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キャラクター造形が面白い、あとがきでも買いてあるが、脇役でも印象に残る。確かにCSIとかそういうテレビシリーズもののよう。キャラが目立ち、会話も映像的、展開に派手な演出がある。しかし、伏線はゼロに等しいのでオチが不愉快。
一気に読める。
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「羊たちの沈黙」を思い出させるような残酷な事件からスタート。
更に六人もの殺害予告があり、その中には主人公の刑事もいて…というワクワクさせるのだが、その後がいただけない。
あまりにも簡単にターゲットを殺されてしまうし、テレビレポーターは勝手に情報を公開するし、警察官たちも全然まとまってないし。
何より主人公のウルフに全く魅力を感じなかった。ハリー・ボッシュもビックリなはみ出し振り、というより暴走という感じ。同僚のバクスターもウルフのどこが良いのか、いつまでも未練タラタラだし、ウルフしか見てないし。
むしろ脇役のエドマンズが地道に膨大な資料や証拠から事件の核心に迫っていく様の方に興味が湧いた。なのに中々誰もエドマンズの話を聞いてくれないし。
まあこんな殺人課なら異動した方が彼には幸せか。
訳者あとがきによると続編があるようだが、この結末で一体どうするのか。それとも遡るのか。
申し訳ないけど、話の展開、真相、結末ともに好みではなかった。
期待して読んだだけに残念。
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6人の遺体が切断され、縫い合わされてひとつになった身体が発見された。その後さらに数人の殺害予告が届く。その中心にいるのは心を病んだ敏腕刑事…というシリアルキラー好きにはたまらない設定。そもそもの発端の事件をまだ咀嚼できないうちに舞台は数年後、そしてシリアルキラーの登場となる。関係があるのは明らか。死体の山から関連性が徐々に解かれていく。
広げに広げた大風呂敷をどのように畳んでいくのかハラハラし、伏線回収のため行ったり来たりしながら読んだ。
こんなに大掛かりな事件の結末はたいてい尻すぼみになることが多いが、この小説は過去と現在を適度に配置し、うまく着地させたと思う。
なんといっても、最初は使えないヤツと思われていた新人刑事が先入観にとらわれずによく働いて、人柄もとても好感が持てる。
それに比べて、主人公とその同僚の女刑事はどうにも中途半端で共感できない。
その2人以外の刑事たちは結構魅力的なんだけど。
犯人についてはもっとモンスター味を出せたと思う。調査能力や身体能力など詰めて描いていたらさらに説得力があるのになあと思った。
小説自体が様々な視点で描かれ統一されていないので、混乱するのも作者の狙いだろうか。
読後、もう一度主人公の視点で読みたいと思ったけど、このページ数を再読するのはつらい。
これだけのボリューム、ここから何冊もスピンオフができそう。
エドマンドのその後の活躍を読んでみたい。
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読むのに時間がかかったけど、全然入り込めなかったわあ。ほんとネットフリックスの海外ドラマ(けして映画ではない)みたいなんだよなー。国籍とか見た目で俳優の個性を付けて、それでなんとかドラマが動いてる感。私には警察という組織の中でだらだらやってるだけで、名前覚えらんないから話の内容も追えてないし。電車の中で文庫読んでる感はすごいあったわ。