば申し分ないのだけれど。
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人生には、適度な思考停止が必要だ。
"れいわ"と出てきた瞬間、偶然なのだろうけど鳥肌が。すきだな。
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超面白いんだけど、
異世界ものとかファンタジーとか括られるとなんか腑に落ちない。
まだ続きを読めるという状況が心の余裕を産んでたのに、読み終わってしまった。
好きな小説は登場人物に好感を抱くことが多いが、今回は特に誰もそんなに好きではない。しかし誰しも納得の行く行動を取る。
とても面白かった。
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新しい国の名前麗和で鳥肌たった…
恒川光太郎さん本当好き
ホラー要素ほぼゼロだったので自分的にはストレスフリーで読み進むことが出来た
推し!!!
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分を越えた力を手に入れたとき。
本性が現れる。
RPGとSimCityのような世界観が面白い。
ただそれは現実ではないから面白いのであって、もし自分が渦中にいたら堪ったものではない。
コツコツと積み重ねる醍醐味は、瞬時に手にすれば味わうことはけしてない。
もし、願いが叶うとしたら…
なんて、宝くじの皮算用程度が丁度良い。
妄想もファンタジーだから面白い。
ゲームをクリアしたような読後感がまた面白かった。
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読み終わってスッキリしました。
ジャンルとしては、異世界冒険ですが、わくわくという気持ちよりも、爽快という気持ちになりました。主人公が10の願いを使って物事を解決していくところに、苦労があまり感じられず(あまり苦悩などについては書かれていない。)ズバズバ解決していくところが爽快でした。
「ヘブンメイカー」では、心情描写が多いように感じましたが、個人的には、この作品では、あまりそういうものは感じませんでした。
読み終わったら一つの冒険を体験したかのような気持ちになりました。
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他の方もおっしゃってますが、
れいわ にびびりました。さすが恒川さん
普通に面白いですいいないいな
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異世界転生もの?ファンタジーは好きなので設定に惹かれて読みましたが、主人公がそんなに悩みもせず子供を生き返らせたり、あっさり話が進んでいく感じで、夢中になるほどではなかったです。
すぐ気楽に読めるので暇な時にはいいかな〜
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ファンタジーなんだけど、妙にリアルな感じがする話。むしろリアルが入り込むことで超次元的な力が引き立つのかな?
主人公の心の成長という部分で、過去の回想は必要なんだろうけど、ちょっと長いなという感じ。
ただ、ラナログの話もだけど、いろんな世界を行ったり来たりしながらというか、多視点的に読めるのは、ファンタジーみが出て割と好きかも!
あと個人的には、特に章立てされておらず、ひと続きのお話、まさに主人公の時間と共に進む感じがして、ファンタジーらしく一気に読めるので良かった!
スッキリ感こそあまりないけど、まるで冒険したみたいな達成感は感じた!
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2020.9.27
設定も世界観も好きだった。
もっともっと長くてもいいから人物描写や背景を知って没入したかったです。
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こんなに爽快なファンタジー小説は初めてです。10個の願いという制限が、物語にスリルとドラマ性を生み出していると思う。恒川さんはノスタルジックなホラーを書くという印象があったけれど、こんなに明るくワクワクするような話も書けるのかと意外に思った。
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34歳の冴えないバツイチ女性が主人公っていうのに、驚きと親近感(年齢が近いので…笑)を持って一気に引き込まれた。
作者の本は初めて読んだが、ホラー、ミステリ作家らしいという前情報を頭に入れて。
前半の主人公の心情の動きや、スターの使い方のリアルな描写に、彼の別のホラー作品も読んでみたいと思った。
後半につれ、世界の仕組みが少しずつ明瞭になっていき、ファンタジーとしての世界観が広大なのにリアルさを持って、読みながらドキドキ、ハラハラさせらあっという間に読み進んでしまった。
主人公が頭の回転の良い、聡明な人物で良かった。
そうじゃないと、物語は進まないんだけれど。
続編も楽しみ。大方の謎は次回で解き明かされるのだろうか?
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思っていたほどの感動はなかった。でも「やりたいことをするために生きている」っていう言葉には胸打たれた。