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私は今の仕事に愛を感じたことはない。
やりがいはあると思うし、自分で決めた仕事だから、ちゃんとやらなきゃと思ってる。
でもこの本の中で働く人たちは、みんな自分の仕事に愛をもって取り組んでいる。アニメが好きだ、この作品が好きだ、っていう気持ちだけで前に進んで行く。その熱量があるからこそ、多くの人に届くものになる。
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最近お気に入りの辻村深月で、本屋大賞ノミネート作ってことで入手。たまたま、こないだ読んだばかりの”スロウハイツ”と関係性の深い作品で、そういう意味でも良かった。正直、アニメ好きの部分に関しては全く共感できないんだけど、仕事に対する情熱物語、ってだけでも十分に読む価値はあった。主人公がリレーしていく連作短編的な味わいも自分好みで、相変わらず満足度は高かったです。
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その年の「覇権」を取るアニメを目指し、各会社の制作チームがしのぎを削る。
共通の時系列は一貫して進めながら、それぞれの場面をプロデューサー、脚本家、原画家を主役として物語を描く。
ある人物からみると嫌なキャラが別の人物の視点からみると実は良いキャラであったりと、主人公を入れ換えながら描く作品の利点を生かしている感じ。
作品への愛や男女間の組合わせなど、読後感が有川浩の「シアター」に近い。
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何度も頷きながら読み返す。
プロデューサーとして、いろんな人にプレッシャーかけられる一歩でいろんな人からプレッシャーをかけられる。でも好きだからできる。好きなもののために踏ん張れる。
そうして出来上がったものを、愛の溢れる人の元へ届ける瞬間の緊張とワクワク感。
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181016
設定、アニメ業界というのがまず面白いし、
好きなものだからスイスイ読める!
やっぱり、一番最初に出てくる人が主人公っていう感じは抜けないから、有科さんが主人公なんじゃないかって思ったけど、本当は斉藤さん?
好きなものを仕事にして、これだけ自信持ってできるのっていいなぁって思った
利害関係とかあるかもしれないけど、それでもみんな頑張ってるんだなぁって
一章の話も好きだけど、三章のみんなが大集合するお祭りのお話もすごく良かった。
宗森さんの立場になって考えちゃった。(笑)わたしだったら大歓迎でアニメも全話見て対応する!!!
好きって気持ちは強いなぁって思ったのと、
アニメちゃんと見よ!って思った。
文庫巻末の座談会もとても素敵だった。なにより、辻村さんがアニメがとても好きなのが伝わってきた。
アニメとか小説とかサブカルチャーを好きではない人にとってはわからない、ピンとこない小説かもしれないけど、そういうものが好きって思う人であれば、必ずビビビッとくる作品だと思う!
アニメ化してほしいな!!
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出版された頃王様のブランチで紹介されていたので、文庫本になるのを楽しみに待ってついに読みました。面白い話もあったけど、どこかアニメのようなドラマのような偶然すぎる展開が多くて読みながら冷めてしまいました。私にはこの人の文章は合いませんでした。
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まさかこんなに面白いなんて!NHKの3週連続の2時間ドラマで是非。バクマン。が好きなら間違いない。ライトノベルよろしくキャッチーなオーラを出しつつもしっかりと書き上げるのは、さすが辻村深月。
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他作品とのリンク:チヨダコーキ(知らなくても大勢に影響はなし)
アニメはまぁ観るけど業界には詳しくなく、「ハケンアニメ」という言葉も知らなかった。勿論、アニメにかかわる仕事もいろいろあるということもよくは知らず。
聖地巡礼とか、実際そんなにうまく行くもんかねと思ったけれど、まぁフィクションだし。アニメが受け入れられないラストなら救いようがないし。だからヌルいけどこれで良いのかも。
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いやー面白かった!!
ところどころジーンときてウルウルしちゃうくらい熱くて爽やかだった。
そこそこの分量の中編作品と行ってもいいくらいの三つの章+最終章から成る大作だけど、面白くてどんどん読み進んじゃう。三つの章の出だしが全く同じなのもいい。それぞれの主人公が立場の異なる女性だってのもいい。で、他の章でもちらっと出てきて、最終章の後半ではみんな登場して大団円。ベタっちゃベタなのにとても感動してしまった。いやー本当に良かった。これは三部作で映画かドラマにして欲しいなぁ。
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ひたすら文庫になるのを待ちわびて。
とはいえ意外と分厚く、積読の山から手に取るときは若干気合いを入れたのだけど、電車通勤で読むにはもどかしい程で、休みの日に一気読みすれば良かった。
その先が気になって止められないし、特に二章、三章は気持ちが溢れ過ぎて涙が止まらない。
みんな熱くて愛に溢れてて、人との繋がりがこんな素晴らしいものになるんだなと。
意外と行城さんにグッときた。
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面白かった!
長編かと思いきや連作短編だった。
でもだんだん人の輪が繋がっていって良かった。
アニメファンとしてその舞台裏が覗けたのも新鮮。
こんなに多くの人の手によって作られてるんだなぁと。
愛され磨かれ世に出てくるんだなぁと。
ハケンアニメって派遣だと思ってたら全然違った。(笑)
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誰もが知っているアニメくらいしか観てこなかった私には、へぇー!!の連続でした。
一人の人が絵を描いている訳じゃないのかー。
娘が産まれてから、某人気アニメを一緒に観るようになって、あれ、今日のこのキャラの絵がいつもと何となく違う!と思っていたのですが、その謎が解けました。
今回の辻村作品はブラックな所がなく、含みがない分
純粋に楽しめました。
自分の仕事をこんなに愛せる人たちがいるのかと、素直に感動。
ゼロから何かを生みだせる人は本当に凄い。
そして生み出したものに骨組み立てて、命を作り上げていく人たちも凄い。
作家さん方、いつもお世話になっております、と心から伝えたい。
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http://takotakora.at.webry.info/201711/article_2.html
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面白かったー。
王子と猛獣使いの話をもっと読みたかったが、まぁ他の話も面白かったのでよしとする。
アニメ好きの一人として、とても楽しめた小説でした。
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短編を一つ一つ読み終えるたびに、心が体が震えて熱くなる、熱くさせてくれる、そんなお仕事小説でした。
好きな事を仕事にする。
これはアニメやドラマ、小説なんかでよく描かれる世界だけど…仕事にした結果、楽しいことばっかりじゃなくて、むしろ辛い事の方が多い。それでも立ち上がって、立ち向かって行き、情熱をもって取り組む。
登場人物の、その姿勢がとてもかっこよくて、羨ましく感じた。
アニメって、それだけで「=ヲタク」みたいに偏見持つ人もいるかもしれない。
けれど、これ読んで改めて、「アニメ=ヲタク」って簡単に馬鹿にできるものじゃなくて、
作る人は、魂削って作ってる。作中にあったように「職人もの」だと認識させられた、そんな情熱のこもった作品でした。