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映画化原作は観てから読むか、読んでから観るかをいつも迷いますが、個人的にはこの作品は観てから読んで正解でした。
映画は斎藤監督を中心に据えて、オムニバスである原作のエピソードを時系列をそろえて1本にまとめたような脚本でした。最後まで描けてないとか賛否はあると思いますが、映画の尺の中でよくまとまっていたと思います。改変されていた部分もあるけど、原作のテイストは損なっていないと思います。
前述のとおり映画を観てから原作を読みましたが、キャラや作中アニメのイメージがビジュアルで浮かぶので、すんなりを物語に入っていくことができました。かなり分量のある本ですが、アニメ好きならこれはおススメです。
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元気、エネルギーをチャージ出来ちゃう、そんな物語でした。チヨダ・コーキも登場でうれしいな~。みんな応援したくなる、愛しい登場人物たちに心奪われ一気読みです。
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辻村深月、アニメ制作現場の世界を描く。
登場するディレクターやプロデューサーやアニメーターはそれぞれ癖はあっても皆有能で、アニメを必要とする人vsしない人の構図を取りながら、どちらも豊かだという、何だか普通にいい話。
こんなテイストの話、他の誰かに任せておけばという気がしないでもないが、この人、アニメが好きなんだろう、そういう悪態をつきながら、フレーズに登録したように、心がさわさわさせられたところもあった。
劇中描かれるアニメのアイデアがなかなか良くて、ほんとの絵で見たい気がする。
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一章、二章…と意外な繋がりがとても楽しかった。そして魅力的な人がたくさん。大好きな作品になったと思う、ハケンアニメ。
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すごく面白く、自分はアニメには疎いので、すごく感心しながら読みました。
王子千晴にやられました。すごくかっこよかったです。
そして、また作品同士が繋がっていく。この辻村深月の感じが大好きです。
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文章の書き方や登場人物の性格などの作家さんの特徴と、読み手である自分の間には相性があるのでしょうが、辻村さんとは間違いなく相性が良いんだろうなと改めて思いました。
メインとなる3人の男女がいるのに、恋愛に主軸を置いていないところとか、みんなそれぞれ好きなものがあって、仕事に打ち込んでいるところとか、もう好みすぎて毎回悶えました。CLAMPさんのイラストも素晴らしいです。
彼らに負けないよう、仕事を頑張りたくなる本です。
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愛があふれている。登場人物たちの仕事への愛、作品への愛、そして作者の辻村深月さんのアニメへの愛が熱い。アニメ業界に限らず、どんな仕事にも通じる愛。うらやましくもあり、勇気づけられる。特に軍隊アリと公務員が好き。いい仕事は、自分も他人も助ける。
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「好き」をお仕事にするとこんな達成感を感じることができるのだろうか、と読んでいて羨ましくなるくらいに全員がイキイキしています。
特に好きだったのは王子監督。彼と仕事をすることはすごく大変そうだけど、やり遂げた後の達成感はとてもすごく充実したものだろうな、と。
一緒に仕事を出来たら幸せだろうな、と思いました。
続きを読みたい1冊です。
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辻村作品との連携が相変わらず見事だった。
内容的にはなんか無理やり恋愛に結びつけようとしてる感じが見えてしまいイマイチだけど、その点を除けば素晴らしい。
働くことについて考えさせられる名作
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アニメ界のお話。業界に生きる人たちを凄くわかりやすく描かれてます。テーマがアニメなので、想像しやすく話しにスッと入っていく事が出来ました。アニメ業界で働くそれぞれ違った立場からの3人の視点を追ってボリュームたっぷりです。
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アニメ業界で働く三者三様の女性たち(+執事一名(笑))のお話。
出てくる登場人物それぞれに魅力や能力があり、だからこそ他者をそれぞれの感性で認めていく描写がアツい。
アニメーションという、一つの成果物があるため、作中の課題を乗り越えて作り上げたときの登場人物の達成感を想うと目頭が熱くなる。
ザ・職人、ザ・プロという感じ。登場人物の原動力も見事に表現されている。
一話目で出てきた主要キャラが、二話目の主人公視点になり、二話目の主要キャラが、三話目の主人公に…という構成で、物語に厚みがでて面白い。
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私は今の仕事に愛を感じたことはない。
やりがいはあると思うし、自分で決めた仕事だから、ちゃんとやらなきゃと思ってる。
でもこの本の中で働く人たちは、みんな自分の仕事に愛をもって取り組んでいる。アニメが好きだ、この作品が好きだ、っていう気持ちだけで前に進んで行く。その熱量があるからこそ、多くの人に届くものになる。
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最近お気に入りの辻村深月で、本屋大賞ノミネート作ってことで入手。たまたま、こないだ読んだばかりの”スロウハイツ”と関係性の深い作品で、そういう意味でも良かった。正直、アニメ好きの部分に関しては全く共感できないんだけど、仕事に対する情熱物語、ってだけでも十分に読む価値はあった。主人公がリレーしていく連作短編的な味わいも自分好みで、相変わらず満足度は高かったです。
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その年の「覇権」を取るアニメを目指し、各会社の制作チームがしのぎを削る。
共通の時系列は一貫して進めながら、それぞれの場面をプロデューサー、脚本家、原画家を主役として物語を描く。
ある人物からみると嫌なキャラが別の人物の視点からみると実は良いキャラであったりと、主人公を入れ換えながら描く作品の利点を生かしている感じ。
作品への愛や男女間の組合わせなど、読後感が有川浩の「シアター」に近い。
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何度も頷きながら読み返す。
プロデューサーとして、いろんな人にプレッシャーかけられる一歩でいろんな人からプレッシャーをかけられる。でも好きだからできる。好きなもののために踏ん張れる。
そうして出来上がったものを、愛の溢れる人の元へ届ける瞬間の緊張とワクワク感。