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神経美学者が主人公で、世界中の一見、関係なさそうな出来事が「美しさ」に結びつく陰謀につながるスケールの大きなドイツ発のエンタテインメント。わたしは自宅のホットカーペットの上で世界の美術館巡りをした気分になったけれど、実際に旅のお供にするのもよさそう。どんどん読める。美醜について考えていたら、テッド・チャンの短篇を思いだした。
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おおおおおこれは予想以上におもしろかったぞ。ヘレンのキャラもわりとすき。モナリザのミステリアスな微笑みがいい感じのスパイスになってるし、こんなフィクション読んでしまったら、かの有名な奥方に再度会いに行きたくなってしまう。ルーブル行くか。
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190207*読了
全ての話が繋がってうまくまとまって、なるほどなーとは思ったんだけど、上巻の方がおもしろかったかな。
普段何も考えずに、美を善きものとして受け入れているけれど、醜の側にとっては、常識を覆したいほどのものになるという、新しい視点をもらいました。
謎の老人は一体誰だったんだろう…?伏線があったのかしら。あったとしても気づけませんでした…。
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うーん。期待外れなのかなー。けして面白くないわけではない。モナリザ窃盗事件が起き、モナリザウイルスという、人間の画像がぐちゃぐちゃになるウイルスがばらまかれ、出版物はストップしてしまう。主人公の美の神経学者(ピンとこない)は娘を人質にとられて、窃盗に手を染めさせられる。恐ろしい事件が起こっているのはず。しかし全く共感できない。モナリザが書かれた当時の話も挟まれ、書かれた布地は人間を使用しているとか、なかなか興味深い記述もあるが、うまく物語として機能していない。時間潰しにはいい本だな。