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任侠シリーズに登場する甘粕刑事を主人公にしたスピンオフ。セリフは甘粕らしいが、事件捜査に臨む姿勢や解決シーンはらしからぬ描写という印象。スピンオフ作品としてサラッと読める。
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に任侠シリーズのスピンオフとしてマル暴刑事の甘糟が主人公として描かれているが、中々スピンオフではもったいないキャラクターである。
ヤクザにマル暴らしからぬ刑事として弄られるも、中々良い仕事をしている。
気楽に楽しい刑事物に座布団一枚!
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任侠シリーズのスピンオフなんですね。
マル暴に合わない甘糟のキャラが生きていて面白かったです。
でも本人が思っているだけで本当はマル暴が似合っているのかな。
次が読みたいですね。
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いや~、面白かった~☆
タイトルにもなっている<甘糟(あまかす)>くんは、まちがいなく「警察小説史上、もっとも気弱な刑事」だ。
今野氏の<任侠シリーズ>でちょい役で出てくるあの”彼”である。
任侠シリーズでも彼はぼやいているけれど、本作ではぼやく、ぼやく。とにかく、ぼやく。
ぼやき節が止まらないし、冴えてさえいる。
そんな史上最強の”気弱”な刑事が、なんと、マル暴なのが驚きだか(→ここは本人も自覚している)、もっと驚きなのが、なんだかんだ言って、マル暴として優秀な刑事なのだ(→ここは本人にまったく自覚がない)。
暴力団構成員が殺害されたことでストーリーははじまるが、そういうものを扱いながらも物騒なきなくささはまったくない。
なんだろう、こういう書き方ができるところが今野氏のすごいところなのだろうな。
「もし、俺がグレてなくて、あんたが警察官じゃなかったら、いっしょに飲みに行ったりできたかな」
やられたぜ~い。
こんなことを言われたら、もうどうしたらいいんだろう。
とにかく甘糟くんのぼやきをはじめ、上司の郡原やヤクザ側の人物たちとの会話が絶妙で、ときに「え!」を声をあげ、ときにくすっと笑いながら、気づいたら甘糟君のファンになっていた。
これ、シリーズものとして続編に『マル暴総監』があるようだ。
こっちも読んでみよう。
===データベース=======
甘糟達夫は「俺のこと、なめないでよね」が口ぐせのマル暴刑事だ。
ある夜、多嘉原連合の構成員が撲殺されたという知らせが入る。
コワモテの先輩・郡原虎蔵と捜査に加わる甘糟だが、いきなり組事務所に連行されて―!?
警察小説史上、もっとも気弱な刑事の活躍に笑って泣ける“マル暴”シリーズ第一弾
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「任侠」シリーズに登場していた下町のマル暴刑事甘糟、実は結構な優秀なデカでした。意外ね。
阿岐本組が出てくるかと期待してたんだけど、それはなかった。
でも多嘉原組長とアキラも、ちょっと良いよね。
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マル暴と言えば、ゴリゴリの本家も顔負けの、どっちが刑事でどっちがヤクザなのか分からない様な刑事を想像しますが…
この作品は違います(笑)
どちらかというと、刑事には一切見えないような刑事さんの活躍物語です。
登場人物みんなキャラが良い!!
テンポよくさくさく読める作品です。
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'22年10月22日、Amazon audibleで、聴き終えました。今野敏さんの小説、確か以前も読んだ事ありましたが…ちょっと覚えてないですಥ‿ಥ
面白かったです。理屈抜きに、楽しめました。
主人公を筆頭に、登場人物が皆、魅力的で…やくざのアキラでさえ、親しみを覚えました。
今野さんには、もう少し、ハードボイルド的なイメージを持っていましたが…良い意味で、ひっくり返されました。ちょっとコミカルな、本書のような主人公も、いいなぁ…。
今野敏さん、もう少し読んでみようかな。
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甘糟さんと郡原さんと本署の梶刑事とのやりとり。読んでいて捜査が進むにつれて犯人が最期まで分からなかい展開。マルBの価値観や警察内部に思考を読み取れた。郡原さんのぶっきらぼうであるが、的確な判断、指示、人情味がある雰囲気が私にはグッときた。
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この作家さんの任侠シリーズに出てくるマル暴刑事甘糟さんが活躍する話。
マル暴刑事といえば、見た目はほぼ暴力団と変わらないイメージだが、主人公の甘糟刑事はサラリーマンのように無難に人生設計をしている。
その割に暴力団からの信頼はなぜか厚い。
そんな甘糟刑事と警視庁捜査一課が共同して事件を解決する話。
相変わらず、スカッとする話なのでこの作家さんの本は読みやすい。
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『任侠シリーズ』のスピンオフ。穏健派で争い事を好まないという刑事らしくない刑事、甘糟達夫の活躍を描くライトミステリー。
甘糟達夫。警視庁北綾瀬署勤務の巡査部長だ。齢 35 歳だが童顔と痩せた小柄な体格で、ヘタすると 20 代に見えたりする。当然ながら押し出しも強くなく、とても刑事とは思えない。
なのに配属されたのは、どういうわけか組織犯罪対策課。通称「マル暴」だ。おまけに所轄管内には暴力団事務所が多いときている。
せっかく就いた安定の公務員。平穏無事に定年まで勤め上げることを目指す甘糟にとって、苦難の日々は続く。シリーズ1作目。
◇
甘糟の当直中に、管内に事務所を構える暴力団組織・多嘉原連合の構成員であるゲンが撲殺されたという知らせが入った。
殺人は自分の担当ではないと安心していた甘糟だったが、合同捜査本部が立ちマル暴にも応援要請が来た。駆り出されることになったのは若手の甘糟と指導係の郡原。
マル暴の権化のような郡原と本庁捜一警部補の梶の間で気を揉みながらも、多嘉原連合はじめ管内の暴力団事務所に顔を出し様子を探る甘糟だったが……。
* * * * *
扱う事件は結構ハードではあるけれど、『任侠シリーズ』との共通点が多いのでストーリーに入っていきやすい。共通点には例えば次のようなものが挙げられます。
まず、少々コミカルな作風で、主要人物が命の危険に瀕する惧れがない点。
また、甘糟がマルB相手に恫喝も威嚇もせずに、愚痴や泣き落としのような要請の仕方をする点。
そして、マルBから見ても甘糟はどうにも憎めない刑事だという点。
ただ『任侠シリーズ』では描かれていなかった甘糟を知ることもできました。
本作の甘糟はなかなか頭が回るし土壇場の度胸もいい。
犯人側の描いた絵図を読み取って暴力団同士の抗争を未然に収め、事件も解決に導いた活躍は見事のひと言でした。
おまけに対立する組織双方から感謝されるのだから、意外に人徳があるのだとわかります。このあたりは、さすが主役です。
警察小説史上もっとも気弱な警察官と銘打たれながら、なかなかに有能な甘糟巡査部長。
『任侠シリーズ』でももう少しいい役回りで使ってやって欲しいと思ってしまいました。(阿岐本組の面々が登場しなかったのが残念でした。)
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けじめをつけておくこと。
けじめを欠かさないこと。
筋の通らなそうなことにも
筋を通しておくこと。
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まぁ面白かった。
阿岐本組のみなさんも登場するのかなーっと思ってたけど登場しなくて残念。
真犯人は早くに分かっちゃったのでもう一捻り欲しかったかな。
ネガティブ甘糟の今後に期待。