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シグナルは公開されていて、ある程度正しい手順で追っていけば未来が見えないことはないのだなあと思う。ただ、当時にその予想が正しいと思えるかと言うと、それはそれで難しいだろうなあ。
予想を諦めるのではなく、いろいろ予想して、それぞれに備えられる範囲で備えることが大切なのだと思った。
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まえがきを読んで期待しながら読み始めたのだが、おそらく各章の話が長過ぎて飽きるのではなかろうか。取り上げる題材としては示唆もあったが、細部まで読み終える根気が出ず。
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主にテクノロジーが関わる未来予想をどう構築するか?
著者はユダヤ系の日本通だが、それは直接はこの内容とは関係はない。
最先端でも周縁部でもあるテクノロジーの限界を試している人たちがいる。それらの動向がトレンドになるか?を判別するために、関係する研究、関係者、テクノロジーをリストアップし結びつける。その際にCipherという基準を使う。Contradiction, inflection, Practice、Hack, Extreme, Rarityという観点から行う。例えばウーバーは不景気とスマホの圧倒的普及という矛盾あるいはタクシーの限定的な免許数と利用者数という矛盾あるいは慣行(規制)、スマホ普及によるあらゆる人の常時ネットワーク接続状況という変局点、決済不要(スマホ経由)という改善点(hack)、ユニークなアイディアと利便性の高いシステムという完成度を誇り、他のシェアモデルとは異なると思われる。
またそれらのテクノロジーがどうなるかを考えるため、数ヶ月、1年、数年、10年、数十年単位でどういうシナリオが描けるか、内性的外生的要因を考える。
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実践できるかが重要だと思うが、以下の流れを参考としたい。1端っこに目を凝らす、2パターンを探す、3それが本質か検証、4それが発達過程のどの段階か見極める、5それを踏まえシナリオと戦略策定、6有効性を確認する。
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予測の技術とあるが、当然予言をするものではなく、内容は「データを集め、台頭しつつあるトレンドを見つけ、戦略を考え、未来における様々なシナリオの発生確率を計算」するという未来学者の仕事の仕方の中身を説明するもの。
ものすごいボリュームがあり、著者の調査内容も圧巻であり、かつ説明されている手法やSONY、uber等の事例分析の内容も概ね納得できるものである(SONYへの攻撃と北朝鮮との関係についてはややあっさりしている感じはしたが)。
が、本書を読んで将来予測について何かすっきりしたかというと…。
結局、予測そのものを商売にする仕事でなければ、予測が必要なのは将来に向けての現状及び将来の行動を決めるためであり、その目的の観点で、得られるかどうかわからない正確な予測が必要なのか、それとも将来によらずに対応可能な頑健な方策を考えるのが重要なのか、本書を読んでよく分からなくなった。